一連の通信障害に関するご報告

2011年6月以来、数回にわたる通信ネットワーク障害が発生し、総務省から行政指導を受けました。ドコモは、通信品質の確保に向け運用・設備運用の両面で各種の改善・強化対策を実施してきましたが、結果として多くのお客様に多大なご迷惑をおかけいたしましたことに対して深くお詫び申し上げます。
一連の通信障害は、主にスマートフォンの普及にともなうデータ通信量や制御信号数の急増により「spモード」システムやパケット交換機などの通信設備に不具合が生じたことに起因いたします。
当社は、発生した通信障害に対して保守・開発部門一体となって原因を徹底究明し、各事象の不具合修正、処理能力向上、設備の増強などの対策を完了しました。さらに全社で再発防止に取り組むべく、2011年12月25日に社長を本部長とする「ネットワーク基盤高度化対策本部」を設置。通信の秘密および個人情報の保護を含め、安心・安全で高品質なネットワークの構築に努めています。なお、これら再発防止対策の内容について、2012年3月末に総務省へ報告しました。

発生した通信ネットワーク障害の原因と対策
発生日 影響 発生事象 原因 主な対策
2011年
6月6日
関東甲信越
約150万人
Xi・FOMA・movaなどで音声・パケット通信が利用しづらい 位置情報管理システムの故障を起因とした輻輳状態の発生 サービス制御装置で輻輳が発生しないためのソフトウェアの改修 など
8月16日 全国
約110万人
spモードのパケット通信が利用しづらい 通信設備の故障による輻輳状態の発生 ネットワーク認証サーバの設備増強、ネットワーク認証サーバのさらなる処理能力の向上 など
12月20日 関西
約2万人
spモードメールで一部の利用者のメールアドレスが別の利用者のメールアドレスに置き換わる ドコモの通信設備の故障を起因としたspモード認証サーバでの輻輳状態の発生 ユーザ管理サーバの内部処理見直し、信号処理手順の見直しによる負荷の軽減、ネットワーク認証サーバのバッファサイズの拡大 など
2012年
1月1日
全国
約260万人
spモードメールの送受信がしづらい(不達メッセージが届かない) spモードのメール情報サーバの処理輻輳状態の発生 メール情報サーバの内部処理見直し
1月25日 東京都内
約252万人
FOMAの音声・パケット通信が利用しづらい 切り替えた新型パケット交換機の容量不足による輻輳状態の発生 パケット交換機の処理能力の再点検、信号量を把握した上での新型パケット交換機への切り替え

再発防止に向けて

通信障害の再発防止に向けて、ネットワーク基盤の高度化、工事の無事故化を図るため、処理能力・処理方式の改善や工事手順の見直しなどに取り組みました。さらに、「ネットワーク基盤高度化対策本部」に6つのWGを発足し、設備容量、設備処理能力、処理方式などについて全145項目256,966件に及ぶ全社横断的な総点検を実施。これら再発防止対策と総点検によって、現状において通信ネットワークが安定して運用できる状態にあることを確認しました。
また、今回の総点検によって、お客様への影響を十分考慮した工事計画の策定・工事実施、最新トラフィック条件を踏まえた定期的な過負荷試験の実施などの強化を図ることができました。
今後も全社で設計・施工・検証工程における再発防止を徹底し、増加するデータ通信量や制御信号数への対応と通信の秘密・個人情報の保護に努めることで、お客様に安心してご利用いただける通信ネットワークを提供していきます。

総点検項目・件数
内容 項目 件数
1.冗長機能に不具合が生じないこと 23項目 2,806件
2.設備の設計・設定・配備に誤りがないこと 17項目 5,223件
3.ソフトウェアに不具合がないこと 24項目 384件
4.電源設備で障害が発生しないこと 21項目 25,863件
5.不正プログラムの混入などがないこと 45項目 585件
6.工事の際の手順に誤りがないこと 15項目 222,105件
合計 145項目 256,966件
再発防止に向けたさらなる対策
処理能力に関する対策 パケット交換機への対策 処理能力総点検結果を踏まえたパケット交換機の設備増設 2012年4月
新型パケット交換機のさらなる処理能力向上 2012年8月
spモードシステムへの対策 新規に開発したメール情報サーバの導入 2012年2月
スマートフォンの増加に対応するソフトウェアの改善、ネットワーク機器の増設 2012年12月
バーストトラフィックへの対策 接続ルートが故障した場合の処理変更 2012年4月
サービス制御装置が予備機に切り替わった場合の処理変更 2012年8月
制御信号増加への対策 1回の無線接続で複数のアプリケーションが通信できるように無線接続手順を変更 2012年12月
処理方式に関する対策 spモードおよびmopera接続手順の変更(IPアドレスの不一致が発生しない接続手順への変更) 2012年3月
方式検討においてユーザ識別情報の不一致防止のためのチェック観点を追加 2012年1月
ソフトウェア品質に関する対策 開発ドキュメントの整備と試験の強化 2012年3月
工事品質に関する対策 工事のお客様影響度の把握、工事情報の社内共有、工事中の不測の事態に備えた回復手順などの事前確認 2012年2月
お客様影響を最小化するための工事内容に応じた実施時間帯のルール化 など 2012年2月

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