“変革とチャレンジ”をコンセプトに先進的な研究開発を推進

お客様により便利な商品・サービスをご提案するために、中長期的な経営戦略のキーワードでもある“変革とチャレンジ”をコンセプトに、未来を見据えた先進的な研究開発に取り組んでいます。また、そうした取組みの成果を、各種の展示会などを通じて社会に発信しています。

2011年度の主な研究開発事例
研究開発テーマ 概要
着せ替えセンサジャケットの開発 センサなどのハードウェアを組み込んだカスタムジャケットをスマートフォンに装着することにより、さまざまな周辺機器と連携し、スマートフォンの機能を拡充する。
超高速充電の開発 スマートフォンに装着する補助電池(バッテリージャケット)の充電時間を、従来のスマートフォンの充電時間の10分の1〜15分の1にあたる約10分とする。
ネットワーク仮想化技術の移動網への応用 災害時等に発生する膨大な量の通信や、今後増大するスマートフォンの通信を効率的かつ経済的に処理する。

第4世代移動通信方式「LTE-Advanced」の伝送実験を開始

LTE-Advancedの実証実験の画像

2011年3月に第4世代の移動通信方式「LTE-Advanced」の実験試験局免許を総務省から取得し、神奈川県内で無線伝送の実証実験を開始しました。
「LTE-Advanced」は、ドコモが2010年12月から「Xi」(クロッシィ)としてサービスを始めた新たな携帯電話の通信規格「LTE」(Long Term Evolution)をさらに高度化した通信方式です。ドコモでは、「LTE-Advanced」の実証実験システムを開発。2010年12月に有線接続による模擬環境下での室内信号伝送実験で、受信時の最大通信速度で「Xi」(クロッシィ)の約14倍にあたる約1Gbpsの信号伝送に成功しています。
2011年度の実証実験では、このシステムを用いて、「ドコモR&Dセンタ」内および神奈川県横須賀市、相模原市に実際の使用環境を構築して無線伝送実験を実施し、「LTE-Advanced」の主要技術の性能を検証。2011年5月までに、屋外環境における1移動局での走行伝送実験を実施し、送信時200Mbps、受信時600Mbps以上の伝送速度を実現しています。また、11月には屋内環境での伝送実験を行い、2移動局との同時通信において、受信時の合計で1Gbps以上の伝送速度を達成しています。
「LTE-Advanced」は、移動通信システムの国際標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化が進められています。今後も、移動通信の高速・大容量化に向けて、「LTE-Advanced」の研究開発と国際標準化への取組みを推進していきます。

言葉の壁を越えたコミュニケーションの実現をめざし、「通訳電話サービス」の試験サービスを実施

言葉の壁を越えたコミュニケーションの実現をめざし、異なる言語での会話を可能にする「通訳電話サービス」の研究開発を進めています。2011年11月からは、観光、教育、小売、医療、行政、金融などさまざまな分野の協力企業・団体約50社を対象に、試験サービスを実施しました。あわせて、モニター公募した約400名の一般のお客様を対象に、個人向けの試験サービスも実施しました。
この「通訳電話サービス」は、携帯電話に話した内容をドコモのネットワーク上で相手の使う外国語注意1に翻訳し、合成音声で伝えるものです。また、話した内容は文字化して双方の端末の画面に表示し、会話内容を確認することもできます。今回の試験サービスを通じて、企業・団体のお客様からは「とくに中国語に関して、単語レベルでも伝えることができて便利」、個人のお客様からは「思っていたよりも正しく認識して、しっかりと翻訳してくれる」といったご意見をいただきました。今後は、本格的なサービス提供に向け、さらにお客様のご意見に耳を傾けながらサービスの改善を図り、技術開発を進めていきます。

  • 注意1 試験サービスは、日本語−英語、日本語−韓国語、日本語−中国語で実施しました。

「通訳電話サービス」の概要の図

文字認識技術を活用したアプリをトライアル提供

ドコモは、「カメラ越しに文字を表示させるだけで何でも教えてくれる」携帯電話の実現に向け、文字認識技術の研究開発を進めています。2011年9月からは、外国語の料理メニューを瞬時に日本語で表示するアプリを開発し、主に旅行で海外へ渡航されるお客様を対象に無料でトライアル提供しました。
このアプリは、Androidを搭載したドコモスマートフォンに対応しており、カメラ越しに外国語メニューの料理名を表示させるだけで日本語訳を同画面に素早く表示させることが可能です。英語、中国語、韓国語に対応しており、海外旅行中に読めない料理名がある場合などに、携帯電話をかざすだけで日本語の料理名を知ることができます。トライアル提供を通じて、お客様からは「一瞬で日本語訳が表示されるので驚いた」「カメラをかざすだけの簡単な操作なので非常に便利」といったご意見をいただきました。
トライアル提供でいただいたお客様のご意見を反映させながら、外国の看板やショッピング中の商品情報など、携帯電話で文字の入力が難しい外国語をカメラ越しで表示させるだけで、その意味を日本語に訳すサービスを実現していきます。

携帯電話の「光と影」をテーマにした調査・研究に注力

ドコモが運営している「モバイル社会研究所」は、自由で独立した立場から、携帯電話の普及がもたらす光と影の両面について解明することを目的に、モバイルコミュニケーションの社会的・文化的影響を調査・研究し、その成果をウェブサイトなどで国内外に発信しています。

「モバイル社会研究所」の2011年度の主な調査・研究活動

子どもの携帯電話利用に関する国際比較調査を実施

子どもの携帯電話利用に関する国際比較調査報告書の表紙の画像

携帯電話の国際業界団体であるGSM Association(GSMA)と共同で、子どもの携帯電話利用に関する国際比較調査を実施しました。調査対象国は日本、インド、エジプト、パラグアイで、8歳〜18歳までの約2,500人の子どもとその保護者を対象にアンケートを行いました。この調査から、子どもたちの日頃のケータイ利用実態や、インターネットサイトやソーシャルネットワーキングサービスの使用状況、親子・友達間のコミュニケーションへの影響について分析しました。

(別ウインドウが開きます)モバイル社会研究所 子どものケータイ利用調査−四ヵ国比較−

「日本行動計量学会第39回大会」に参加

2011年9月に開催された「日本行動計量学会第39回大会」に、「モバイル社会研究所」の研究員が参加。“ケータイ・ライフスタイル”についての研究成果を、「人間関係の構造変化」「ケータイ機能の構造変化」「ライフスタイルの社会的分布」の側面から発表したほか、同大会の特別企画シンポジウムでは、災害時における携帯電話利用をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。

(別ウインドウが開きます)モバイル社会研究所 日本行動計量学会第39回大会参加報告

「第2回ケータイ社会研究レポートコンテスト」を開催

レポートコンテスト受賞者の記念撮影の画像

豊かで健全なケータイ社会の実現をめざす調査・研究活動の一環として、「モバイル社会研究所」で実施した年次アンケート調査結果を大学の研究室などに提供し、大学生・大学院生による研究レポートコンテストを開催しています。2011年度は、11月に「第2回ケータイ社会研究レポートコンテスト」を開催し、応募いただいた20組のなかから7組の受賞者を決定しました。
なお、年次アンケート調査・分析結果は、書籍『ケータイ社会白書』や同研究所ウェブサイトでも公開しています。

東日本大震災被災地における人々の心理・行動について調査・研究を実施

夏休み3日間映画監督体験の画像

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、携帯電話やスマートフォンに代表される情報メディアが普及した状況で起きた初めての大災害でした。ドコモの「モバイル社会研究所」では、震災時および震災発生後にこれらの情報メディアがどのように使われ、何が望まれてきたのかを解き明かすため、被災地域における人々の心理・行動に関する大規模な定量調査を実施しました。
また、8月には被災した岩手県沿岸部で、シニアと中学生を対象にスマートフォンやタブレットを使って短編映画を制作するワークショップ「夏休み3日間映画監督体験」を開催。マスメディアの報道からは知ることができない被災地における等身大の姿が収められた短編映画は、同研究所のウェブサイトで公開しています。

(別ウインドウが開きます)モバイル社会研究所 被災地ワークショップ

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