2010年12月、ドコモは次世代ネットワーク方式「LTE」による通信サービス「Xi」(クロッシィ)を開始します。
今回は、「Xi」によってドコモが実現しようとしている世界についてご紹介します。
サービス提供に先立って、ドコモは7月に次世代携帯電話サービスのサービスブランドとして「Xi」(クロッシィ)を発表しました。「Xi」の「X」は「人、物、情報のつながり」や次世代携帯電話サービスに秘められた「無限の可能性」を、「i」は「イノベーション」や「私」などを表現しています。
ドコモは「Xi」で実現しようとするサービスが、第2世代の「mova」(ムーバ)はもちろん、第3世代の「FOMA」(フォーマ)とも異なる、革新的なものとなることを象徴的に示す目的で、新たなブランドを用意しました。

「Xi」のサービスは、(1)高速、(2)大容量、(3)低遅延の三つが特長となります。
「Xi」では最大75Mbps*でのデータ通信サービスの提供を予定しています。これは、既存の「FOMA」で提供する速度の約10倍になります。
*通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート方式による提供となり、実際の通信速度は、通信環境やネットワークの混雑状況に応じて変化します。
新しい通信方式では、無線通信区間(携帯電話〜基地局)のデータ通信容量が既存の「FOMA」に比べて約3倍に高まります。電波の利用効率を大きく高めることで、限られた電波資源を使ってより大きなデータ通信ニーズに対応することが可能となります。
通信の伝送遅延が「FOMA」の約4分の1となります。これは、離れた場所にいる相手から送信された映像や音声などの情報が、受信側の端末に瞬時に反映されることを意味しています。これによって、テレビ会議や同時通訳サービス、オンラインゲームなどリアルタイム性がより重要となるサービスの実現を可能とします。
こうした「Xi」の特長は、動画や映像などを利用した、より豊かなコミュニケーションを実現する基盤となります。
また、「Xi」導入によってネットワーク容量を増大することは、サービスの高度化によって、今後、一層の拡大が予想されるデータ通信需要に対応する観点からも不可欠な取り組みとなります。
※上記の数値は、HSPAとの比較です。2010年12月、ドコモは、東名阪地区から「Xi」サービスを開始します。その後、全国の主要な都市をはじめ、日本全国へエリアを拡大していきます。

技術的には「Xi」で利用する通信方式は、既存の「FOMA」で利用する通信方式を発展させたものです。そのため、「Xi」のネットワーク構築にあたって、「FOMA」の設備を一部共有でき、経済的な投資が可能です。
また、「Xi」のエリア展開の特徴は、エリアを既存の「FOMA」エリアに重ねて展開する点です。これによって、「FOMA」のエリアの広さを活用しながら、データ通信需要の高い特定の場所を局地的にエリア化するなど、弾力的なエリア構築が可能となっています。
こうしたエリア展開を行うことで、設備投資の急激な増加を回避し、経営の効率化を図っています。

「Xi」サービス開始時には、まず、データ通信専用端末向けサービスを提供します。2011年度には、音声通信にも対応した端末を提供し、順次、ラインナップを拡充する予定です。
「Xi」で提供する端末の特徴は、LTEによる次世代通信サービスと3Gによる「FOMA」サービスの両方に対応する点です。「Xi」は、データ通信需要に応じて弾力的なエリア構築を行うため、お客さまには、「Xi」のエリア内では次世代の高速大容量通信をご利用いただき、エリア外では既存の「FOMA」によるサービスを補完的にご利用いただくことになります。

さらに、「Xi」では、端末とネットワークの関係も変化する可能性があります。「Xi」の「低遅延」という特長を活用することによって、これまで携帯電話端末ですべて行っていたデータ処理などの機能の多くをネットワーク側で行う、いわゆる、「クラウド化」が大きく進展するかもしれません。
こうした世界では、新たなサービスの普及にあたってサービスに対応した端末が普及しなければならないという制約がなくなり、革新的なサービスの急速な普及が期待できます。「Xi」は、携帯電話のサービスだけでなく、携帯電話の事業のあり方を大きく変える可能性を秘めています。
「Xi」(クロッシィ)は、ドコモの成長戦略を実現する基盤です。
「Xi」が実現する高付加価値サービスによって、
ドコモはお客さまの生活をより豊かに変えていきます。
社会に新たな価値を提供することで、
ドコモは更なる成長の実現を目指します。