ドコモ通信49号 NTT DOCOMO
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特集

 


スマートフォン戦略

新しい市場の一つとして、世界中から注目されているスマートフォン(※1)。大きな盛り上がりを見せるスマートフォン市場の中で、ドコモが打ち出す戦略とは?その内容を分かりやすく紹介します。

スマートフォンの市場環境
 現在、スマートフォンの市場は急速に拡大しています。2010年、世界のスマートフォン出荷台数は3億200万台を突破し、前年比71%増を記録しました。*1
 国内市場でも、2010年度のスマートフォン出荷台数が855万台と、前年度比約3.7倍に拡大しています。*2この勢いは今後さらに加速し、2011年度の出荷台数は、前年度比2倍以上になると予想されています。
 この背景には、直感的な操作性や内外の豊富なコンテンツ(※2)に魅力を感じるお客さまの増加が挙げられます。また、通信事業者や端末メーカーが、本格的にスマートフォン開発に着手し、使いやすい機種が増えたことも一因であると考えられます。

*1 出典 : 米調査会社IDC社の報道発表資料(2011年2月7日)
*2 出典 : 株式会社MM総研の報道発表資料(2011年5月10日)

スマートフォン普及に向けて

 ドコモは、このような市場環境を踏まえ、スマートフォンの普及に力を入れています。
 なぜなら、スマートフォンは、お客さまにいままでとは違う新しい世界を提供することができるため、新たなコミュニケーションの確立や活性化に役立つからです。
 今後も、このスマートフォンの魅力を最大限に引き出すべく、「端末」「ネットワーク」「サービス」など分野ごとに焦点を当て、戦略的に取り組みを推進していこうと考えています。

ドコモのスマートフォン販売台数の推移
 
端末ラインナップの拡充
ドコモのスマートフォンの特徴

 スマートフォンとは、パソコンの要素を多く取り入れた高機能携帯電話のことです。その最大の特徴は、世界中の人々が開発したアプリケーション(※3)を利用者が自由に取り込むことができるところにあります。そのため、多くの端末メーカーが利用者の増加を見込み、様々なスマートフォンを市場に投入しています。
 ドコモは、その中でも世界中で広く普及しているアンドロイド(※4)を搭載したスマートフォンを中心に展開していこうと考えています。そして、「Xperia」や「GALAXY S」など世界で人気のあるスマートフォンを日本のお客さまにお届けしていきます。

豊富な品揃え

 スマートフォン市場が拡大すると共に、スマートフォンに対するニーズは多種多様に変化しています。また、これまでスマートフォンに全く関心のなかったお客さまの中にも、興味を持たれる方が徐々に増えてきています。
 そこで、ドコモは、お客さまが自分に合った端末を豊富な品揃えの中から選択できる環境を整えることで、満足度を高めていこうと考えています。具体的には、「おサイフケータイ」や「ワンセグ(※5)」、「防水」など、お客さまからご要望の多い機能をスマートフォンに搭載したり、様々なデザインや色を取り揃えていきます。また、「データ通信専用として2台目の携帯電話が欲しい」というようなご要望に応えるべく、大画面でデータ通信に適したタブレット型のスマートフォン(※6)も提供していきます。

豊富な端末ラインナップ(2011年夏モデル)

*「MEDIAS」は、NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社の登録商標です。
*「Xperia」は、Sony Ericsson Mobile Communications ABの商標または登録商標です。
*「AQUOS」「AQUOS PHONE」は、シャープ株式会社の商標または登録商標です。
*「BlackBerry」および関連する名称、ロゴは、Research In Motion Limitedの商標または登録商標です。

 

高品質なネットワークの維持

 ネットワークの品質は、スマートフォン戦略を考えるうえで重要なポイントになります。
 その理由は、スマートフォンは通話やメールだけでなく、インターネット上の動画視聴やサイト閲覧を快適に行えるため、データ通信利用が多くなり、ネットワークへの負荷が大きくなるからです。
 しかし、この点において、ドコモのネットワークは競合他社と比べても優位性があると考えています。なぜなら、通信量が増加しても、それに耐えうる設備容量の確保ときめ細やかなネットワーク制御などにより高品質なネットワークを維持できるしくみがあるからです。また、他社に先駆けた取り組みとして次世代通信サービス「Xi」(クロッシィ)を開始しており、将来的にスマートフォンをXi対応させることで、より高速かつ効率的なデータ通信利用につなげられるからです。
 ドコモは、この高品質なネットワークを強みに、スマートフォン普及を促進していきます。

スマートフォンの魅力を活かしたサービスの展開
スマートフォンならではのサービスを搭載

 スマートフォンの魅力の一つとして、コンテンツの豊富さがあります。ドコモは、お客さまがそれらを自由にかつ快適に楽しめる環境を整えています。具体的には、2010年4月より開始した「ドコモマーケット」において、スマートフォン向けの膨大なコンテンツの中からドコモが厳選した人気のサイトやアプリケーションを紹介することで、お客さまの利便性向上を図っています。

ドコモマーケット概要
 
iモードで好評なサービスをスマートフォンに

 ドコモは、これまでiモードで提供してきたサービスの中から好評なサービスを、スマートフォンにも取り入れていきます。これにより、iモードに慣れ親しんだお客さまに、抵抗なく気軽にスマートフォンをご利用いただける環境を整えていこうと考えています。
 その一環として、2010年9月からは「spモード」を開始し、iモードメールをスマートフォンでもそのままご利用いただけるようにしました。また、iモード向けコンテンツと同じように、一部のスマートフォン向けコンテンツの利用料金については、携帯電話の月々の通信料金と一緒にお支払いいただくことができるようにしています。
 今後も、「iコンシェル」や「iチャネル」、「エリアメール」などをスマートフォンに取り入れ、サービスを進化させていく予定です。

これからのスマートフォン向けサービス

 今後競争が激化するスマートフォン市場では、各社が同じような端末ラインナップを揃えることが予想されます。他社との差別化を図るためには、ドコモの強みである、高品質なネットワークを活かしたサービスの展開が必要です。
 そこで、端末側の処理負担を最小限に抑え、ネットワーク側に処理を分担させることで、同時通訳サービスなど、より高度なサービスの実現を目指していきます。

iモードサービスの取り込み
スマートフォン市場での覇者を目指して

ドコモは、先に述べた取り組みのほかにも、料金体系の見直しやお客さまサポートの充実、 組織体制の変更などを行っています。 これは、スマートフォンの更なる普及のためには、お客さまに安心してご利用いただける環境を整備すると共に、より効率的な事業運営体制を構築することが必要と判断した結果です。今後も、経営資源を有効に活用し、お客さまにご満足いただけるスマートフォンを提供していくことで、企業価値の向上を目指していきます。

用語解説

※1  スマートフォン… データ通信機能を活用するため、パソコンの要素を多く取り入れた高機能携帯電話。

※2  コンテンツ… デジタルデータとして提供される映像、画像、音楽、ゲームなどの情報の総称。

※3  アプリケーション…パソコンや携帯電話などで、コンテンツなど特定のサービスを実行する際に必要となるソフトウェア。

※4  アンドロイド…スマートフォンなどの携帯情報端末用の基盤ソフトウェアの一つで、オープン化されているため、自由に開発を加えることができる。

※5  ワンセグ… 携帯電話などの携帯端末向け地上デジタルテレビ放送サービス。

※6  タブレット型のスマートフォン…画面を直接触って操作する平板型のスマートフォンのこと。通常のスマートフォンより大画面であることが特徴。

※7  インターフェース… 利用者と機器の間で操作に関する情報をやりとりする部分。利用者が操作情報を入力したり、機器が利用者に情報を表示する。

 

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