技術紹介

携帯電話ネットワークの運用データを活用する「モバイル空間統計」

公共分野の様々な場面で活用が期待される「モバイル空間統計」とは。

 モバイル空間統計は、携帯電話サービスの提供に必要なネットワークの運用データを用いて推計される人口の統計情報です。
  携帯電話ネットワークは、携帯電話がどこに移動しても着信できるように、各基地局のエリア内に所在する携帯電話を定期的に把握しています。この携帯電話の台数を数えることによって、基地局エリア単位で継続的に携帯電話ユーザーの数を把握することができます。そして、このデータに携帯電話の普及率を加味することで、都市部においては緻密な人口分布を推計することが可能です。また、性別や年齢層など、属性別の人口構成図を作ることもできます。さらに、居住エリア別に推計することで地域間の人口の移動の様子なども知ることができます。もちろん、これらの推計をする際には、ユーザーのプライバシーや個人情報を厳重に保護します。また、モバイル空間統計は集団の人数のみを表す人口統計情報であるため、ユーザー個人を特定することはできません。
  人口統計情報は、公共分野の様々な場面で既に広く利用されています。この分野にモバイル空間統計を活用することで、様々な課題を丁寧に高い精度で検討することができ、より豊かで便利な社会の実現に貢献することが可能となります。最近行った社外専門家との共同研究により、まちづくりと防災計画の両分野においてモバイル空間統計が有用であることを確認しました。今後も、社会の発展を支援できるよう「モバイル空間統計」の更なる活用に向けた取り組みを行っていきます。

モバイル空間統計の全体像
モバイル空間統計が生まれるまで
実例 東日本大震災時の都内の人口分布
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