いつでも、どこでも快適に利用できる高品質なモバイルネットワークを目指して
携帯電話の主な利用が音声通話だった時代から、携帯電話を使ってインターネットのホームページ閲覧、音楽、動画、ゲームなどのデータ通信を快適に楽しめる時代に変化してきました。
そのような利用シーンの変化に伴い、携帯電話でやりとりされるデータ通信量は急激に増加しています。その理由として、インターネットなどのデータ通信を、より快適に行えるスマートフォンが急速に普及していることが挙げられます。ドコモのデータ通信量の状況をみると、昨年度は対前年比約1.7倍であり、今年度は、対前年比で約2倍になると予想しています。
ドコモでは安定した通信を提供するために、様々な取り組みを行っています。データ通信は、特定の場所や時間帯において通信量の増加が続くと、通信回線が混雑し、通信速度が低下する可能性があります。そこでドコモは、高品質なネットワークを維持すべく更なる対策を行っています。
今回は、データ通信量の増大への対策として、その主な取り組みについてご紹介します。

ドコモは、他社に先駆けて、2010年12月より電波利用効率の高い次世代通信サービス「Xi」(クロッシィ)を開始しました。Xiは、無線通信区間(携帯電話〜基地局(※1)間)のデータ通信容量がFOMAの約3倍となるため、増大するデータ通信量への対応が可能となります。このXiの普及を目指し、現在、対応地域の拡大と端末の品揃えの拡充を図っています。
対応地域については、データ通信量の多い地域より段階的に拡大しており、来年度末には主要都市にまで広げ、人口カバー率を現在の約3倍にする予定です。さらに、2014年度末までに約98%の人口カバー率達成を目指します(図表1参照)。
端末の品揃えについては、既に販売を開始しているデータ通信専用端末、モバイルWi-Fiルータ(※2)、タブレット端末のほかに、スマートフォンを11月より販売開始する予定で、今後もお客さまのニーズに合った商品を、いち早く提供していきます。

また、2011年10月より、Xi向けの新たなデータ定額の料金プランを導入しました(図表2参照)。この料金プランでは、一定量以上のデータ通信を行う場合には、「追加料金は不要だが通信速度が最大128Kbpsに変更になる」か、「追加料金を支払い高速通信を引き続き行う」か、をお客さまが選択することができます。これによりお客さまの利便性の向上、ネットワーク利用の公平性が確保され、より多くのお客さまに、データ通信を快適にご利用いただくことができます。

ドコモは通信ネットワークの整備に注力していますが、データ通信が局地的に集中した場合、電波を利用する携帯電話の特性上、高品質なサービスを維持することが困難な場合があります。そのため、データ通信のご利用が特に多いお客さまに対し、通信が混雑した時間およびエリアにいる場合には、そのお客さまに対して通信速度制御を行っています。これによりネットワーク利用の公平性が確保され、より多くのお客さまに安定した通信が提供でき、快適にご利用いただくことができます。

お客さまがより快適な高速通信ができるように、携帯電話の通信を、携帯電話以外のネットワークに分散することを「データオフロード」といいます。
携帯電話を自宅などで利用する場合、「フェムトセル(※3)」や「Wi -Fi(※4)」により、自宅に設置されている光ファイバーの固定回線などにデータ通信を誘導することで、携帯電話回線へ流れるデータ通信量を減らすことができます。また外出先では、駅や空港などの公共の場所や飲食店などに設置された「公衆無線LANサービス」にデータ通信を誘導することで、同じくデータ通信量の分散が図れます。ドコモは、パケット定額サービスなどをご利用のお客さまに「公衆無線LANサービス」の月額使用料の無料化キャンペーン(*)を実施し、お客さまの利便性向上を図っています。
今後は、現状6,800局ある公衆無線LANのアクセスポイントを来年度までには3万局に増やし、Wi -Fi対応端末を今まで以上に投入することで、お客さまに快適なデータ通信を行っていただけるよう努めていきます。
