ドコモが営業を開始してから、今年で20周年を迎えます。「移動できる電話」として登場した携帯電話が、話すだけでなく使えるケータイへ、さらには生活インフラへと成長。その変遷を振り返ります。
ドコモが発足する5年前、日本電信電話株式会社(NTT)が、日本初の携帯電話サービスを開始しました。当時の端末は、重さ約900gという大型であったため、端末の小型・軽量化を進めて、1991年、mova(アナログ)を発売します。当時の携帯電話は、経営者や資産家などのステータスシンボルでした。そこでドコモは、幅広い普及を目指して取り組みを行います。(1)つながらないエリアが多い→つながるエリアを道路沿いの「線」から繁華街やビル内外など広範囲な「面」にシフト。(2)料金が高い→保証金(10万円)の廃止、端末お買い上げ制度の導入、新規加入料・基本使用料の値下げを実施。(3)端末が重く電池が長持ちしない→端末の小型化などの研究開発を推進。これらの取り組みによって、ステータスシンボルであった携帯電話は、ビジネスツールやプライベートツールへと、普及が加速していったのです。

携帯電話が広く普及する以前、ポケットベルでメッセージを送る『ベル友』がブームとなりました。文字メッセージ文化を携帯電話でも展開すべく、1997年「10円メール」や「ショートメールサービス」を開始。これにより、若者や女性などへ利用者層が拡大しました。1999年には、端末からインターネットにアクセスし、メールの送受信もできる「iモード」がスタート。話すケータイから使うケータイへと進化し、「ITインフラ」としての地位を確立しました。そして2001年、FOMAサービスの開始により、高速・大容量のデータ通信が可能となりました。映像や音楽など、さまざまな情報を送受信する環境が整いました。また、カラー液晶や防水、カメラ、GPS、おサイフケータイなどの機能が続々と登場したことが、多様な情報端末への発展につながり、現在の高機能端末の基礎を築きました。この頃から、「音声から非音声へ(マルチメディア化)」「動くものすべてへ(ユビキタス化)」「国内から海外へ(グローバル化)」をキーワードとし、従来の携帯電話の枠を超えた進化を志向しはじめました。また普及に伴い、迷惑メールが社会問題となったため、大量メールの受信ブロックやドメイン指定受信機能などの迷惑メール対策を講じました。

携帯電話のサービスもさまざまな進化を遂げます。iチャネル、ワンセグ、電子マネーiDなどが誕生し、携帯電話は生活のあらゆるシーンに密着した「生活ケータイ」へとさらに進化。ドコモは、お客さま重視の経営方針を掲げ、端末ラインナップの充実、ネットワーク品質の向上、ご利用いただきやすい料金、アフターサービスの強化など総合的な取り組みを通じて、コアビジネスのさらなる強化を図りました。
また、安心・安全に携帯電話をご利用いただく取り組みを拡充。キッズケータイの発売や「ケータイ補償お届けサービス」、「電話帳お預かりサービス」、緊急速報「エリアメール」の提供を行いました。携帯電話が生活インフラとして日常生活に浸透するようになった2008年、ドコモは中期ビジョン「変革とチャレンジ」を発表。既存のお客さまを重視し、お客さま満足度向上を目指します。リアルタイム性、個人認証、位置情報といったモバイル特性を活かし、携帯電話を「生活支援」から「行動支援」のツールへと進化させました。また、サービスのパーソナル化、ソーシャルサポートサービスの推進、融合サービスの提供、エリアに対するお客さまの声への48時間以内の訪問対応、「ケータイてんけん」など、お客さまの利便性をさらに高める取り組みを行いました。

スマートフォンの急激な普及が世界的に広まり、動画・音楽などの大容量データ通信に対する需要が急速に高まりつつある中、2010年、ドコモは日本の先陣を切って次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」を開始しました。「高速」「大容量」「低遅延」という特長を活かし、これまでにない先進的なサービスを提供していきます。「中期ビジョン2015」のキーワードは、自由で広がりのある「モバイルサービスの進化」。携帯電話によって、暮らしやビジネスをより安心・安全、便利で効率的なものに。充実したスマートライフの実現を目指します。

20年の間に、ドコモの携帯電話契約数は6,000万契約にまで成長しました。現在は新たな成長分野として、車や産業機器、情報家電、放送などとの融合サービスにより新しい利用シーンを提案する取り組みを行っています。また、流通や医療、金融などの企業に出資・提携を行い、新たな価値の創造やビジネスモデルの実現を図っています。20周年を迎える今年、これまでのお客さまのご愛顧に改めて感謝し、お客さま満足度の更なる向上を目指してこれからも全社一丸となって取り組んでまいります。