主な質疑応答(2012年3月期 第2四半期決算説明会)
実施日:2011年11月2日
「2012年3月期 第2四半期決算説明会」の主な質疑応答をテキストでご覧になれます。
内容につきましては、ご理解いただきやすいよう部分的に加筆・修正をしております。
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Q1 |
最近導入したXiの音声定額プランについて伺いたい。実質的な音声値上げのように見えるが、これは中長期的な音声収入の下げ止め、もしくは上昇を狙ったプランと考えてよいか。 |
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A1 |
Xiの音声定額プランの導入にあたってはシミュレーションを実施しているが、導入からしばらくは、音声のヘビーユーザに定額に魅力を感じて加入して頂けるという見立てをしている。料金値下げ競争を意図したものではないという点は強調させていただきたい。あくまでもXiへの移行のトリガーとしたい。また、VoIPへの対抗策という意味合いもある。 |
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Q2 |
中期ビジョンについて伺いたい。今回の中期ビジョンは誰に向けたメッセージなのかが分からない。財務数値が無いと、正直投資家として評価は難しい。 |
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A2 |
確かに数字は出ていない。この段階で中期ビジョンを発表する意味については、2012年度に営業利益9,000億円以上という目標を達成することを前提に、それ以降の方向性を現時点で明確にしておく必要があると考えた。今回の中期ビジョンでは、新領域における事業をパートナーと展開していくというストーリーだが、現時点でドコモのスタンスを明確に示すことで、2012年以降の取り組みを加速できると考えた。経営計画については、追って発表したい。 |
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Q3 |
中期ビジョンでは、パケット収入が2015年に今期の1.5倍という目標であり、音声収入が下げ止まり増加に転じると、単純計算で考えると2015年に1.8兆の営業利益になるということか。 |
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A3 |
実際はそれほど単純な話ではない。VoIPの影響が今後は音声収入減として出てくることを考慮し、新領域での事業展開を仕込む必要があると考えている。 |
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Q1 |
足元のスマートフォン販売状況が好調で、今期の販売数見通しを上方修正したと理解しているが、直近で他社がiPhone4Sを販売開始している。競争対抗の影響を業績にどう織り込んでいるのか。 |
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A1 |
iPhone4S販売直後、10月14日から17日のMNPポートアウトは前月同期比で2.5倍であったが、10月18日から31日については1.2倍に収束している。例年10月は新モデル発売前で通常販売が苦戦するが、今年の10月の新規販売数は対前年同月比で1.3倍となった。この状況をみると、iPhone4Sの影響は大きくないと考える。10月18日に発表した冬春モデルはお客様の反応も良く、当社は端末・サービス・ネットワークの充実が武器であり、他社に売り負けしないと考えている。 |
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Q2 |
純増数について、10月の状況はどうか。 |
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A2 |
純増数は全体で月数十万の小さい規模であり、それなりに影響を受けるだろう。冬春モデルの今後の新規販売を期待していただきたい。 |
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Q3 |
中期ビジョンについて、新領域収益については現状の20%の営業利益率から落ちない前提で考えると、2015年でパケット収入が9,000億円の増、新領域が6,000億円の増となり、トータルでは1.5兆円の収益増、3,000億円の営業利益増となる計算であるが、その理解で正しいか。 |
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A3 |
新領域の事業で、スタート時点から20%の営業利益率を維持することは難しい。例えば、mmbiは最初は赤字スタートとなる。新領域事業では、2020年度に向けて営業利益率を上げていくため、新たなサービスを成長させていかなければならない。新事業の種をまいて若木となり、やがて大きな木となるが、2015年度の段階では若木の段階で、まだ実を結ぶには早い。 |
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Q4 |
携帯電話収入については、2012年度の営業利益9,000億円達成の後、20%の営業利益率を維持できると考えてよいか。 |
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A4 |
月々サポートの影響を考慮しつつ、利益計画については今後検討したい。 |
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Q1 |
今期のスマートフォン総販売台数を850万台に上方修正した前提であれば、それを下期のパケットARPUの上振れ要因と考え、総合ARPUは据え置きというアイデアもあったと思うが、総合ARPUの今期予想を20円減少とした背景を教えてほしい。 |
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A1 |
パケットARPUの今期見通しについては、上期に成長した実績をきちんと反映していると考えている。総合ARPUが下方修正となったのは、音声ARPUが想定以上に下振れていることが要因。震災影響などであればある程度落ち着くことも考えられるが、パケット増と引き換えに音声の利用が減少しているようである。スマホ移行によりMOUが下がっていることが考えられるため、今後も状況を注視したい。 |
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Q2 |
音声ARPUについては想定内であり違和感は無いが、パケットARPUは上振れる可能性があるのではないか。 |
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A2 |
足元のパケットARPUの傾向やスマホの販売状況、販売の見通しを踏まえた数字だとご理解いただきたい。 |
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Q3 |
春商戦のキャンペーンは今以上に販促費を織り込んでいるのか? |
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A3 |
その通り。 |
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Q4 |
中期的な収益の見通しついて伺いたい。今期の携帯電話収入の通期見通しが3兆4,000億円程度であり、今回の中期ビジョンでは今期から2015年度にかけて9,000億円のパケット収入の増を目指すという話であった。パケット収入について、7,000億円程度上昇させることができれば、2015年度には増収になり、その場合音声収入とパケット収入の割合が2対8程度になるという感触を持っているのだが、間違っていないか。 |
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A4 |
パケット収入の割合が増えていくという大まかなイメージとしては、間違っていないと思う。2012年度の後半に経営計画を出す可能性があるが、基本的には増収増益を目指したいと考えている。 |
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Q1 |
今期に上方修正した利益見通しと昨年度の制度変更見直しの影響をあわせて考えると、今年度は制度見直しなかりせば実質9,000億円を超える利益だということか。 |
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A1 |
昨年度は、制度変更に伴う一時的な費用の減があったことにより、利益が増えている。それが無い状態であったと仮定して今期の利益見通しを比べると、今期は増益するということ。 |
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Q2 |
Xiのキャンペーン価格は、来年のキャンペーン終了時に元の価格に戻すことを前提に中期ビジョンを策定しているのか。キャンペーンを終了することで、解約が増えたり流動性が高くなったりすることは想定していないのか。キャンペーン価格の据え置きの可能性はないのか。 |
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A2 |
キャンペーンは来年4月末で予定どおり終了する予定。もちろん競争状況を見なければならず、硬直的に絶対に終了するというものではないが、今の時点では元に戻すつもりである。LTEは非常に高速で使いやすいサービスなので、お客様にもその効用料金が受け入れられると考えている。音声の1,480円自網内定額も用意しているので、音声を多く使うお客様にも加入していただけると考えている。 |
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Q3 |
端末価格での競争対応はありうるのか。 |
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A3 |
その可能性はある。現時点でも、Xi端末についてはお客様が買いやすい価格になるように、FOMAよりも手数料を上積みしている。 |
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Q1 |
来期に総合ARPUが反転するという従来からのメッセージについて、足元の音声ARPUの下落を見ると、現実的に果たして可能なのか疑問に思うが、どのように見ているか。 |
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A1 |
そのメッセージには反転させたいというマネージメントの意思も込められており、現時点では可能だと考えている。月々サポート除きで考えると、見直し計画でのパケットARPUは昨年度と比較して170円の増となっており、瞬間風速でみると200円以上増加する場合もあるとみている。パケットARPUの伸びは想定以上に強く、音声の下落を吸収しても上回る部分が出る。もう一つの明るい材料としては、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が進んでいくと、スマートフォン移行によるARPU押し上げ効果が薄まってくると見ていたが、想定ほどではない。そういった点を勘案すると、2012年度における総合ARPU反転は十分可能だと考えている。 |
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Q2 |
課金MOUは、1Qでは7分の減少であったが、2Qではどの程度であったか。 |
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A2 |
同程度である。 |
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Q3 |
以前、営業収益を将来5兆円にしたいという社長のコメントがあったと記憶しているが、今回の中期ビジョンはそのイメージにあっているのか。 |
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A3 |
基本的な方向性は増収増益であるが、5兆円とはいう数字は今回意識していない。 |
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Q1 |
トラフィック対策について伺いたい。中期ビジョンでは今期から2015年度にかけて12倍のトラフィック増加見込んでいるが、それを全て今の携帯電話のネットワークで吸収できるのか。 |
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A1 |
900MHz/700MHzのうち、どちらかで15MHz×2を使えるようになると仮定すると、単純計算でドコモの電波帯域は現状の2倍となる。更にXiは周波数の利用効率が3倍であるため、2×3で6倍までトラフィック増に対応できるという想定。それと合わせて、基地局の少ゾーン・セクタ分け等の効率化、Wi-Fi利用によるデータオフロード、ヘビーユーザへの動的制御、Xiの料金プランでの段階的な速度制限など総合的な対策で対応したい。その後は3.5GHz帯の4Gでトラフィック増加に対応していく。 |
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Q2 |
それらの対策で、ドコモはインフラの強い会社として、高品質のイメージを維持できると考えているということか。 |
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A2 |
今のレベルを維持し、安心安全、品質のドコモでお客様に訴求していきたい。設備投資額については、現状の7,000億円ベルを維持したいと考えている。今まではエリア拡大のために投資してきており、スマートフォン登場によるトラフィック増がなければ、今頃は投資額は減っていたことになる。今後は基本的には設備投資を、容量拡大向けに振り向けたいと考えている。 |
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Q3 |
今後、新事業ビジネスの立ち上げのため、買収案件が増えることが想定されるが、それにより配当の増額のペースが遅くなることも考えられるか。 |
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A3 |
配当については影響ない。新領域における事業では2015年度で1兆円の収益規模を目指すが、今期において新領域における収益が4,000億円程度と見ているが、その既存の事業による収益を2015年度には6,000億円から7,000億円にし、残りは新分野を立ち上げて3,000億円から5,000億円程度増やしたい。M&Aも機会があればやっていきたいと考えているが、資金については心配していない。フリーキャッシュフローの使途としては、まず配当に充当することを優先とし、残った分を成長投資に充てる。もしも手元キャッシュを上回る投資機会があれば、外部調達でまかなう。安定的な配当を目指す方針に変更はない。 |
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Q1 |
中期ビジョンの説明を伺っていて、音声の2015年度における収益イメージがつかみにくい印象がある。携帯電話収入の方向性はダウントレンドではあるが、それを携帯電話収入以外の収入の増で補い、トータルでは増収を目指すというのが、2015年度に向けた収益の見通しという理解で正しいか。 |
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A1 |
携帯電話収入自体で少しでも増収を目指したいと考えている。音声収入の減少分は、できるだけパケット収入の増で補いたい。但し、今後のVoIPサービスの影響度合い次第だと考えている。 |
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Q2 |
スマートフォンの2015年度の目標が4,000万契約で、そのうち3,000万契約がXiによるものということだが、そのうちデータカード・Wi-Fiルーター、タブレット、スマートフォンの内訳はどのように想定しているか。 |
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A2 |
データカードとWi-Fiルーターで全体の1割弱、タブレットで全体の1割強を想定している。Wi-Fiルーターやデータカードについては、これからXiのデータプランを含めて訴求していきたいと考えている。また、タブレットについてはXiの高速通信を武器に法人市場を開拓していきたい。 |

