FOMA®の屋内用大規模アンテナ分配システムを開発
<2006年2月8日>
NTTドコモ(以下ドコモ)は、FOMAの電波が届きにくいビル内や地下などのエリア品質を向上するため、2GHz帯専用のアンテナ分配システムを開発し、2006年2月9日より運用開始いたします。
このアンテナ分配システムでは、2GHz帯のFOMA専用に最適化し、従来に比べ子局の収容能力が8倍以上の親局と、大きさが約4/5である子局を新たに開発しました。これにより、1つの親局から最大200程度の子局に光ファイバで接続できる構成を実現しています。また、従来は親局と子局間を2本の光ファイバで接続していましたが、1本の光ファイバで双方向通信する構成とし、施工の容易性も図っています。
このシステムを利用することで、大型ビル、大規模マンションなどでのIMCS1 導入に関して親局数を削減でき、エリアの構築が容易にできるなど、設置エリアの環境に適したエリア構築を実現できるようになります。
ドコモは、mova®からFOMAへの移行などFOMAサービスの需要の増大に対応するため、本システムを積極的に展開する予定です。本システムなどを含めて、2006年3月末までに約6,000ヶ所の屋内をエリア化する予定です。
なお、詳細は以下のとおりです。
- 1 IMCS(Inbuilding Mobile Communication System):
高層ビルや地下街などの携帯電話が使いづらい場所でも通話を可能とするシステムです。ビルや地下施設に設置された基地局と、NTTドコモの携帯電話のネットワークを接続し、その基地局から屋内アンテナに電波を送ることにより、携帯電話が使いづらい場所でもサービスをご提供いたします。
FOMAの屋内用大規模アンテナ分配システムの概要
1. 大規模アンテナ分配システムの仕様
親局 | 子局 | |
大きさ | 高さ1.8メートル×幅0.6メートル×厚さ0.6メートル | 高さ0.33メートル×幅0.07メートル×厚さ0.24メートル |
重量 | 約200kg | 約3kg |
接続子局数 | 最大200程度 |
2. [参考]大規模アンテナ分配システムのイメージ
- 「FOMA/フォーマ」「mova/ムーバ」「IMCS/インクス」は、NTTドコモの登録商標または商標です。
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。なお最新のお問い合わせ先は、お問い合わせをご覧ください。