坂本屋様

タブレットで伝えたい伝統文化と祈りの心
「心の豊かさを創造する」ことを使命に東北地域に根ざした事業を展開する坂本屋。そこではじまったタブレットの活用には、さまざまな「思い」が込められていた。
目的 | リモートアクセス/ケータイ管理 |
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業種 | 小売・卸売り(その他) |
エリア | 東北 |
従業員数 | 1名〜50名 |
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導入データ
導入機種・サービスGoogle Workspace(旧 G Suite)、SPPM2.0
業界に先駆けた営業モデルを確立

POINTタブレット1台に4万点の商品情報
坂本屋が“攻め”の業務改革に選んだ道具はタブレット。専務の坂本雄太郎さんは、その理由をこう語る。「当社が扱う品物は約4万点あり、営業員は毎日数十冊、総計10キロ以上のカタログを携えて取引先を訪問していました。タブレットなら軽々と持ち運べるうえに検索も簡単。お客さまと対話しながら最適な商品をお見せするなど、提案力が大きく向上しました」。
POINT営業情報をリアルタイムに共有
また、営業員が記入する日報にはタブレットで入力できるGoogle Apps(※1)を活用し、いつでもどこでも情報共有が可能となった。さらに社内のパソコンでしか見られなかった売上げ管理データもRemoteView(※2)によって出先で確認できるようになり、営業効率が格段にアップした。次は「発注までもタブレットで完結させていきたい」と坂本専務は意気込む。
- Google Apps:ブラウザで使えるグループウェア。
- RemoteView:外出先からオフィスのパソコンにアクセスできるリモートデスクトップソリューション。
- SPPM2.0:スマートフォンやタブレットの盗難・紛失時に遠隔操作で情報をロック/消去するセキュリティサービス。
インタビュー
大切なものが失われつつある今こそ

東北全域で線香・ろうそく・仏具などの専門卸業を営む坂本屋。顧客となる仏壇店、葬儀社などの取引先は約700社を数える。伝統を守る業界が今後“攻め”に転じるには新しいツールが必要だと社長は説く。
「東北では神仏を大切にする風習が今もそのまま残っています。特に自然を相手とする農業や漁業を営む地域では、信仰心がとても厚い。だから神棚や仏壇、神社やお寺も立派なものが多いんです」と語る坂本幸一社長。しかし、高齢化・少子化・過疎化が進むにつれ、この地でも大切なものが少しずつ失われるのではという危機感があるという。

「私どもの取引先である仏壇店や葬儀社さんは、地域のお客さまに“伝える心”がなければ生き残れません。それは問屋である私たちも同じです。時代に合わせた仕事のやり方を考え、伝えるべきことを伝えていくには新しい道具が必要ではないかと、ここ数年考えてきました」。
人々の祈りを次代へ

タブレットの動画を使って伝えたいことを確実に伝える
今後は業界振興につながる情報発信にもタブレットを役立てたいと、坂本社長はいう。「時代が移り変わるなかで、私たちの業界がエンドユーザーであるお客さまに地域の風習やしきたりを伝えていかなければ、伝統文化や祈りの心まで失われてしまいます。たとえば東日本大震災の後、人々は停電の中でろうそくの灯に癒やされました。また、お仏壇で使う灯はやはりろうそくでなければなりません。粗悪品は火事につながる危険もあるので、タブレットの動画で安全なろうそくの選び方、正しい使い方をお見せしていけば、文化も含めて伝えたいことが間違いなく伝わるはずです」。
最先端の技術には、失われつつあるものをしっかりつなぎとめていく力も備わっているのだ。
担当者からのメッセージ

ドコモショップ盛岡本宮店 法人営業担当
小澤 夢也
今後もさまざまなタブレットの活用法を具体的にご提案してまいります。同じ東北の地で、坂本屋さまの「心の豊かさを創造する」という思いをサポートさせていただければと願っております。
お客さまプロフィール

社名 | |
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所在地 | 岩手県紫波郡矢巾町流通センター南1-4-16 |
従業員数 | 15人 |
導入サービス・ソリューション
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- 導入事例内に表記している金額は、取材当時のものです。
- 「G Suite」(旧 Google Apps)は、「Google Workspace」に名称が変更になりました。