島根県隠岐郡 海士町様

のびのび育てて、らくらく見守る ~放牧牛の飼育管理の省力化とリスク軽減をめざして~のびのび育てて、らくらく見守る ~放牧牛の飼育管理の省力化とリスク軽減をめざして~

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導入データ

放牧牛の飼育管理を省力化し、リスクを軽減したかった。

放牧牛の飼育管理を省力化し、リスクを軽減したかった。

島根半島の沖合約60キロに浮かぶ隠岐諸島――そのなかで鎌倉時代に後鳥羽上皇が流されて一生を終えたことで知られる中ノ島にあるのが海士町(あまちょう)だ。人口2,400人にも満たない町だが、徹底した行財政改革と豊富な海の幸を使った産業創出の推進で、人口の1割近いIターン者が定住。全国から視察が絶えない注目の自治体となっている。

「この島では、はるか昔から牛が放牧されていました。潮風を浴びたミネラル豊富な草を食み、斜面で足腰を鍛えられた牛は味と品質のよい黒毛和牛となり、出荷された牛のなかから隠岐牛が厳選されていきます」と、海士町役場の地産地商課主任主事を務める山斗隼人氏は語る。

放牧は、牛舎での除糞や給餌などの手間が省ける代わりにリスクもある。島内最大規模の畜産業を営む有限会社隠岐潮風ファームの安田勝氏は「牛は柵が壊れた部分から逃げ出したり、草を求めて危険な場所まで入り込んでいくことがあります。崖から海に転落する事故も毎年あります」と打ち明ける。

居場所のわからなくなった牛を捜し出して引き戻すには人手と時間がかかるうえ、転落事故は大きな損失にもなる。こうしたリスクを軽減するために、海士町はドコモの「かんたん位置情報サービス」を使った実証実験を開始した。

使用しているサービス・ソリューション

【活用事例】牛に取り付けたGPS端末が、定時になると牛の居場所をメールで通知してくれます。

【活用事例】
牛に取り付けたGPS端末が、定時になると牛の居場所をメールで通知してくれます。

【導入効果】放牧エリアの外や危険地域に牛が移動しそうになった時はすぐに対処し、リスクを軽減。

【導入効果】
放牧エリアの外や危険地域に牛が移動しそうになった時はすぐに対処し、リスクを軽減。

サービス提供元:株式会社テレプラザ「今ココデスサービス」

  • ドコモの「かんたん位置情報サービス」を利用してサービスを提供しています。

お客さまからのコメント

海士町役場 地産地商課 主任主事 山斗 隼人氏

「通信エリア、GPS端末のサイズや検出精度、アプリの操作性などを評価しました」

海士町役場 地産地商課 主任主事
山斗 隼人氏

お客さまプロフィール

島根県隠岐郡 海士町様
島根県隠岐郡海士町大字福井1365-5

現在、有限会社隠岐潮風ファームをはじめとする5軒の畜産農家が「かんたん位置情報サービス」を試験的に導入し、それぞれが保有する牛に小型GPS端末を取り付けて居場所の確認を行っている。

「モバイル牛温恵(※)の説明に来られたドコモの営業・島根支店の中田さんに相談したのがきっかけで、ドコモの広い通信エリア、端末サイズや検出精度、ランニングコスト、検索アプリケーションの操作性などを評価して導入を決めました。今後本格的な活用が始まれば、高齢化が進む農家の負担とリスクを軽減し、繁殖牛の増頭による所得向上や、Iターン組を中心とした新規参入者にも畜産経営の門戸を広げることができる可能性があります」と山斗氏は期待を寄せる。

隠岐諸島全体の基幹産業に成長しつつある隠岐牛は、公益社団法人日本食肉格付協会において上物とされる4・5等級にランク付けされ、全国的にも知名度を上げている。その生産振興には繁殖数の拡大と飼育品質の向上が、最も重要なテーマとなる。このため「広い放牧場のなかで運動量の少ない牛を見極めたり、好んで食べる餌場を発見できるのにも役立つ」と、牛の体調管理に気を配る安田氏も新技術の導入に積極的だ。昔ながらの風景を変えることなく牛を見守るM2M/IoTは、日本の農業全体の新しいあり方を示しているようだ。

  • モバイル牛温恵:親牛の体温を監視して分娩や発情を検知し、安全な出産をサポートするシステム。

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