大和漁業協同組合さま

海苔師とICTがタッグを組んだ「ICTブイ」

ICTブイ

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導入前・導入後の比較

導入前の課題 導入後の成果
1 海水の状態を調べるために1日何回も船を出していた。燃料費もかかるし、手間もかかるので大きな負担になっていた。 1 「ICTブイ」が30分ごとに海水の温度と比重(塩分濃度)を計測して、スマートフォンに送信。船を出さなくても海水の状態が把握できる
2 海水の温度や比重(塩分濃度)の変化はノートに記録していたが、データ化されていないために、記録情報を活用できずにいた。 2 過去のデータが記録として残り、グラフ表示ができるので、海水の変化が具体的にわかる。これまで気づかなかった海の変化が解明された
3 海水の状態が正確に把握できていなかったので海苔養殖の作業を手探りで行っていた。確信を持った的確な作業にしたかった。 3 データを活用し、海苔養殖に適した場所を見つけ的確な作業をしている。また海苔師のノウハウをデータと結び付け、後継者育成に役立てている

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お客さまの声

【導入のきっかけ】
海水の状態を調べるために一日何度も船を出していた燃料費もかかるし、手間もかかるので大きな負担だった

大和漁業協同組合 西田晴征 氏 大和漁業協同組合 総代長 田中智幸  氏 大和漁業協同組合 大和研究会会長 西田剛 氏

おいしい海苔をたくさん収穫するためには、海苔がまだ小さな芽の時から細胞レベルの生育状態に合わせ、適切な手入れをする必要があります。海苔師は一日に何度も船を出し、海水の温度や比重(塩分濃度)の変化を調べ、長い経験で培ったノウハウと勘で海苔の状態を推測し、適切な手入れをしていました。船の燃料費もかかりますし、手間もかかるので大きな負担になっていました。

海水の温度や比重(塩分濃度)の変化はかかさずノートに記録していましたが、データ化ができないために、その記録を活かすことができていませんでした。データ化することで、海水の状態と海苔養殖の作業が結び付けば、これまで「こうだろう」と勘に頼っていたことが「こうしよう」に変わります。海苔養殖を受継いでくれる後継者の育成のためにも、海水の状態のデータ化が必要だと考えていました。

【導入効果】
「ICTブイ」のデータが海水の変化を見える化、海苔の品質と収量の底上げにつながっている

「ICTブイ」のデータが海水の変化を見える化、海苔の品質と収量の底上げにつながっている

「ICTブイ」は、ブイについているセンサーが30分ごとに海水の温度と比重(塩分濃度)を計測してくれて、そのデータをスマートフォンに送信してくれます。それに、過去のデータが記録として残り、グラフ表示ができますので、海水の状態がどのように変化しているのか具体的にわかります。その機能のおかげで、満潮時には比重(塩分濃度)があがるのが普通なのに、時間帯によっては下がる場所があることに気づき、対処ができました。「ICTブイ」で海水の変化が見える化され、これまでよりも海苔養殖のノウハウを的確に活かすことができるようになりました。海苔の品質と収量の底上げにつながっています。

また、若手の海苔師が開いている研究会では「ICTブイ」のデータを今後どのように活用していくかを話し合っています。海苔師が持っているノウハウと「ICTブイ」のデータをうまくまとめられたら後継者の育成にも役立つと思います。

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導入システム

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導入サービス

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水温や塩分濃度センサーなどから送られた海洋データをスマートフォンやケータイで確認できるサービスです。

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大和漁業協同組合さま

業種 農林水産
エリア 九州・沖縄
従業員数 301名~1,000名

事業概要

所在地は福岡県柳川市。漁師340名が加入。そのうちの300名が海苔養殖に従事。生産した海苔は「福岡有明のり」として全国の高級海苔店やコンビニエンスチェーンなどに出荷。風味豊かで旨味があり、やわらかく歯切れがよいと評判。

※ 画面はイメージです。
※ 掲載内容は2022年7月以前の情報です。


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