横浜市健康福祉局 健康安全部保健事業課様

導入事例:横浜市健康福祉局 健康安全部保健事業課様

横浜市の健康ポイント事業、「健康マイレージ」アプリで課題解決!

横浜市はウォーキングを通じた健康づくりの事業『よこはまウォーキングポイント』で、2018年4月にスマートフォンアプリの配信を開始。開発にあたり、ドコモのサービス「健康マイレージ」を活用し、働く世代の参加促進に成功しています。

目的 健康経営
業種 公共機関
エリア 関東

導入内容

導入サービス・ソリューション

健康マイレージ

健康マイレージ

働き盛り世代をはじめ、幅広い世代の方が継続的に取組めるコンテンツを提供し、住民の皆様の生活習慣の改善につながる環境づくりに貢献します。これまでの実績、ノウハウに基づき、安定したサービスをご提供いたします。

健康マイレージ

導入前・導入後の比較

導入効果
導入前の課題 導入後の成果
1 横浜市の健康づくり事業「よこはまウォーキングポイント」の第1期において、参加者から歩数計を持って歩くのが面倒という声があった。 1 ドコモのスマートフォン用アプリを組み込むことで歩数計なしを可能に。さらに若い人の参加者も増加。
2 アプリの開発では「横浜らしさ」を出すことにこだわりたかった。 2 アプリのトップ 画面やウォーキングコースに横浜の名所や見どころを盛り込むように工夫。地域資源の活用にもつながる結果に。
3 幅広い層に参加してもらうためアプリの汎用性も重要だった。 3 機種を限定せずに使えるように開発することで解決。約2か月で想定の30%超のダウンロード数を達成。

1. スマートフォンアプリの導入で働く世代を取り込む

横浜市の将来人口推計では、2019年をピークにいよいよ人口減少に転じ、高齢者人口の伸びも一層加速します。
また、横浜市民意識調査では、「心配ごとや困っていること」としてご自身やご家族の病気や健康、老後のことが常に上位を占めています。
こうした課題を抱えるなか、横浜市では2014年に『よこはまウォーキングポイント 』を開始しました。

「人口減少、超高齢化社会においては、市民の健康づくりが喫緊の課題です。市民のみなさんに楽しみながら健康づくりに取組む一歩を踏み込んでいただくために、誰もが気軽にはじめることができるウォーキングに着目しました」。

ウォーキングを通じた健康づくりの事業『よこはまウォーキングポイント』

ウォーキング事業の取組みには林文子市長の強い思いもあったとうかがっています。

「市民のみなさんに楽しみながら健康づくりに取り組んでいただきたいと、市長には強い思いがありました。横浜には、美しい街並みや緑など、魅力ある景色がさまざまあります。そうした景色を市民のみなさんに歩きながら楽しんで見ていただきたい、外に出かけるひとつのきっかけとしてほしいという思いから、かねてからウォーキングを大切にされていました」

こうした市長の思いも受けてスタートした『よこはまウォーキングポイント』は、多くの市民の参加を得ることに成功し、2016年には厚生労働省スマート・ライフ・プロジェクト「第5回 健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣自治体部門優秀賞を受賞しました。

2014~2017年度の第1期では、参加者30万人という目標を達成し、成功。
2018年4月からの第2期は、健康づくりに取組んでいただく方の対象を拡大するため、利用者の新たな選択肢としてスマートフォンアプリを開始しました。

「第1期の4年間は、参加申込をされた方に歩数計をプレゼントするという方法で進めてきましたが、やはり歩数計を持って歩くのが少し面倒という方もいらっしゃったと思います。
特に若い世代の方は、第1期の途中に年齢対象を40歳以上から18歳以上に拡大したこともありますが、歩数計自体の馴染みがなく、十分浸透できていなかったと考えています。
そこで、働く世代や若い世代のほとんどの方が持っているスマートフォンにアプリとして組み込むことで、持ち歩きの煩わしさも解消できると考えました。
また、アプリは自由度が高く、ゲーム性や楽しさを盛り込むことができますので、働く世代や若い世代の方たちにも取組んでいただけるのではないかという狙いもありました」

狙いどおり、第1期の参加者は、65歳以上と65歳未満がおおむね半々だったのに対し、第2期で開始したスマートフォンアプリは、9割が65歳未満とのことです。

「ボリュームゾーンは40代・50代の方ですが、40歳未満の方も全体の3割弱を占めています。まさに我々がターゲットにしていた世代の方たちにアプリが受け入れられているということになります」

2. 配信スタートから約2か月で想定の30%を超えるダウンロード数を達成

2期目に配信を開始したスマートフォンアプリ開発の事業者は、公募を経てドコモが選定されました。

「アプリのコンテンツとしての楽しさのほか、実績や運用上のサポート体制などが評価されたのではないかと思います。
私は2018年度から一緒に仕事をさせていただいておりますが、ドコモさんは、すでに埼玉県でも実績をしっかりとお持ちですし、まずそういった意味でのあんしん感がありました。
あとは日常のサポートですね。アプリですのでトラブルはどうしても起こりうるところですが、そういった場合に迅速に対応していただける安定感・あんしん感は、パートナーとして一緒に仕事をしていく上で重要な点だと感じています」。

2期目に配信を開始したスマートフォンアプリ開発の事業者は、公募を経てドコモに選定

黒澤氏は、2018年4月1日に人事異動で現職に着任。その4日後にアプリの配信が控えていました。

横浜市健康福祉局 健康安全部保健事業課 担当課長 黒澤龍一さん

「アプリの配信に関しては、昨年度のうちからプレスリリースなどで告知しており、配信開始日を2018年4月5日に決めてからは、みんながそこに向けて必死で取組んできました。
当時は私自身、この事業の重みや、4年間積み上げてきたことへの理解が不十分な状況でしたが、少しずつ時間をかけてドコモさんとも話をし、過去の資料を紐解いていくことで、今はそこまで積み上げてきてこられたみなさんの努力をひしと感じています」

スマートフォンアプリの開発のこだわりは、市民の方にいかに「横浜らしさ」を感じてもらえるかという点でのさまざまな工夫だったとのこと。

「たとえばトップの画面に横浜のみなとみらいのシルエットを入れたり、ウォーキングコースについても、横浜市内のコースを100以上収録しています。また、写真投稿などの機能を実装するために、市内を中心にいろいろなところを実際に歩いて作り込みました。
その甲斐あってか、今では市内の観光地の写真はもちろん、日常の景色、緑や花などその季節ならではのものなどたくさん載せてくださるようになりました。
我々の思いやたくさんの要望を汲んでいただいたドコモのみなさんには大変感謝しています」

100以上の横浜市内のウォーキングコースを収録

アプリの汎用性も重要なこだわりのひとつ。

「ここも我々が最もこだわった点のひとつです。特にAndroidでは多くの機種がありますので、なるべく機種を限定せずに使えるように、開発をしていただきました」

第2期では歩数計で年間5000名、アプリで年間2万5000人の参加者を想定されていましたが、スマートフォンアプリは4月の配信スタートから約2か月で想定の30%を超えるダウンロード数を達成。

「出だしとしてよいスタートが切れたのではないかと思っています。
さらに幅広い層の方々に参加していただくことはもちろん、市民のみなさんに継続して参加していただくためには、アプリの活用を通してこの事業の魅力を向上させることが大切だと考えています」

アプリは横浜市民以外の方でもダウンロード可能。
横浜に遊びに来ていただくときにお手持ちのスマートフォンにインストールして楽しんでもらうような使い方を伝えるため、電車広告の掲載もはじめているそうです。

今後は、参加者への利用状況アンケートなどを行って成果の検証を進めつつ、行動の変化や医療費の抑制効果など、より具体的な成果を追求していく予定です。

3. "歩く"ということに新たな目的やゲーム性を加えることで、地域の活性化につながる

市民の方の健康づくりや、歩くことを習慣化させるためのきっかけづくりからスタートした『よこはまウォーキングポイント』。
健康増進にとどまらない可能性もあると、黒澤さんは考えています。

「現在、ガチでうまい横浜の商店街チャーハンNo.1決定戦、通称「ガチチャーハン!」という商店街活性化のイベントにエントリーしている店舗を巡るスタンプイベントをアプリで実施しています。(※取材当時)
エントリーしているお店の前でアプリから位置情報を送信すると歩数と同様に抽選で使えるポイントがもらえるという仕組みで、さらに店舗からは割引などのクーポンもご提供いただいています。
"歩く"ということに新たな目的やゲーム性を加えることで、地域の活性化にもつなげていく。
アプリを活用しながら地域とのWin-Winの関係を築いたり、さまざまな分野の民間事業者との連携をさらに図っていきたいと考えています」

健康ポイント事業に取組むほかの自治体へのアドバイスについて黒澤さんに聞きました。

「その街ならではの地域資源と結びつけるということが、成功要因のひとつではないかと思います。
地域ならではのイベントや名所、見どころはどこの街にもたくさんあります。そういったものとうまく組み合わせて、街として盛り上げていくことが鍵だと思います」

また、横浜市のように大きくない自治体の場合であっても、隣の市や町、あるいは県と連携することで、魅力あるスポットがたくさん見つかり、より楽しんでいただけるとのこと。

「我々自治体の職員はどうしても行政の枠にこだわるところがありますが、参加する市民の方たちはそこにこだわりは持っていません。利用者目線で考えることが大事だと思います。住民のみなさんが行政の枠を超えていろいろなところへ出かけていって、その結果、健康につながるのであれば、ぜひ取組んでいくべきです。我々もゆくゆくは、ほかの自治体も含めたより広域での連携ができればいいなと考えています」

『よこはまウォーキングポイント』は、「横浜らしさ」にこだわったアプリ開発を行い、参加者の増加につなげています。
「地域らしさ」と「利用者目線」の二つのキーワードが、成功の鍵という言葉が印象に残りました。

「地域らしさ」と「利用者目線」の二つにこだわり、『よこはまウォーキングポイント』は参加者の増加につなげている。

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