祐生水産様


水産資源に恵まれた島根県隠岐の島周辺の海域で漁業を営む祐生水産。魚群の動きを先読みし、よい漁場を選ぶ上で欠かせないのが日々発表される漁況・市況だ。この情報を、防水性能を搭載したタブレット端末を利用して、船上で受信している。導入までの経緯などを代表取締役の野津千寿夫氏と、第58祐生丸船長の平井和也氏に伺った。
| 導入前の課題 | 導入後の成果 | ||
|---|---|---|---|
| 1 | ファクスによる非効率で遅い情報伝達 | 1 | タブレット端末で漁協からのメールを船上で直接受信 |
ご利用イメージ
導入された機種:ARROWS Tab LTE F-01D


タブレット端末を活用したスマート漁業
インタビュー
―――日ごろ業務で、タブレット端末をどのように使っていますか。

野津:当社は隠岐の島近海を中心に、アジやサバ、イワシなどの魚群を網で取り囲んで水揚げする、巻き網漁法を手がけています。5〜6隻から成る船団を組み、夕方に出漁します。その直前に、漁業協同組合(漁協)から発表される県内各水産会社の前日漁獲高や魚種といった漁況や、市場で競り落とされた魚の取引相場といった市況を必ず確認します。漁獲高の多かった船はよい漁場にいたことになります。この情報をもとに魚群の位置を予想し、網を投げ入れる場所の選定に活用します。売り上げを左右する重要な情報でタイムリーに確認する必要があるため、出漁への準備を行う船のなかでも船団を先導する探索船に情報受信端末として設置しています。
―――以前はファクスで、情報を確認していたようですね。

平井:これまでは船舶用衛星電話を介して船内でファクスを受信していました。ファクスは、漁協から本社事務所に送られます。それを当社の事務員が改めて魚船宛てに送信し直すため、手間もコストもかかっていました。事務員が不在の場合には、漁協からの情報は船へすぐに伝達されません。そこでドコモから提案を受けたのが、漁協からの漁況・市況メールをタブレット端末で受信して、船内および事務所で共有・閲覧する方法でした。
―――海上における電波の受信状況はどうですか。
平井:主に島の周辺で漁を行いますが、日ごろから海上で携帯電話を使って船員同士が連絡を取り合っています。ドコモの場合は海上でも特に支障なく通信できています。
同社が今回導入したタブレット端末は、「ARROWS Tab LTE」。この機種を選定した大きな理由は、波などで揺れのある船上でも10.1インチの大画面液晶で文字をはっきり確認できる視認性の高さに加え、防水性能を備えている点だ。また、様々なアプリの活用を見据えたOSの汎用性の高さも選定のポイントとなった。
入手した情報は漁の励みに 船の安全航行にも寄与
―――導入後の効果を教えてください。

平井:漁協が発表する漁況・市況情報をタイムラグなく船の中で閲覧できるようになり、狙った漁場にいち早く向かうことができるようになりました。また、当社の事務員が漁況と市況をもとに、ほかの水産会社の売上高をオンラインストレージにアップしてくれますので、その数値をその日の漁の目安にしたり、励みにしたりしています。
野津:海上で船舶が故障した際にもタブレット端末が役立ちました。故障箇所を内蔵カメラで撮影し、本社の修繕部門の担当者にメールで送りました。担当者は故障の状況がすぐに理解でき、必要な対応方法などを船員に伝えて、航行を再開させることができました。これらのやりとりには画像編集機能と拡大表示できる大画面が役立ちました。電話を使った口頭での説明では簡単にはいかなかったはずです。航行における安全面での強化という点にも一役買っています。
―――今後の活用方法については、何か新しいプランを持っていますか。
野津:タブレット端末は、多種多様なアプリに対応していると聞いています。それらのアプリを活用してタブレット端末1台でこれまでの様々な作業の代用ができれば、非常に便利だと思います。今後も、便利で業務に役立つ使い方を探していきたいと思います。
担当者からのメッセージ

ドコモショップ隠岐店 法人営業担当
森靖博
GPS機能の活用やアプリによる機能の追加など、お客さまの業務に対してタブレット端末のさらなる活用方法をご提案していきます。さらに、島根県内の様々な水産業界に対しても幅広くご提案を行い、地元企業の活性化に貢献できれば幸いです。
お客さまプロフィール

| 社名 | 祐生水産有限会社様 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県隠岐郡隠岐の島町加茂977-2 |
| 従業員数 | 35人 |
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- 導入事例内に表記している金額は、取材当時のものです。





