5G NTT docomo ビジネス×ドコモ5G

特別対談②

顔認証の可能性
~施設警備への提案「EasyPass™ powered by SAFR™」とは~

今回もリモートでの対談となります。
緊急事態宣言が解除され、ガイドラインが提示されていますが、実際に現場では試行錯誤を繰り返しながら最良の方法を探っていかなければいけません。
このような状況のなか、顔認証ソリューションが担う役割や可能性をより身近にイメージできるよう前回に引き続きリアルネットワークスのアジア太平洋地区副社長 高村氏とNTTドコモ 法人ビジネス本部ソリューションサービス部 部長 坪谷氏に加えて、今回はNTTドコモ 法人ビジネス本部ソリューションサービス部 藏本氏にも加わっていただきお話を伺っていきます。

前回の対談「特別対談① 非接触認証の可能性 ~5Gと顔認証~」はこちらからご覧いただけます。

※ 対談は2020/5/12 13:00からリモート対談にて行いました。
※「Security News for professionals」より転載。
※ 掲載内容は2020年8月時点の情報です。

1.SAFR™(セイファー)驚きのワンクリック

井口(記者)

先日、実際にSAFRを体験させていただきました。前回の対談の時に認証スピードや認証精度などのお話をお伺いしていましたが、やはり実際に使用してみるとその精度には驚くばかりでした。

スマートフォンにインストールするとアイコンが出てくるので起動をして管理者IDとパスワードを入力します。画面はカメラを起動した状態になり人物にカメラを向けると顔を囲むように円が描かれます。クリックすると名前の入力ができ登録が完了しました。

一枚の画像で認証と前回紹介しましたが、一枚の画像ではなくたったの”ワンクリック”です。

さらに驚くべきはそのワンクリックでの認証精度です。

カメラに顔が映った瞬間に認識できています。眼鏡・サングラス・逆光、すべて一瞬で認識できています。マスクに関しては、マスク姿をクリックし登録してある自身の顔画像と結び付け登録すると、あとは完璧に認証することができました。

記者
井口

高村氏

そうですね。素の顔とマスクを着用した顔をふたつ登録すれば、ほぼ間違いなく認証はできるようになります。

井口(記者)

はい、できていました。実際にもう一人認証した時には最初のワンクリックだけでマスク着用した姿も認証していました。SAFRを体験したものを動画で紹介します。

2.「EasyPass powered by SAFR」とは

井口(記者)

先日、プレスリリースのあった「EasyPass powered by SAFR」とはどのようなものですか?

藏本氏

EasyPass powered by SAFR」は5月29日に提供を開始させていただいた、スマートフォンを使った顔認証入退管理ソリューションです。ドコモオープンイノベーションクラウド®上に、リアルネットワークス社のSAFRとGenetec社の入退管理ソリューションを組み合わせて構築し、ご提供させていただいております。

100IDで月額225万円(税抜)からご利用いただけます。IDというのは、認証を行うスマートフォンのことをさし、入退管理の認証を行うスマートフォン1台に一つのIDを発行します。なので、守衛や警備の方が一人1台、認証用のスマートフォンをお持ちいただいたとすると、100人分ということになります。

利用方法としては、事前に入構許可者の顔画像を登録し、入退構のタイミングでスマートフォンを使って顔を認証します。

たとえば、工場へ車で出社する社員の方についてです。
乗車している社員の方の顔に守衛の方がスマートフォンを向けることで認証ができます。また、工場などでは、バスで入構する場合が多くあります。そういったケースでは現在、ひとりひとりがバスを降り、守衛の方が社員証などを確認することが多く、入退管理に係る手間と時間は膨大なものとなっています。EasyPassをご利用いただければ、守衛の方がバスに乗り込みひとりひとりの顔にスマートフォンを向けるだけで認証を行い入退管理が可能となっております。

手間や時間の削減だけでなく、人為的ミスや本人へのなりすましなどの防止、さらには感染症対策の観点からも非接触認証によって安全性も確保することができると考えております。

NTTドコモ
法人ビジネス本部ソリューションサービス部
藏本氏

井口(記者)

100IDからの金額設定となっていますが、90人でも月額225万円(税抜)からという認識でよろしかったですか?

藏本氏

はい、そうです。

井口(記者)

100人の守衛や警備の方がいる工場やプラントというとかなり大規模な場所を想像してしまいますが、たとえばひとつの会社が複数の工場やプラントなどを持っている場合などはひとつの契約で複数場所の利用も可能なのでしょうか?

藏本氏

はい、可能です。同一企業さまであれば、ひとつのご契約で複数のプラントや工場などでご利用いただけます。

井口(記者)

それは良いですね、たとえば90名の守衛や警備の方が利用すると一人あたり2.5万円(税抜)で利用できることになりますね。気になるのは、顔の画像や個人情報を扱うことに関して安全性はどうなのでしょうか?

藏本氏

顔画像はセンシティブな情報だと認識しております。

これはEasyPassの特徴の1つでもあるのですが、本ソリューションはドコモオープンイノベーションクラウド上に構築されており、ドコモのネットワークとダイレクトにつながっているため、インターネット等の他網からのアクセスを防ぐことができ、高いセキュリティ環境でご利用いただくことが可能です。

井口(記者)

それは安心ですね。キャリアクラウドならではのソリューションですね。

井口(記者)

入退管理システムについて教えていただけますか?

藏本氏

さまざまな機能があります。
入退時間や認証結果の管理はもちろんのこと、何人在場しているかなどの管理も可能です。

井口(記者)

それは良いですね。たとえば、EasyPassに対応したゲートを設置したいという要望があったとしたら対応はできますか?また、それぞれの会社が抱えている悩みなども含めてご相談はできるのでしょうか?

藏本氏

はい、ゲートはもちろんのこと、お悩みなどはお客さま毎に異なると認識しておりますので、お気軽にご相談いただきたいと思っております。

3.EasyPassに期待しているところ

井口(記者)

EasyPassに期待をしていることを聞かせていただけますか?

坪谷氏

二つあるかと考えています。

ひとつは中小企業様、ビルのオーナー様などへのご提案です。今回まずは大規模なプラントや拠点をお持ちの企業様へのアピールとして100IDからのメニューと致しました。パフォーマンスをより多くの方にご覧いただくために、短時間に入出場が多い環境でと考えたものです。しかしEasyPassは非常に簡易に導入を図ることができ、柔軟性に富んでいます。適用できる裾野は非常に広いので、ぜひ中小企業のオーナー様やたとえばビルのオーナー様などにもアプローチをしていきたいと考えています。

もうひとつはクリティカルな場所への導入です。プラントなどをプレスリリースに載せており、EasyPassの実証で明らかになっていますが、マスクをした状態での本人認証率の高さを考えますと、新型コロナウイルスなどの感染症対策の一つとして、非接触での本人認証に大きく貢献ができます。感染のリスクがあるなかでスクラブやマスクを外せない医療現場などにも積極的にアピールをしていきたいと考えています。

新型コロナウイルスの拡大を予想して準備してきた訳ではないですが、非接触による顔認証によって社会貢献ができるとリブランディングし、お客さまにご提案をしていきたいと考えています。

井口(記者)

たしかに、先ほどの守衛の方の対応などを考えると、今までならIDの確認や書類に記入していただくためにペンの受け渡しなど、どうしても接触は起こり得ることですよね。

坪谷氏

そうです。たとえばパスプレートの授受など、どうしても接触のリスクは生じてしまいます。また、スタンドにデバイスを設置してゲートやドア、オートロックなどと連携することもできるので、より非接触性を高めることもできます。

井口(記者)

守衛や警備の方と入構される方、双方を新型コロナウイルスからの感染予防ができるので安心できますね。

坪谷氏

しかも大きな什器が必要なわけではなく、スマートフォンを利用して認証ができるので、もっと広めることができると考えています。

NTTドコモ
法人ビジネス本部ソリューションサービス部
部長 坪谷氏

4.顔認証ソリューションが担う役割や可能性

井口(記者)

ひとつのビルオーナーや小口での利用も視野に入れているとのお話ですが、そういったところにもニーズは非常に多くあると感じています。

坪谷氏

そうです。あくまでもソリューションであり、マス(大衆)向けの商品ではないので企業様のさまざまなお声を聞きながら、そういったメニューをご用意させていただくものだと考えています。SAFRの能力が優れているので制限が厳しいところなどをターゲットにしてきていますが、より汎用的なところに、より小口で対応していくことはこれからも考えています。

高村氏

わたくしの担当しているアジアパシフィックでは面白い事例がありまして、タブレットを使いオンラインでお子さまが勉強するときにタブレットの前に座った段階で顔認証により出席確認を行っているところもあります

また、オーストラリアではレストランの入場制限が始まり、SAFRを導入して人数管理やマスクの着用人数を調べるなどの要望もあります。これから日本でも先ほどお話にあったように小口での要望も多く聞かれるようになると考えています。

リアルネットワークス
アジア太平洋地区
副社長 高村氏

井口(記者)

そうですね、わたくしも聞いた話では警備業界でイーラーニングの導入が始まっていますが、本人の認証についてどうするかなどの問題があり、そういったところにも役立てることができればと考えます。

さらに、正面からの顔認証にこだわらなくても良いので、たとえば警備の検定など筆記試験などでもリモートで可能になるのではないか、もっと誰もが経験していることで言えば、運転免許証の更新などでも違反者の講習で免許センターに行かずに自宅で講習を受け、最寄りの警察署で更新することができれば感染予防の観点からも良いですよね。

坪谷氏

そもそも今回の社会情勢により移動しなくて業務や用事が済んでしまう。遠隔でどこにいても色々なことができるというのが、今回のテレワークなどで如実に現れていますよね。ただこうしたインターネット空間の中であなたは誰なのですか?というような認証はパスワードなどで行っていますが、本人性確認を顔認証で瞬時に証明できてしまいますよね。

高村氏

今回、EasyPassをドコモさんが広くアナウンスされて、プレミアムパッケージのようになっていますが、坪谷様が仰っていたようにミディアムクラス、ロークラス、オンラインなど派生形ができていくなかでいろいろなところでアフターコロナでの非接触や密を避けるなどモバイルの普及、そして5Gなどマーケットの裾野が広がっていく上で非常に良いプレスリリースだったと考えています。

井口(記者)

たとえばEasyPassの取組みを知った方が、こんなことできないか、あんなことできないかなどを考えたときに、気軽にお問い合せをしてもよいのですか?

坪谷氏

まさに法人営業はそのためにありますので、アイデアをいただいてそれをカタチにしていくのがミッションです。そのために今回のプレスリリースは鐘を鳴らしてみた、ということなので、是非皆様の反響やいろいろな声を聞かせていただきたいですね。

井口(記者)

アフターコロナのなかで社会の在り方が模索されています。感染予防と社会活動のバランスを保ちながらアプローチしていくためにEasyPassという鐘の音が多くの方に届き共鳴することを期待します。次回が最終回となります。

関連記事

(C) 2020 NTT DOCOMO, INC.All Rights Reserved.