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通信設備などの施工・保守の現場では、常に現場作業者の技術と正確な判断が求められます。ドコモの遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」によるリモート支援が、遠隔地から熟練者の「第三の目」となって作業効率を上げています。

1. 【企業課題】現場作業者の経験値を補完する「第三の目」の必要性

今回「AceReal for docomo」を導入した新光電機株式会社(株式会社ミライトのグループ会社)は、通信設備などの設計・施工から点検・保守までを幅広く手がける企業で、現代社会の通信基盤を支える重要な役割を担っています。

通信設備の保守点検は、点検・修復時に当該施設の利用者の通信を切断することのないよう正確な判断が求められる「ミスが許されない作業」です。作業者は十分な研修を積んだのち、リーダーと作業者の二人一組で点検作業に臨みますが、イレギュラーなケースにも対応できるようになるには、現場でのさらなる経験が必要です。現場の作業者とリーダーで判断できない場合などは、オフィスからの支援が必要となります。

これまでの支援方法は、電話で状況を聞き取り判断と指示を行ってきましたが、リアルタイムで機器の状態を観察することができる「第三の目」のようなものがあれば、より判断がしやすく効率が上がると感じていました。

また、現場はビルの屋上など屋外での作業が多く、紙の図面やマニュアルは持参していますが、風で飛散すれば機密が漏洩する恐れがあります。パソコンなども携帯していますが、電源が確保できない現場もあり、何よりも手が塞がり作業が中断してしまいます。このため、図面やマニュアルの確保が容易ではなく、改善方法を模索していました。

工事現場のイメージ

2. 【技術的背景】現場作業者を、オフィスからリアルタイムにリモート支援

熟練者の「第三の目」を現場に届け、さらに必要に応じて図面やマニュアルをその場で確認しながら、より確実に作業を進められることを可能にしたのがドコモの遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」です。

本体はARスマートグラスで、現場の様子をとらえた映像をドコモのネットワークを通して遠隔地の支援者に高画質映像と音声を届けます。作業に必要なマニュアルや映像などを支援者のパソコンからARスマートグラスへ共有でき、現場作業者は状況に応じて音声や視覚的情報を用いてサポートを受けます。

電話では伝わりにくかった現場の詳細や機器の不具合などが、ARスマートグラスの存在によって容易に把握できるだけでなく、ARスマートグラスから送られてきた映像や音声はすべて支援者のパソコンで保存・再生でき、作業ログや研修用資料として蓄積することができます。

「AceReal for docomo」 はARスマートグラス、アプリ、クラウド、5Gネットワーク、そして保守までがオールインワンでパッケージ化されたコストパフォーマンスの高さも特長です。クラウドサーバーは 、「ドコモオープンイノベーションクラウド®」上に構築されており情報伝達に秘匿性を担保できるため、機密情報の漏洩や紛失の心配が一切ありません。

技術背景 作業の様子

3. 【企業評価】現場の状況把握が「支援側」「作業側」双方の効率化を生む

「AceReal for docomo」を支援者の立場で活用している吉田氏は、「支援側」「作業側」双方にとっての利便性を高く評価しています。「たとえば、機器の状態を知るために『グラスで機器の状態を見せてくれ』といえば一目でわかるようになりました。従来は電話で一から十まで細部にわたって聞き出さなければなりませんでした」(吉田氏)。

ARスマートグラスは軽量のため、ヘルメットに装着しても質量が気にならず、視界がクリアで快適です。現場ではハンズフリーのまま支援者の指示をリアルタイムで聞き、必要な情報を見て作業できます。一方、支援者側は現場の正しい状況を速やかに把握でき、指導もスムーズ。双方の仕事が効率化でき、品質向上につながる可能性を感じています。

随時マニュアルの確認や支援者のサポートが受けられることで、対処できるあんしん感があります。また、リアルタイムで視界を共有することで、支援者は現場作業者に危険箇所での注意喚起ができるのも、メリットです。たとえば、支援者が適切なタイミングで『そこは危ないから気をつけて』と呼びかけることもできます。

4. 【将来展望】新しい保守マニュアルの確立、災害地の対応など広がる可能性

「AceReal for docomo」は、保存した映像データによってリアルに現場を再現できることで、今後のOJTや研修スタイルにも大きな変革をもたらすと考えられ、「支援側」と「作業側」の双方から期待を集めています。

さらに現場からは「大規模災害時の第一陣レポートなどに使いたい」という声もあがっています。そこには通信設備を保守する同社ならではの願いがありました。

昨年末の大雪による倒木で起こった広範囲の停電では、信号やトンネルの電灯も消え一刻も早い復旧が待たれていました。真っ先に現地へ向かう作業班の第一陣は、復旧のための一とおりの機材は携えていきましたが、予想外に雪は深く倒木による道路封鎖なども重なり「もっと長いケーブルがあれば」「もっと発電機がたくさんあれば」と、もどかしい思いをした経験から、ARスマートグラスで現地の映像を送ることで後続部隊に適切な情報展開ができる、という発想が生まれたのです。

現場作業者とオフィスのさまざまなストレスを軽減し、大きなあんしんをもたらすだけでなく、今後災害現場などでの活用も期待される「AceReal for docomo」。導入企業や実際に使う人々の経験とアイディアによっても、まだまだ新たな活躍の場が広がる可能性を秘めています。

現場作業風景・ARスマートグラス

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