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2020年2月3日

「DOCOMO Open House 2020」の全容―“5Gが生み出す革新的協創“
前編「働き方改革」「生産・製造高度化」

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5Gのリアルワールドを体感!革新的な先進技術の数々が一挙公開!

ドコモ主催の展示会&講演「DOCOMO Open House 2020」が、2020年1月23~24日の2日間にわたり、東京の国際展示場で催された。

快適で豊かな社会の実現をテーマに、ワークライフバランスの充実や生産効率の改善、そして住みよい街づくりの3つの観点で、ドコモの5Gを活用した最先端のICTソリューションや研究開発の成果が多数発表された。
2020年春の商用開始を目前に、世間の期待も上げ潮にある5G。これまで実証実験という名のヴェールで薄く覆われていた5Gの可能性が、ついにリアルな実像を描く。ドコモのパートナー企業による展示コーナーでは、多種多様な先進技術を前にして、出展者の気焔と来場者の好奇心がおびただしい熱量を生み出していた。

5G、より豊かな未来の到来

初日には、ドコモ 代表取締役社長 吉澤和弘氏による「5G、より豊かな未来の到来」と題した基調講演が行われた。開始前から来場者が長打の列をなし、瞬く間に満席となる。広い会場に立ち見客まで出るほどの盛況だ。

現在、ドコモが中期事業計画の中で注力するのが、スマートライフの実現、社会的課題の解決、さらには地方創生につながる「+d」の取組みだ。多様な事業領域でパートナー企業の開拓を推し進め、新たなイノベーションを創造する。まさにドコモにとっても、そして産業全体においても、成長ドライバーと位置付ける活動である。
今回のイベントでは5Gを基盤とし、多彩な企業と協創的に生み出した事例の数々が紹介される。
吉澤社長は「新たな通信規格である5Gを核に、ドコモは『オープンパートナープログラム』の参加者に対し、これまでも、そしてこれからも積極的にドコモアセットを提供していく」と語る。
高速・大容量、低遅延、同時多接続という5Gならではの特長を活かし、市民生活や企業の生産活動を豊かにする斬新なアイデアの結晶たちが、ドコモと密接に連携を果たしながら、社会の表舞台に次々と登場していくのだ。

「協創」がビジネスを加速する / オープンパートナープログラム

吉澤社長の基調講演でも触れられたように、ドコモでは幅広いパートナーと共に新たな利用シーン創出に向けた取り組みを行う「オープンパートナープログラム」を積極展開する。このプログラムでは現在、3,200を超える幅広い業種・分野の企業が参画しており、パートナー企業のアセットと5Gを組み合わせることで、新たなビジネスの創出や企業や社会課題の解決に取り組む。

このプログラムに参加しているパートナー企業には、ソリューションパートナーとフィールドパートナーの立場がある。前者は、自社がもっている技術を提供・販売したい企業、後者は、フィールドパートナーがもっている技術を利用したい企業である。そこにドコモの5Gネットワークを組み合わせ、相互に持ち合わせる技術力や知財、販路や経験値などを共有し、実にバラエティーに富んだICTソリューションの展開に精力的に動く。
さらにドコモでは、「ドコモオープンイノベーションクラウド」と称する独自の開発環境を提供しており、利用者はこの基盤を通してドコモとネットワークサービスの連携が可能となる。すべて自前で用意するには多くの時間や資金が必要になる場合でも、こうしたドコモアセットを有効活用することで、スピーディーかつセキュアに、そして高い品質でもって先進技術の開発に臨めるメリットがある。
付加価値協創企業への転換を図るドコモは、技術の個別化よりも協創関係にある者同士でシナジーを育むことに、社会的使命を重ねる。今回は、ソリューションパートナーとフィールドパートナーの具体的活動内容に踏み込んだ紹介もなされた。順に詳述する。

多階層空間型VRプラットフォーム

株式会社ABALは、先述したオープンパートナープログラムに参画しているパートナー企業の一つである。同社がドコモと手掛ける「多階層空間型VRプラットフォーム」では、VRによるバーチャル空間をあたかもビルやマンションのように多階層に区切り、各フロアを内装や展示物を変えて表現することができる。
このVR空間を訪れた利用者は、専用エレベーターで階層間を自由に移動でき、それぞれのフロアを歩きながら、他者と展示模様や仮想体験を共有できる。デモンストレーションでは、エンターテイメント、商業空間、ライブストリーミング、トレーニングといった、まったく異なる4階層を体感できた。

同社は現実空間とVR空間の重ね合わせに精通しており、立体構造でも違う階層にいる人とぶつからず行動できる特殊な技術を用いることで、現実空間よりはるかに大きなVR空間を構築し、膨大な情報量を同時運用することができる。5Gの技術を組み合わせることで処理性能が増し、ライブストリーミングや360度回転映像も滑らかな動きとなる。

ページを開いて目的の商品を探すといった従来型のECサイトも、「多階層空間型VRプラットフォーム」を活用することで、バーチャル空間でのショッピングという「モノの消費」と「コトの消費」を同時に楽しめる可能性が生まれる。そのほかにも、スタッフトレーニングや店舗研修をVR空間で行うことも可能だ。普段は異なる店舗に勤務する職員も、同じ品質と内容のトレーニング機会を享受でき、全体として接客サービスの均質化が図られる。
車のディーラーの試乗体験もユニークだ。人気車種など目当ての在庫がない場合でも、外内装の印象やエンジンのかかり具合、そのほか乗り心地を左右する細かいディテールもVR体験でチェックできる。

さらには、大規模工場や石油コンビナートといった、立ち入りに危険が伴う場所や、施設内の移動距離が負担になるスペースをVRで構築することで、職員研修における安全性と効率性を確保する案も打ち出されるなど、活用の幅に今後も期待が集まる。

5G×IoT×AI×ロボで点検業務を効率化

株式会社リコーとの協創では、5GとIoT、AIそれにロボット技術を組み合わせ、屋内外のインフラ設備における点検業務の効率化や省力化を図る。昨今の労働人口の減少や超高齢化社会といった社会問題を背景として、これまで数々の実証実験を重ねてきた。

5Gの特長の中でも、高速・大容量、低遅延の特性を活かし、ロボットの遠隔制御の高精度化とストリーミング映像の高精細化が実現された。これにより、遠隔点検作業の信頼性が飛躍的に向上するといったものだ。
今回は、ブース内に設けられたインフラ点検コースを実際にロボットが走行し、業務の効率化と省力化のデモンストレーションが行われた。

360度カメラのRICOH THETA®による周辺環境の把握、高精細一眼レフを搭載したPENTAX®による詳細な監視、サーモカメラによる異常温度の検知など、リコー社が保有するさまざまなカメラデバイスと画像処理技術をフル活用し、多種多様な環境やシチュエーションへ柔軟に対応できる。
雑草などの悪路や未舗装な環境での走行もこなすロボットを遠隔操作することで、搭載された同カメラから被災地や危険区域の鮮明な映像が、5Gにより瞬時に送り届けられる。現在はAIを活用した自立制御についても実証実験を進めている。

5Gプレサービスによる商業施設向けSC-1実証実験

ソニー株式会社とソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社との協創ブースでは、札幌市内にある複合型商業施設内コースでの遠隔カート運転の実証実験が行われた。カートには施設内各店舗で使えるデジタルクーポンを、サイネージで配信している。

左上に写っているのがSC-1と呼ばれるニューコンセプトカートで、850km離れた東京の会場からでも遠隔運転ができた。

デジタルクーポンを持参し、店舗へ赴くユーザーの行動軌跡をデータ化することで、施設全体の販促効率の改善と顧客満足度の向上を狙う。
SC-1走行によるフィールド情報の提供と、車体に取り付けたデジタルサイネージ広告の運用をミックスさせ、商業区域内における人流解析とデジタルプロモーションによる複合的なビジネスモデルを探る。

5G×ARスマートグラスで実現する「空間共有支援」

続いて、サン電子株式会社との協創で生み出された眼鏡型のARスマートグラス「AceReal One」を紹介する。作業現場の職員が装着することで、遠隔地から現地状況をつぶさに観察し、進捗確認や新たな指示出し、フォローアップをリアルタイムに行うことができる。

グラス内にはスマートフォンと同様にAndroid™ OSが搭載されており、さまざまなアプリケーションを利用できる。カメラとマイクも内蔵する。
「AceReal One」を装着することで、作業上判断に困った際には遠隔地にいる熟練者にその場で指示を仰ぐことができ、働き手不足がより顕著な地方でも、比較的経験の浅い職員に専門性の高い実践的な就労機会を与えることが可能となる。

また、ドローンと連携したソリューションも開発しており、Android™ OSにインストールされた専用のアプリケーションを操作するだけで、手軽に空撮映像の共有も可能になる。
空撮映像を「AceReal One」にリアルタイムで表示することで、ドローンの視点に立った現在の方向感が得られ、飛行速度や角度の調整から撮影モードの切り替えなど、操作性を格段に飛躍させる。
その結果、操作に未熟な人でも精度の高い空撮を手掛けられ、バッテリーやメモリ容量に限界があるドローンを何度も撮り直す手間からも解放される。

3Dデザインソリューション

VRと3D描画装置を用い、複数拠点に存在するデザイナー同士が1つのVR空間にて3Dオブジェクトをデザインするというソリューションがある。株式会社ワコムと手掛ける「3D デザインソリューション」だ。
プロダクトデザインや空間デザイン、映像制作などにおいて、デザイナーによる制作業務の効率化を推し進め、業界全体の働き方改革に一役を買う。
異なる拠点にいるデザイナー同士が、VRゴーグルや3D描画装置を装着することで同一VR空間にアクセスし、互いの作業内容を確認し合いながら一つの3Dオブジェを造り上げる。クリエイター同士の共同作業が求められるプロジェクトに最適だ。
また、作業現場から離れた場所にいる管理者も、同じVR空間を眺めながら作業具合をリアルタイムに確認でき、デザイナーへの指示や微妙なニュアンスの伝達も可能となる。
感覚的なセンスがモノをいう業務では、わずかな視覚効果や印象差異が全体の質を左右することも珍しくない。やり直しという作業ロスを回避するためには、中間生成物の確認をいかに手軽に行えるかがポイントとなる。大容量の3Dデザインをストレスフリーに扱えるのも、5Gならではの恩恵だ。

このように、5GとさまざまなICTソリューションを駆使しながら、人手不足の解消や、労働環境における安全性の確保、生産性の改善に加え、デジタルトランスフォーメーションを具現化したような画期的な取組みを見てきた。続く後編では、「スマートシティ」にフォーカスした事例を主に紹介していく。

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