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生産性泥棒との戦いシリーズ第一弾:集中力が切れることを防ぐには

2020年2月21日

生産性泥棒との戦いシリーズ
【第一弾】
集中力が切れることを防ぐには

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はじめに

生産性を高める方法を一言で表すと、「集中力を保った状態で仕事をすること」。これに尽きると思います。
ただ言うのは簡単ですが、そう易々と実践できるものではありません。なぜなら、集中力はハウツー本を一冊読めばすぐに身に付くというものではないからです。
実際、生産性の高め方や低下してしまう理由を考えれば考えるほど、私たちに欠けているのは「新しい知識」ではなく、「すでに持っている知識の実践」だということが明らかになってきます。すでに知っていることを最大限に生かして、最高の状態で仕事をすることこそが大切なのです。

私たちの誰もが、集中力の途切れや時間の浪費の原因となる習慣を持っています。そこで今回から数回にわたり、生産性泥棒である悪習慣などを掘り下げ、それらに打ち勝つための具体的な対応策を紹介していきます。最小限の労力で最大限の成果を出すためにぜひお役立てください。

集中力が切れるとは?

「集中力が切れる」ことは、集中力がいくつかのタスクに分散されてしまっている状態を指します。そして、この一番の原因となっているのが現代社会においてはインターネットであることは想像に難くないでしょう。

現代では誰もがインターネットを使い、頼りにしています。不快な荒らしや無差別のDDos攻撃、利益追求型ディストピアへの危惧などがあっても、Webの利便性を捨てようという人はいません。これまでに人類が発明した何よりも便利なコミュニケーション手段であり、かつてない規模の知識の共有や自己表現を可能にするテクノロジーだからです。Evernoteも、こうした知の集合からユーザーが自分にとって関連性の高い情報を保存し、自分だけのバックアップメモリを作れるようにすることを目的としています。

ただ、正しい情報を取得することは、無数のノイズから信号を拾い上げるのに似ています。オンラインではアテンション・エコノミーなるものが台頭し、多種多様なビジネスが人々の注意(アテンション)を引き、定量化可能なエンゲージメントを獲得することから利益を得ています。そのため、バナー広告や自動再生動画、人目を引くアニメーション、画面いっぱいに広がるポップアップ、鮮やかな赤色のバッジ、よい知らせを予感させる軽快な通知音など、Web上には人々の注意を少しでも引こうとする仕掛けが溢れています。

ここで大切なのは、これらの仕掛けが良いか悪いかを論じることでなく、集中力が切れる原因であることを理解することです。

『大切なことに集中する(原題: Deep Work)』の著者であるカル・ニューポート氏は、知的作業を行う際に必要となる「意識的な集中力(directed attention)」は有限であると指摘しています。

どんなリソースでもそうであるように、集中力も消費すればその分減少します。そして過剰に消費すれば、そのうち枯渇してしまいます。そうなれば、休憩して気力を充実させない限り、集中力を取り戻すことはできません。

「意識的な集中力」が川だとしたら、注意を逸らす細々とした要素(テキスト、通知、ポップアップなど)は、本流から分岐する分流のようなものだと言えます。この分流が、たとえば一日に数回かかってくる電話だけであれば、本流から分岐する水の量が少ないので、大きな問題にはなりません。しかし、現代のデジタル社会では、それよりもはるかに多くの分流が存在します。

毎日、あるいは毎時間、どのくらいの分流があるか考えてみてください。みなさんの集中力の本流は、いくつかの小さな分岐がありつつも雄大な流れを保てていますか?

それとも分岐しすぎてどれが本流かわからないような状態ですか? メールの返答やSNSのチェックに追われて、何度も同じプロジェクトを最初からやり直していたり、大きく前進したり深く掘り下げたりできないでいるなら、集中力の分断が原因かもしれません。 ニコラス・カー氏は、著書『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること(原題: The Shallows)』のなかで、この問題を取り上げています。それによると、脳科学者の間でも「Webからのさまざまな刺激により、人間の思考力は分断され、タスクに集中することが難しくなっている」というコンセンサスが確立しつつあるそうです。また、氏は「ネットからのノイズ的な刺激は、意識的な思考と無意識的な思考の両方を短絡化し、人間の脳が深くあるいは創造的に思考するのを妨げている」と述べています。

では、どうすればよいのか?

再度、川の例えになりますが、川の水は空気中に蒸発して消えてしまっているわけではありません。ただ大切な仕事に向けるべき本流の水が、いくつもの分流に取られてしまっているだけなのです。

ですから、水が分岐し過ぎるのを防げば、本当に重要な仕事に集中できます。そのために、以下の4つの対策を試してみてください。

1.知的負荷の高い仕事は一日の早い時間に終わらせる
朝のうちにどうしても返信しなければならないメールが2、3通ある場合は、それらの返信だけは先に済ませてもかまいませんが、それ以外は集中力を必要とする仕事から取りかかるようにしましょう。その後、それほど集中力を必要としない細々としたタスクを片付けるようにします。ニューポート氏によれば、深い集中力を必要とするタスクから浅い集中力で済むタスクへの切り替えは、意志の力をほとんど必要としません。逆に、浅い集中力で済むタスクから深い集中力を要するタスクへの切り替えは、なかなか難しいのです。そのため、知的負荷の低い仕事を一日の後半にもってくるのは理にかなっています。

2.邪魔が入らない時間を確保する
1年に4回しかメールをチェックしないコンピューターサイエンティストの真似をするのは難しいので、小さな規模から始めてみましょう。ただ、今すぐ始めることが大切です。まずは1週間のうち1時間だけ、邪魔が入らない時間を確保してみましょう。この時間は、スマートフォンの電源を切り、メールアプリも閉じ、ほかにも注意を逸らすようなものはすべてシャットアウトします。取り組むプロジェクトを決めて、その1時間で達成できる現実的な目標を設定します。そして1時間たったら自分の成果を確認してください。満足できる成果であれば、次回は1時間を2時間に伸ばしたり、週のうちに行う回数を増やしたりすることを検討してください。

3.気を散らす要素で不要なものは切り捨てる
たとえば目標を達成するのにTwitterが欠かせないというのであれば、無理に止める必要はありません。ほかのSNSやネットワーキングツールも同様です。しかし、今使っているすべてのSNSが本当に必要でしょうか。また常に通知をオンにしておく必要があるでしょうか。おそらくその必要はないはずです。自分が使用しているツールを一つひとつ見直して、「このツールは過去6か月間に自分のキャリアや人生の目標達成に役立っていただろうか」と考えてみてください。答えがノーなら、そのアプリは削除してしまいましょう(必要ならいつでもまたインストールできるのですから)。そしてアプリを削除したことで、どれほど集中力が高まるか実感してください。

4.自然の中を歩く
ある調査によると、自然のなかを散歩することで集中力を回復できることがわかっています。なぜ都会の散歩ではなく自然のなかを散歩することが重要なのでしょう? 都会は注意を要する刺激で溢れています。点滅する交通標識を確認したり、走ってくる車のドライバーの表情から次の動きを読み取ったり、地下鉄から出てくる人とぶつからないようにしたり。一方自然のなかには、特に危険な場所に行かないかぎり、このような強い刺激はありません。穏やかな刺激しかないためほかのことに気を取られないで済みます。そのため自然のなかで時間を過ごすことは、「意識的な集中力」を取り戻すのに効果的なのです。

なるほど、でも・・・

時には外からの刺激を遮断できない日もあります。子どもが病気になったり、職場で緊急事態が発生したりすれば、いつ来るかわからない連絡のために通知をオンにしておかなければならないでしょう。シャットアウトしてしまうわけにはいきません。

そんな時は、ディープ・フォーカスとはかなり毛色の違うティアゴ・フォーテ氏のアプローチをお勧めします。フォーテ氏は、注意を逸らすものを避けるのではなく、受け入れて逆に活用すべきだと述べています。

彼の主張はこうです。短時間で達成できる目標を立て、スプリント的にそれらの目標を片付けていけばよいと。たとえば一度に10ページの提案書を書き上げようとするのではなく、読みたくなるような導入文を書く、重要な論点を裏付けるリサーチの部分について書く、のように小さな目標に分けて達成していくようにします。

氏はこのような小さな目標を「中間ブロック(intermediate packets)」と呼んでいます。これらは最終成果物ではありません。プロジェクトの一部を構成するブロックであり、最後にこれらのブロックを組み合わせることでプロジェクトが完成します。やるべき仕事を小さなブロックにわけることで、取り掛かりやすくなるだけでなく、着実に前進していることを実感できます。さらに、一つの目標を達成するのに必要な時間が短いため、周囲のノイズをシャットアウトできない状況でも気が散りにくくなるのです。

時間泥棒に打ち勝ち、生産性を取り戻すには、なるべく早くそして頻繁にアクションを起こしましょう。上記で示した方法は「手順」ではありません。すべてをやる必要もなければ順番どおりにやる必要もありません。自分にできるやり方で日々のルーティンに組み込み、まずはしばらく続けてみてください。自分に合わなければ無理に続けず、自分にベストなやり方が見つかるまでほかの方法を試してみましょう。

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【Evernote寄稿記事/著者:David Perez】

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