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生産性泥棒との戦いシリーズ第二弾:決断疲れとの付き合い方

2020年3月19日

生産性泥棒との戦いシリーズ
【第二弾】
決断疲れとの付き合い方

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この記事は「生産性泥棒との戦い」シリーズの第二弾です。このシリーズでは、最高のパフォーマンスの発揮を妨げる習慣や要因のことを「生産性泥棒」と呼んでいます。第一弾では「集中力が切れること」について取り上げました。前回の記事はこちらでお読みいただけます。

誰しも一度はあるのでは?

会議の途中で、自分は参加する必要がなかったと気づいたことはありませんか? 出席するように言われて出てみたものの、自分の仕事には関連がなかった……。そんな経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。自分が貢献できない会議からはすぐに退席することができればよいのですが、多くの場合時計を見ながら早く終わらないかそわそわするのが関の山です。
そして、悲しいことに無駄にしているのは時間だけではありません。
同僚たちが問題を解決し決断を下すために話し合っている間、あなたはおそらく上の空で話を聞いていることでしょう。あるいはこっそりとメールを開き、みんなに気づかれずに返信できるか考えているかもしれません(傍目にはメモを取っているように見えることを祈りながら)。いずれにしろ、自分にとって重要でない決断に関する議論というのは、自分にとって大切な決断に集中して創造的に取り組むのを妨げます。
そこで今日は、私たちが余計な決断にかかわるときに何が起きるのかを見ていき、それらに打ち勝つための方法を 5 つご紹介します。目標の達成にぜひお役立てください。

決断疲れとは?

決断が続いたり、選択肢が多すぎたりすると、不要な決断に知的リソース/エネルギーが割かれてしまいます。知的リソースは有限ですから、過剰に使われれば消耗し決断疲れが起きます。
自分にとって本質的に無意味な決断に、日々どれほど直面しているか考えてみてください。自分とは関係のない問題について勘案しなければならないミーティング、突然振られた仕事のせいで生じる優先順位の入れ替えやスケジュールの調整。こうしたことが重なるたびに、最も大切な仕事に十分に集中できなくなり、常に何かに追われているような気持ちが湧いてきます。
これは、科学的にも裏付けられています。
ニコラス・カー氏は著書『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること(原題: The Shallows)』のなかで、第一線で活躍する脳科学者たちの研究を取り上げていますが、それによると問題を解決するためのエネルギーが複数の決断に分散されると仕事の質が落ちることがわかっています。
研究者の一人、スタンフォード大学のクリフォード・ナス教授は、一度に複数の問題に取組むと何が起きるかという調査を実施しました。日常的にマルチタスキングを行なっている集団と比較的マルチタスキングを行うことが少ない集団に認知テストを実施したところ、マルチタスキングを行うことの多い人の方が注意散漫になりやすく、集中するのが難しいことがわかりました。教授はこういう人たちのことを「重要でないものをやたらと好きな人たち(Suckers for irelevancy)」と呼んでいます。
また、ニコラス・カー氏は、それほど重要でないように見える決断も生産性に大きな影響をおよぼすと指摘しています。自分では「決断した」と気づかないような些細なことでも、知的リソースを消費しているのです。
実際、2008 年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校のギャリー・スモール精神医学教授が行なった研究によると、ネットサーフィンをする人たちは印刷メディアを多く読む人に比べ、問題解決や意思決定にかかわる脳の前頭前野の活動が活発であることがわかっています。
ニコラス・カー氏はこう述べています。「リンクを目にするたびに、前頭前皮質は一瞬立ち止まり、クリックすべきかどうか判断しなければなりません。その瞬間、知的リソースは文字を読むことからクリックするかどうか判断することに切り替えられています。脳の活動は非常に高速なため、私たちはこの切り替えが起きていることに気付きません。しかし、こうした切り替えにより理解や記憶が妨げられることがわかっています。切り替えが頻繁に起きればなおさらです」

決断疲れにならないためには?

生産性を妨げる決断疲れが起きる理由は 2 つあります。ひとつめは、意識して行う決断で知的エネルギーが消費されること。もうひとつは、ほとんど意識していないようなオンライン上の小さな決断の連続により、知らずしらずのうちに知的エネルギーが消費されることです。
これを踏まえて、以下の 5 つの方法を使って、本当に大切なことに知的リソースを使えるようにしましょう。

1. 問題を明確に定義したら一度その問題から離れる: 昔から「一晩寝かせる」などと言いますが、実はこれは本当に効果があります。適切な方法で意識を切り替えて、より簡単な問題に意識を向けるのもよいそうです。
オランダの心理学者アプ・ ディクステルホイス氏の研究によると、困難な問題から意識を逸らしても、私たちの脳は無意識にその問題に取組み続けるそうです。
ただ、これは最初に意識的に問題に取組んだ場合のみ起きる現象です。ですから、大きな問題は最初に少し取組んで、目標を確認したらいったん寝かせてみましょう。

2. 繰り返し発生するタスクは同じ時間に行う: 日常における決断の多くは、定期的に行う物事に関連してます。 私たちは毎日、夕飯をいつ食べるか、いつメールを片付けるかなどを決断しています。
カル・ニューポート氏は著書『大切なことに集中する(原題: Deep Work)』のなかで、繰り返し発生するタスクのスケジューリングに関する決断を取り除くことで、不要な知的リソースの消費を避けることができると述べています。
たとえば、毎日午後 4 時にメールの返信をする、毎週月曜日と水曜日の午後 6 時にジムへ行くと決めていれば、スケジュールについて悩む労力が減り、より多くのことを達成できます。

3. 毎日ハイライトとなるタスクを決める: 後から振り返って「この日はこれをやった」と言えるようなタスクを毎日行いましょう。
このアイデアは、時間を賢く使い集中力を高めるワザを網羅した『時間術大全――人生が本当に変わる「87 の時間ワザ」(原題: Make Time)』の著者、ジェイク・ナップ氏とジョン・ゼラツキー氏のアイデアです。毎日、最も緊急あるいはやりがいや満足感のあるタスクをハイライトとして定め、できれば 90 分間取り組むことを勧めています。
これを習慣にすることで、本当に大切な決断に集中できるようになり、問題解決するための知的リソースが分散されるのを防ぐことができます。

4. ブラウザの「リーダー」モードを活用する: ほとんどの Web ページには、非常に小さいけれどもコンスタントに決断を迫る要素が存在し、集中力の妨げとなっています。
何かしらコンテンツを読むときは、他の要素に邪魔されることなく、そのコンテンツを最初から最後まで読むほうが記憶に残ります。最近では多くのブラウザが(英語記事)「リーダー」モードに対応しているので、これを活用しましょう。リーダーモードでは不要なマルチメディアコンテンツがブロックされるため、読むことに集中できます。

5. 本は紙媒体で読む: 定期的に紙媒体を読むようにすることで、普段無意識の細かい決断に追われている脳を休めることができ、じっくりを物事を考えられるようになります。
ニコラス・カー氏は、「気をそらすものを遮断することで、問題解決機能を担う前頭葉を落ち着かせることができるので、深い読書は一種の深い思考となる。読書家の脳は平静で、せわしなさがない」と述べています。
オンラインで読むことを完全に止める必要はありませんが、毎晩数分間、ラップトップを閉じてスマートフォンをサイレントモードにし、紙媒体の本を読む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

上記の方法は、0 か 100 かというものではありません。Evernote では生産性を高めるための具体的なヒントやコツを数多く提案していますが、すべてやらなければならないと思わないでください。自分に合いそうな方法を試してみて、うまくいけば続けてみましょう。自分の脳が最高のパフォーマンスを発揮したとき何ができるのか、楽しみながら挑戦してください。

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【Evernote寄稿記事/著者:David Perez】

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