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「効率的成長」企業の取組みから次の打ち手を考える
企業の多くは、先に示した6類型のうち、「①効率的成長」を目指しているはずです。では、「①効率的成長」企業になるためには、具体的にどのような取組みに力を注げばよいのでしょうか。
経産省では、それを分析するために、企業の取組みを以下の7つに分類しました。
A 機械・設備投資
B IT化投資
C 研究開発投資
D 人材育成
E 業務効率化
F アウトソーシング
G M&A投資
そのうえで、2006年からの10年間を、前半5年と後半5年にわけ、企業がどのようにして「①効率的成長」企業へと至ったかを分析、同書にその結果を掲載しています。
同書によれば、10年間の中小企業の動向を分析した結果、「①効率的成長」への道筋には大きく以下の2つのルートがあることがわかったとしています。
●ルート1(右回り):「④衰退」→「③縮小」→「②効率化」→「①効率的成長」
●ルート2(左回り):「⑤非効率化」→「⑥非効率的成長」→「①効率的成長」
上記のルート1を「右回りルート」、ルート2を「左回りルート」と呼んでいます。
このうち右回りのルートで「①効率的成長」になった企業(あるいは、その類型に向かっている企業)は、まずは付加価値額を増やし、次に従業員を増やして、労働生産性を高めてきた企業です。こうした企業の多くに見られる傾向は、「A 機械・設備投資」「B IT化投資」「C 研究開発投資」「F アウトソーシング」に対する意欲の高さであると同書は説明します(図③)。
図③ 右回りルートで、「①効率的成長」に向けて変化した企業の注力分野
出典:
2018年版『中小企業白書』(中小企業庁)の掲載データを編集部で加工して作成
つまり、従業員が限られるなかで、自社の業務をアウトソーシングして生産力を高めて、機械・設備投資やIT投資、研究開発投資を行って付加価値を上昇させ、その後、従業員数を増加させながら、労働生産性を向上させていったと考えることができます。
一方、左回りのルートで「①効率的成長」企業となった企業は、まず従業員を増やし、次いで付加価値を増やして、労働生産性を高めてきた企業です。このタイプの企業では、「機械設備投資」「IT化投資」「研究開発投資」と併せて、「人材育成」や「業務効率化」にも熱心に取り組んでいます(図④)。
図④ 左回りルートで「①効率的成長」に向けて変化した企業の注力分野

















