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2018年12月27日

AI、IoTを中小”ものづくり”に活かすヒント

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「技能人材」の不足で膨らむAI・IoTへの期待

製造業における人材不足の課題を解決する一手として、経産省が掲げるのが、AI・IoTの活用です。

白書によれば、製造業で最も不足している人材は、ものづくりに不可欠な「技能人材」であるといいます。
経産省の2017年12月のアンケート調査でも、不足している人材の職域について、複数回答で83.8%、最重視項目で59.1%の回答者が、技能人材を挙げ、ほかの「経営人材」「デジタル人材」「営業・販売、顧客へのアフターサービス人材」などを大きく引き離しています(図2)。
また、中小企業ほど、技能人材の確保に苦労していると、白書は指摘しています(*2)。

*2 技能人材とは、工場の生産工程などを支える専門的で、特殊な技能を持った人材のこと。 経営人材とは、企業経営層、あるいは企業経営の経験、スキル、ノウハウを持った人材のことをさす。 デジタル人材とは、IT、AI 、IoTをツールとして使いこなせたりデータを使いこなせる人材、またはそれらを使いこなすためのシステムを設計できる人材のことをいう。 営業・販売、顧客へのアフターサービス人材とは、営業・販売の担当者、顧客サービス担当者をさす。

図2:不足が深刻化する「技能人材」

出典:経済産業省「2018年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)」の別ウインドウが開きます掲載データを編集部で加工して作成

経産省によれば、製造業界は、こうした技能人材不足の解消を図りながら、新しいサービスやソリューションによって製品の付加価値を高めて、競争力を維持・強化していくことが必要で、その課題を解決するにはAI、IoTなどを有効に活用することが重要だとしています。

こうした経産省の指摘に呼応するように、製造企業の間でも、AIやIoT、ロボットなどの先進技術への期待は膨らんでいるようです。白書のデータを見ると、「自動機やロボットの導入による自動化・省人化」や「IT・IoT・ビッグデータ・AI 等の活用などによる生産工程の合理化」を「今後最も力を入れていきたい取組み」とする企業が、前回調査に比べて大きく増えています。「自動機やロボットの導入による自動化・省人化」については、前回調査の6.2%から15.6%に、「IT・IoT・ビッグデータ・AI 等の活用などによる生産工程の合理化」に関しては、1.3%から8.2%へと増加しています(図3)。

図3:膨らむ革新技術への期待

出典:経済産業省「2018年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)」の別ウインドウが開きます掲載データを編集部で加工して作成

白書では、その例として「熟練技能者のノウハウを人から人へ継承することに加え、暗黙知の形式知化、およびデータとして蓄積し、それを活かすこと」などいくつかが挙げられています。

つまり、AIとIoTを活用すると、熟練技能者のノウハウや知識を、データとして蓄積・共有・継承していくことができるようになり、それによって経験の浅い技術者でも、熟練技術者と同じような判断が下せるようになったり、AIが熟練技術者に近い能力を身に付けたりする可能性があるということです。また、さまざまな業務に関するノウハウの見える化で、多岐にわたる業務に対応できる社員を増やし、それを働き方改革につなげられるということです。

本当にそうしたことがAIとIoTによって可能になるのでしょうか。仮に、可能になるとしても、それはAIやIoTに多くの資金が投じられる大企業だけが得られるメリットではないのでしょうか?この疑問への答えとして、白書では、規模の小さな製造事業者のAI・IoTの活用事例を紹介しています。次に、それらの事例から注目すべきいくつかをピックアップし、エッセンスを紹介します。

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