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食品工場に求められる「シンプルなIoT」とは

2020年9月16日

食品工場に求められる「シンプルなIoT」とは

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少子高齢化が進み、労働人口の減少が社会的な問題とされている中、食品工場の現場でも、労働力不足は課題となっています。しかしながら、人的リソースが限られていたとしても、IoT活用による業務の自動化、システム化を推進することで、業務効率化、従業員満足度と企業価値の向上、ひいては人財の確保・流出防止につなげることができるでしょう。


1.食品工場の現場はリスクがいっぱい

少子高齢化を起因とする労働力不足の問題は、食品製造業においても無関係ではありません。将来的には労働者不足が、さらに深刻になる可能性の高い産業とすらいえるのです。

というのも、食品製造業は他の製造業と比較して、労災発生件数が著しく多い業種となっています。厚生労働省の平成30年の資料「労働災害統計」(※1)によると、年間の労災発生件数は食品製造業が1位で約8,000件、2位の金属製品の約4,000件なので、食品製造業の労災発生件数は突出しています。

別ウインドウが開きます(※1)厚生労働省「労働災害統計」

厚生労働省「平成30年度労働災害発生状況の分析等」より作成

別ウインドウが開きます厚生労働省「平成30年度労働災害発生状況の分析等」より作成

具体的な労災の内容については「転倒」が最も多く、ほかに「はさまれ・巻き込まれ」や「高温・低温のものとの接触」などがあり、常に危険を伴う現場であることが分かります。こうした労働災害に加え、一度でも食中毒のような事態が発生すると、経営へのインパクトが甚大なものになってしまうのも食品製造業の特徴といえます。

このように、さまざまなリスクを伴う食品製造業が、今後も労働者を確保しつつ持続的に成長していくためには、なんらかの形でリスクを軽減していく必要があります。

2.高度なIoTより、シンプルなIoTの方が食品業界に適している

それでは、どのように食品製造業を変えていけば良いのでしょうか。その理想的な解決策の1つが、IoTです。IoTであれば、人間に代わって、製造ラインの監視や管理を自動的に行えるため、人手不足の解消と業務効率化に貢献できます。

IoTといっても、必ずしも高度で複雑な仕組みのものが必要というわけではありません。ロボット革命イニシアティブ協議会が発表したレポート(※2)によれば、むしろ、「シンプルなIoT」こそが、現場で求められているといいます。どの食品製造業であっても、人手不足の解消や、食の安全、技能伝承、美味しさの追及は、共通の課題。この共通の課題をIoT で解決するためには、誰にでも簡単に使いこなせるシンプルさが必要、というわけです。

(※2)別ウインドウが開きますロボット革命イニシアティブ協議会「テーマ『中小食品工場へのIoT利活用』」

ここでいう「シンプルなIoT」 とは、凡庸性が高く、どのような工場・現場でも使えること、ITに精通していない社員でも取り扱えること、導入および保守コストが導入企業の水準に収まること、経営者にとってIoT 導入の費用対効果が一目瞭然で分かりやすいこと、を意味しています。言ってみれば、たとえITリテラシーが低い経営者でも、IoTを導入することによる効果・価値が理解でき、若手社員でも担当者に任命できるようなIoTのことです。

3.なぜシンプルなIoTは生産性を向上させるのか

食品製造業における、より具体的なIoTの導入シーンを考えてみましょう。

たとえば、食品の温度管理も、IoTを用いれば、人間が作業しなくてもデータの“見える化”が実現できます。温度管理の正確性も上がり、業務のスピードとデータの信頼性が両立できます。

2021年6月には、HACCP(食品等事業者自らが健康被害を引き起こす可能性のある危害要因を、科学的根拠に基づいて管理・監視する制度)も義務化される中、温度湿度管理のIoT機器への注目はさらに高まりつつあります。

ドコモでも、温度管理をシステム化するシンプルなIoTサービス「ACALA MESH」を提供しています。これは、冷蔵庫や冷凍庫、あるいは作業空間に設置する防水・防塵仕様のセンサのはたらきにより、リアルタイムに一覧表示し、温湿度を監視できるシステムです。

これ以外にも、IoTでフィルターのような備品の性能低下を検知したり、メンテナンスの最適な回数をはじき出す、といった用途で使用すれば、細部にも目が行き届くようになるでしょう。作業をIoT化することで、業務効率も上がっていくことになります。

食品工場の中には、温度調節の管理を担当者が手作業で検知・入力しているところもあるかもしれません。しかし、これではミスも起こりやすく、効率もいいとはいえないでしょう。転倒や、高温・低温のものと接触するなどの事故が発生する可能性も十分に考えられます。危険を伴う場所での業務は、人間が本来やるべき業務ではありません。

そうした仕事は、危険な場所でも涼しい顔でデータを取り続けるIoTに任せ、人間はクリエイティブな仕事に多くの時間を割けるようになれば、事故やトラブルが減り、やがて生産性も向上していくことでしょう。

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