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2020年11月5日

「5G×ARスマートグラス」で現場作業の概念を変える
―遠隔作業支援ソリューション「AceReal®for docomo」活用レポート

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多くの企業は熟練技術者の不足により、技術伝承に関する課題を抱えています。NTTドコモ(以下、ドコモ)はサン電子株式会社と共同開発した遠隔作業支援ソリューション「AceReal®for docomo」(以下、「AceReal for docomo」)により、技術伝承の効率化を企図。5Gネットワークのもつ可能性を最大限に感じられる活用状況を紹介します。


【企業課題】経営拡大における熟練技術者の不足

「AceReal for docomo」を導入しているのは、株式会社トヨコー(以下、トヨコー)。独自の蘇生工法で老朽化した屋根に防水や断熱、補強、防音、結露対策などを施し延命する「SOSEI事業」を展開しています。

トヨコーは樹脂による屋根修繕におけるリーディングカンパニーであり、国内NO.1の施工実績のある企業ですが、国内外を含めた成長を視野に入れているものの、熟練技術者の技術伝承に関する課題を抱えています。施工品質を保とうと試みるにつれ嵩んでしまう出張費や人件費も、それに付随する課題。加えて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策も講じなければいけません。

これらの課題を解決し得る可能性を見出されたのが「AceReal for docomo」です。
作業者はARスマートグラスを装着し、大容量データを円滑に届けられる5Gネットワークを介して、遠隔で待機する熟練技術者に作業現場の映像と音声をリアルタイムに伝送可能。そして、熟練技術者は低遅延のコミュニケーションで、遠く離れた作業現場に滞りなく明確な指示を出すことができるのです。

スムーズで正確な遠隔支援の実現により、熟練技術者の不足する社会において、技術伝承の難易度を下げられることが予想されます。また、出張費や人件費の削減を達成しながら施工品質を保てるだけでなく、非接触での指導のため感染症対策としても有効。長年培われてきた技術を体得できる点から、労働者定着率の改善を見込めるとも考えられています。


【技術的背景】5GとARスマートグラスで技術伝承を効率化

「AceReal for docomo」は、座学やマニュアルだけでは難易度の高い技術伝承と出張費や人件費の嵩んでしまう現場指導を効率的に行うことを可能にする遠隔支援作業ソリューションです。ARスマートグラスと業務支援アプリケーション、サポートサービス、5G(クラウドダイレクト™※1含む)がすべてセットになっています。

高速大容量かつ低遅延の5Gネットワークを介しているため、密接なコミュニケーションはもちろんのこと、高解像度の画像や動画の伝送も実現。支援者は現場の映像をキャプチャし具体的な指示を書き加えた上で、即時フィードバックすることもできます。また、ファイル送信や画面共有にも対応。

現実世界に情報を付加できるARスマートグラスを採用することで、作業員はマニュアルやチェックリストを表示させながら首尾よく業務を進められます。ハンズフリーで閲覧できるため、安全性を確保することが可能。防滴防塵加工が施され、高温耐性もあり、ヘルメットに着用することもできます。

また、クラウドサーバーを「ドコモオープンイノベーションクラウド」上に構築していることから、インターネットを一切介さない秘匿性の高い情報伝達を実現しました。

ドコモは5GネットワークとARスマートグラスを活用した「AceReal for docomo」の開発とサービス提供により、現場作業の概念をアップデートしていきます。

【企業評価】質の高い遠隔サポートで人手不足を解消

「AceReal for docomo」を導入するトヨコーはその価値を大いに認めています。

「屋根の防水補強をする『SOSEI』事業を拡大しているのですが、その実現には効率的に技術伝承をする必要があります」とは、代表取締役 社長 CRC 茂見憲治郎氏の弁。「5Gによって、さまざまな場所での職人の技術伝承、人手不足の解消、技術の海外輸出など、多くの問題が解決され、社会がより良くなっていくのではないかと、大きな期待を寄せています」(茂見氏)。

熟練技術者として数々の現場に立ち会い、多くの指導をしてきた経験のあるSOSEI事業部 開発課 課長 勝又憲史氏も高く評価。「遠い場所から現場に指示を出せますし、離れていても施工品質を保つこともできます。少ない人数でも複数の現場を管理できることを考えれば、人手不足解消にもつながると思います」(勝又氏)。

実際に現場で作業を行なっている株式会社オンプライム 山田雅人氏も同じく高評価します。「慣れていない私一人で現場を統括することに不安があるのですが、品質を落とすこともできないといった問題がありました。『AceReal for docomo』があることで、遠隔からでもベテランの方からアドバイスをもらえるので、慣れない作業でも不安がなくなりましたし、近くにいてくれるような安心感がありました」(山田氏)。

【将来展望】5Gが現場と現場をシームレスにつなぐ

ドコモは国際間で安心してクラウドを利用できる「5G クロスボーダー基盤(5G X-Border Platform)」を構築。9月29日、トヨコーはこれを利用し、日本とタイ間における「SOSEI事業」の実証実験を行いました。

そして、「AceReal for docomo」の利用により、国境という大きな障壁を飄々と飛び越え、国際間でもシームレスな高品質遠隔サポートを提供できることが証明されました。

5GネットワークとARスマートグラスの活用は、技術伝承の効率化やコスト削減、労働定着率の向上など、さまざまな側面から働き方改革を実現し、多くの課題を解決できる可能性があります。

低遅延のコミュニケーションで、ストレスを覚えることなく精確に指示を出し、現場と現場の距離感を縮められる──。5Gネットワークの持つポテンシャルが最大限に発揮される活用シーンは、今後、さまざまな業界で増えていくでしょう。

※1「クラウドダイレクト」の詳細については以下をご確認ください。
報道発表資料(お知らせ)ドコモオープンイノベーションクラウド「クラウドダイレクト」サービスを提供開始 -国内初の5GによるMECへの閉域接続サービスで5Gソリューションを利用可能-<2020年6月30日>

<本記事制作における参考文献>

※遠隔作業支援ソリューション AceReal® for docomo
※ドコモオープンイノベーションクラウド
※報道発表資料 (お知らせ)5GとARスマートグラスを活用した遠隔作業支援ソリューション「AceReal ®for docomo」の提供を開始 -リモート型社会に適した遠隔からの業務支援やスキル伝達を実現-<2020年7月13日>
別ウインドウが開きます※【docomo 5G】遠隔作業支援ソリューション「AceReal® for docomo」
※ドコモのクラウド基盤と海外の5Gネットワークを結ぶプラットフォームを構築 ~タイの作業現場を日本からリモートで支援する~

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