ビジネス ニュース

ビジネスに役立つ情報が満載!「コラム」「漫画で見る」コンテンツを公開中!

5Gを追い風に拡大するxR市場。ビジネスへの展開は?

2021年1月8日

5Gを追い風に拡大するxR市場。ビジネスへの展開は?

  • facebook
  • twitter
  • line

これまでは、主にゲームなどエンターテインメント分野で活用されてきたxRも、いよいよ広範なビジネスシーンでの利用が見込まれます。今後、どのような分野で展開されるのでしょうか。


1.知っているようで知らないxRの種類と特徴

仮想的コンテンツと現実世界の組み合わせを可能とするのがxRの特徴です。これまでにない映像表現を生み出し、現実にそこにいるかのような体験ができます。現在、仮想現実のVR(Virtual Reality)、拡張現実のAR(Augmented Reality)、複合現実のMR(Mixed Reality)、代替技術のSR(Substitutional Reality)など、さまざまな技術が開発されています。xRはこれらの技術の総称で、今はゲームなどエンターテインメント業界を中心に活用が進んでいます。

VR、AR、MR、SRは、それぞれどのような機能を持ち、どのように活用されているのでしょうか。

「ヴァーチャル・リアリティー」として知られるVRでは、仮想の世界を現実のように体験できます。ヘッドマウントディスプレイ内に人工の仮想映像を360度表示し、そこにいるかのような臨場感が得られます。ゲームでは特にシューティング系やアクション系、ホラー系などのジャンルで取り入れられており、仮想の世界のみを扱うのがVRの特徴です。

ARは現実世界に仮想の世界を重ねる技術です。世界中でヒットしているモンスターをつかまえるスマートフォンゲームアプリもARを使用しています。このゲームは、現実に存在している街や道路に、モンスターという仮想の存在を重ねてゲームへの没入感を高めています。ARはエンターテイメント以外の用途でも活用が進む技術で、たとえばARグラスなどはものづくり現場などでも一般的に使われるようになりました。

ARをさらに発展させたのがMRで、仮想の世界を現実世界に映し出します。現実の光景とコンピュータ上の仮想世界を融合させることができるのです。例えばゲームで導入された場合には、現実に現われた仮想キャラクターの後ろに回り込むといったことも可能になります。これはARでは実現できません。

SRでは、さらに現在の映像と過去に撮影した映像を重ね合わせることができます。つまり過去のことが、まるで今起きているかのように映ります。VRで使用するヘッドマウントディスプレイに加え、視覚や聴覚に加えて触覚も組み込まれるので、よりリアルな体感が可能です。しかし、今のところSR技術を実用化するまでには至っていません。

2.5Gを追い風に、xR市場は拡大している

現在、xR技術の活用はエンターテインメント業界が中心です。しかし、今後は広範なビジネスシーンでの利用が見込まれます。xRの市場は大幅な勢いで拡大しており、矢野経済研究所による国内の市場調査(※)では、2019年の市場規模は事業者売上高ベースで3,951億円となる見込みです。2025年には1兆円超えも予測されています。

(※)矢野経済研究所「国内XR(VR / AR / MR)360°動画市場規模予測」

(※)矢野経済研究所「国内XR(VR / AR / MR)360°動画市場規模予測

市場拡大の背景に、2020年から本格導入される5Gの普及があります。高速・大容量通信の5Gにより、IoTの利用はさらに拡大されるでしょう。インターネットを通じてあらゆる端末が通信接続され、コンテンツやサービスのクラウド化や、コンテンツ管理やメンテナンスの効率化も進みます。さらにコンテンツそのものの品質も向上します。これに伴いxR技術にとってもサービス提供の可能性が大幅に広がり、さまざまなフィールドで活用されることが期待されています。

3.製造・医療・物流・小売などではxRの現場導入が始まっている

5Gの拡大を背景として、広範囲な場面での利用拡大が見込まれるxRですが、すでに少しずつ、実際のビジネス場面で導入され、効果を上げているようです。

例えば製造業では、製品メンテナンスや製造ミーティングを遠隔地から実施できるようになります。ヘッドマウントディスプレイやスマートグラスを着用し、画面上で作業手順や修正点を確認しながらのメンテナンスや、トレーニングに際しても遠隔地にいるトレーナーからOJTさながらの指導を受けることができます。製造ミーティングでも3Dデータを活かした設計やデザインにより、リアルタイムで配置や微調整が可能です。

医療分野では、リアルな3Dモデルを活用し、経験の少ない新人医師に実際の手術をシミュレーションすることができるようになります。さらに技術継承に活用することで、医療情報や技術を共有でき、医療分野における地域間格差の課題解決にもつながります。5Gが普及すれば、高速・大容量、低遅延という特徴を生かし、xRを使った遠隔手術なども可能になるかもしれません。

物流・運輸分野では商品管理の効率化に貢献します。現在、物流の現場では商品位置の把握や、複雑な動線による非効率的なピッキング作業が課題です。xRの活用で、カーナビのように目的の商品位置やルートが明確に表示されれば、初心者でも効率的な搬入作業が可能になります。また重量物や荷崩れなどの荷役災害や精密機器の取り扱いに関する講習・トレーニングでも活用が進んでいます。

製造・医療・物流・小売などではxRの現場導入が始まっている

さらに小売業界では、従業員のトレーニングのほかに顧客向けのマーケティングでもxRが活用されます。3D空間に店舗を作り、ヘッドマウントディスプレイを装着することによって擬似店舗内を巡りながら実際に買い物をする様を仮想体験できます。これにより、これまでのECサイトとでは実現しづらかった、オンライン上でのブランディングが可能になり、顧客体験のさらなる向上が期待できます。

さまざまな業界で、少しずつ効果を上げているとはいえ、xRがどのようにビジネス実務に導入されるのかは、まだ試行錯誤の段階といえるでしょう。しかし、通信インフラや技術がさらに向上することによって日常的なビジネスツールになる可能性は低くありません。自社のビジネスにどのようにxRが活用できるのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • line

お問い合わせ

メールでのお問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

ドコモ・コーポレートインフォメーションセンター

0120-808-539

携帯電話・PHS OK

受付時間:平日午前9時~午後6時(土・日・祝日・年末年始を除く)

  • 海外からはご利用になれません。

このページのトップへ