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事業承継を成功に導くための10個のステップ

2021年2月10日

事業承継を成功に導くための10個のステップ

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多くの経営者にとって事業承継は業種問わず、共通の経営課題ですが、実は多くの企業においてその準備ができていません。今回は、事業承継を考える上で、経営者が確認すべき10個のポイントをご紹介します。


1.事業承継の実情

帝国データバンクの2020/01/28付の特別企画:全国社長年齢分析(2020年)によると、社長の平均年齢は59.9歳と右肩上がりの推移が続き、過去最高を更新してきています。高齢化が進むなか、70代以上で第一線として活躍される社長も多く、近年は世代交代が進まないまま社長が高齢を迎え、事業承継できずに休廃業・解散・倒産に追い込まれることが多くなっています。また50代以上の経営者で事業承継の準備をしている方は、5割以下という調査結果もあります。

子どもや親族のなかから後継者を選ぶケースが多いようですが、経営能力ややる気がない方を後継者に選んでしまうなど、親族内承継だからこそ陥ってしまう失敗もあるので注意が必要です。立場に見合っていないご子息に、法人税の節税や将来の相続税対策のため、法人から高額な報酬をとらせてしまったために、昔からいる優秀な従業員のやる気をそいだり、ご子息の勘違いがはじまるなど、業務がスムーズにいかなくなった事例もあります。

これまで全力で培ってきた大事な会社・従業員・取引先ですので、次にどう引継ぐかは重要であり、事業承継は通常、5年~10年と時間がかかりますので計画的に慎重に対応する必要があります。今回は、事業承継を考える上での導入編として、まずは経営者が今何をすべきかを中心に考えていきたいと思います。

2.事業承継を考える上での10個のポイント

事業承継のスタートは、自分自身の引退について考えることからはじまります。まずは、下記の10項目をリストアップして、箇条書きにすることからスタートすることで、事業承継が自分のこととして考えられるようになります。

① 社長の会社に対する思いはどうか?

事業承継で後継者に継がせるものは、株式や権限だけではなく、人(経営)、資産(有形・無形)があります。自社の経営理念は、時代が変わっても受け継いでいく、企業の価値観ですので、社長の会社に対する思いを書き出してみましょう。

② 誰かが引継ぎたくなるような会社の魅力があるか?

現状でも魅力があるのか?事業承継までに魅力のある会社にできるか?魅力のある会社にするためには、どうすればよいか?をまとめてみましょう。

③ 社長の健康状態は?

肉体的・精神的にも健康であるかどうか?状態がよくない場合は、回復の見込みがあるか否か?いつまでに回復できそうか?をまとめてみましょう。

④ 何歳まで社長を続けようとしているか?

何歳まで社長を続けようとしているか理由も含めてまとめてみましょう。

⑤ 社長退任後も会社を存続させたいか否か?

せっかく頑張って続けてきた会社なので存続させたいか?自分が退職するとやっていけそうもないので、廃業するのか?誰か第三者に高く買い取ってもらうのか?理由も含めて考えてみましょう。

⑥ 社長引退後はどう生活したいか?

仕事を完全に辞めて、老後生活を楽しみたいのか?少しお給料を引き続きもらいながら、会社と少しでも関わり合いを持ちながら仕事をしたいのか?など理由も含めて考えてみましょう。

⑦ 社長引退時の退職金の準備はできているか?

引退時に会社から支給される退職金の準備がどれくらいできているかを再確認してみましょう。

⑧ 後継者として思いつく方がいるか?

ご子息・今いる従業員など、後継者としてイメージがわく方がいるかどうか?また、後継者候補と、事業承継のお話をしたことがあるか振り返ってみましょう。

⑨ 後継者がいる場合は、後継者に引継げる体制ができているか?

社長が今いなくなっても、会社が続けられるかどうか?また、続けられない場合は、どうすれば続けられるか書き出してみましょう。

⑩ 会社の企業価値は把握できているか?

現在の企業価値を把握することで、事業承継をするにあたり、株価対策が必要か否かを検討する必要があります。
思いがけない価値にびっくりすることもあります。
まずは、自社の企業価値について確認してみましょう。

10個のポイントを確認すると、なんとなく、事業承継について気づきがあったかと思います。

【参考文献】
別ウインドウが開きます・帝国データバンク 景気・経済動向記事 全国社長年齢分析(2020年)
別ウインドウが開きます・中小企業庁 事業承継の準備
別ウインドウが開きます・中小企業庁 「事業承継マニュアル」
別ウインドウが開きます・中小企業庁「会社を未来につなげる-10年先の会社を考えよう」

<執筆者プロフィール>
橋川誠司税理士事務所 / 株式会社ブリーロ 代表取締役 橋川 誠司

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