Interview Vol.2-3

VOICE FROM TEACHERSline
私の挑戦とミッション その③

ICTですべての子どもに
フィットした授業を

市内の全公立小中学校134校を対象にした熊本市の教育ICTプロジェクトが始動し、先行24校に対する教育ICT環境の導入が完了しています。いよいよはじまった、教育現場でのICT活用。その推進役として各校ではそれぞれ3人程度の先生を選抜しました。そのひとりが、熊本市立白山小学校で情報教育と算数少人数指導を担当する椎屋 千花子先生です。“ICT好き”を自認する
椎屋先生に教育ICTにかける想いをうかがいました。

私の勤務する白山小学校は、熊本市内の公立小学校としては教育の情報化に積極的に取組んできた一校だと思います。

特に、2015年ごろからは全教室に大型TVやプロジェクターを配備する取組みを進めるなど、教育の情報化をにらんだ動きを活発化していました。私が情報教育担当になったのもそのころで、学生時代からパソコン好きだった私は、授業でも率先してパソコンを活用して国語や算数の授業を展開していました。パソコンを使った授業は、従来の授業に比べ、子どもたちの集中力が段違いに高く、当時から教育におけるICTの有用性を実感していました。

そうしたなかで、白山小学校が熊本市における平成30年度「教育の情報化」研究指定校に選ばれ、私も教育ICT推進に専念すべく担任の任から外れることになりました。そして、熊本市の教育ICTプロジェクトがスタートし、白山小学校は先行24校のうちの1校として選ばれたわけです。

このときは心の底から喜びました。というのも、当時の授業で使っていたパソコンがとても重くて職員室と教室を行き来するだけでたいへんな苦労を強いられていたからです。そのパソコンをタブレットに切り替えられるだけでも、私にとっては大きな出来事だったわけです。ただし一点、気になったのは「何台のタブレットが白山小学校に導入されるか」です。その導入数が少ないと、先生方が使いたいときに自由に使えず、結局、日々の授業で使われなくなると懸念したのです。

CONFUSION

不安と戸惑い

不安は唯一
"タブレットの導入台数"

POSSIBILITY

見えてきた未来

一斉導入の本当の
意義を知る

一斉導入の本当の意義を知る

結局、今回のプロジェクトで白山小学校に導入されたタブレットは、教員には1人1台、児童・生徒たち用は3人に1台分です。全教員、全児童・生徒に1人1台の割合でタブレットが支給されるのが理想と考えていたので少し残念でした。

ただし一方で、熊本市全体としての教育ICT環境の整備の速さは、私たちに大きなメリットをもたらしてくれています。そのメリットとは、市内の多くの小中学校で展開されている教育ICT活用の取組みとノウハウ、知見が共有できることです。そして、このメリットに気づかせてくれたのは、ドコモの「推進チーム研修」にほかなりません。

この研修に参加したことで、私の想像以上に、いろいろなことに精通し、ノウハウを持った先生方が他校に数多くいらっしゃることを知りました。また、実際の授業でのICTの活用法や活用のアイデアも数多くの共有があり、本当にためになりました。この場で知りえた実践情報は、自分の学校に持ち帰り、すぐにでも横展開が図れます。

今後も各校で実践のノウハウがたまっていくはずです。また、教育ICTを導入する熊本市内の小中学校は、これからもハイペースで増え続け、さらに多くの実践ノウハウや知見が蓄積されていくでしょう。それらを共有すれば、すごいことになるのではないかと期待しています。教育ICTを市内の小中学校で一斉に導入することの意義を改めて感じています。

一斉導入の本当の意義を知る

どんな学校でも授業にICTを使うことに消極的な先生が少なからずいらっしゃいます。それは白山小学校についても同じですし、特に、年代が上のベテラン先生は相対的にICT活用について苦手な方が多いと聞きますが、授業についてのアイデアは多くお持ちです。そうしたベテラン先生のアイデアと、若い先生のICTに関する知見をうまく結びつければ授業でのICT活用のレベルが大きく向上するでしょう。ですから、ベテランと若手の協力体制を築いていくことが、私の大きな目標になっています。

そうした「ベテラン先生と若手先生」の協力体制を築く上でも、学校全体での教育ICTの利活用を促進するためにも、先生同士で気兼ねなく、ICTを使った授業づくりについて話し合えたり、悩みを打ち明けられたりする雰囲気づくり・風土づくりが大切です。

先生方は誰もが多忙で、互いに気兼ねをしてICT活用で何らかの問題に突き当たっても、なかなか、ほかの先生に助けを求めようとはしません。それは私に対しても同様で、先生たちが私に何かを尋ねるときは、いつも遠慮がちです。

ですから、本来的には校内研修のなかにきっちりと枠をとって教育ICT研修を行うべきなのでしょうが、先生方にはICT以外にも研修対象が数多くあり、それは現実的ではありません。そこで、休み時間や放課後など、先生方の空いている時間をねらって、雑談形式で教育ICT研修を行うという手法をとっています。それを回していく上でも、気兼ねなく授業での悩みが打ち明けられる雰囲気づくり、風土づくりが必要とされるのです。

若手とベテランの連携を促進する

SCENARIO

転換のシナリオ

若手とベテランの
連携を促進する

若手とベテランの連携を促進する

CHALLENG

これからの挑戦

多忙な先生たちをICTで
楽にする

若手とベテランの連携を促進する

教育ICTを推進する立場としては、先生たちの働き方改革も実現したいと考えています。ICTをうまく活用すれば、先生たちの教材づくりや資料づくりの負担を大きく軽減できます。たとえば、立体が回転するようなアプリを使うだけで、子どもの発想力を刺激しながら、楽しく図形が学べる教材がつくれてしまうのです。さらに今後、他校の先生たちと連携して、素材の共有化を図っていけば、教材づくりの一層の効率化が図れると考えています。

一斉導入の本当の意義を知る

私は、教育でICTを使うことの大きな利点は、子ども1人ひとりに寄り添った教育が可能になることだと考えています。

一例として、特別支援学級で展開した「2分の1成人式」があります。これは、特別支援学級の4年生のために特別に企画した授業です。「自分は将来こんなことをしたい」という子どもたちの想いを、それぞれにタブレットのカメラで撮影させ、音声を入れさせて「ロイロノート」でつなぎ、アルバムをつくるという試みです。

特別支援学級では、自分の想いを語ることはできても、文字を書くのが苦手な子どもたちがいます。そうした子どもたちを含めて、全員がしっかりと参加できる授業がつくれるのは、子どもたちの特性に合わせた授業づくりを可能にするICTの利点です。

授業の内容が自分の能力や特性にフィットしていると、子どもたちは一気にいきいきとして授業に参加してきます。逆に、授業の内容や進め方が自分に合わなければ、授業に参加したくてもそれができません。それは子どもたちにとって非常につらいことですし、そんな子どもたちを見ている先生も同じようにつらいのです。

教育ICTをうまく使えばこうした状況を変えられます。その実現に向けて今後も教育ICT活用をさらに加速させていきます。

VISION

明日への想い

子ども1人ひとりに合わせた
授業を

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