IoT最旬インフォメーション

テクノロジーの進化とともに、IoTがビジネスや暮らしに“新たな価値”を生み出すスピードも加速しています。
本コラムでは、IoT業界の最新動向や旬な情報をお届けします。

第一回
IoTの進化によるビジネスイノベーション

革新的な進化を遂げているICT技術。今、これらを活用して企業や社会が“新たな価値”を創造するデジタルトランスフォーメーションが注目されています。
今回は、IoTやAIを活用したビジネスイノベーションに関する最新動向を紹介します。

企業と社会のデジタル変革

1990年代にはコンピューターの小型化やインターネットの普及といった、いわゆる第3次産業革命により、生産性の向上をめざしたビジネスプロセスリエンジニアリング(BPR)が進展・拡大しました。その後の進化を経て、近年では「社会の変化」と「テクノロジーの進化」の融合による企業と社会のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)が注目されています。

「社会の変化」では、サイバー(仮想空間)とフィジカル(現実空間)を高度に融合した人間中心の社会を期待する“Society5.0*”が提唱され、さまざまな社会的課題を解決しつつ、経済発展に寄与することが求められています。「テクノロジーの進化」では、IoT・AI・ビッグデータ・ロボットといった新たな技術の進化がもたらす“第4次産業革命”が提唱されています。

この2つの動きが融合することで世の中にさまざまなつながりを促し、従来は独立・対立関係にあったものを融合・変化させ、業種の壁は限りなく低くなってきています。さらに、新たなデジタルプレイヤーの登場や働き方改革などの動きも加速しています。このようにDXが促進されることで、新たな付加価値の創造や産業構造の転換につながる動きはより大きく、より速くなっているといえるでしょう。

企業と社会のデジタル変革

IoTの推進に立ちはだかる壁

DXを促進する重要な取組みの一つがIoTの活用です。ここでは、IoTを活用することで、どのようにしてDXが加速されるのかを明らかにするため、IoTによる価値創出のフレームワークを説明します。

IoTによる価値創出のフレームワーク

IoTは、現実空間の人・モノ・環境に関してセンシングしたデータを、ネットワークを介して仮想空間に収集する「コネクテッド化」から始まります。その後、収集したデータを活用して監視する「見える化」、さらにAIなどを活用して収集したデータを分析することによる「最適化」、そしてその結果に基づき現実空間に向けて展開する「制御・自動化」という一連のサイクルにおける各フェーズで新たな価値の創出が行われます。

しかしながら、ITコンサルティング・調査会社のITRが行った調査結果を見ると、実際に企業がIoTに取組む場合には、スキル不足や情報収集不足、組織のコンセンサスを得るところで苦労するなど、まだまだ課題も多いという実態が垣間見えます。

【IoT推進上の課題】

この調査結果を基に、IoT導入による新たな価値創出に立ちはだかるさまざまな壁を、フェーズごとに整理してみましょう。

IoTの推進に立ちはだかる壁

例えば、モノをつなぐ「コネクテッド化」初期に、自社製品に無線通信機能を組込む際の技術スキルや無線端末の認証取得、最適無線ネットワーク設計などの知識を有する人材の不足により、IoTをスタートできないという悩みを相談されることがあります。上記の調査結果と重ね合わせると、4割以上のIT利用企業が社員のIoTスキル不足に悩みを持っているようです。

また、「見える化」のフェーズでも、IoTの導入効果を経営者に訴求できずに取組みの中断を迫られる、またはIoTの導入自体が会社の中で目的化して本来のゴールを見失い迷走するといった導入後の壁もあるようです。

「最適化」「制御・自動化」のフェーズでは、特定領域の取組みから複数の社内プロジェクトの連携による全社的な取組みへと昇華させる際に、社内の制度や組織の壁にぶつかりイノベーションが進めにくいといった、企業体質に関する課題も3割程度の企業が抱えています。

DXがめざす、企業の枠を超えたパートナーとの連携による革新的なサービスの創造や産業構造の変革を実現するためには、業界全体が協調と競争を意識しなければなりませんが、取組みへの社内コンセンサスが得られにくいことや、実際に高い壁を越えて成功に導く能力を持った人材が不足しているという課題があげられます。

課題解決に向けたドコモの取組み

ドコモはこれまでのIoTの導入実績から、お客さまのIoT推進の課題やニーズを明らかにし、企業・社会のDXによる新たな価値創造を支援するためにIoTソリューションの開発、提供に取組んできました。次回以降、具体的な取組みについても順次紹介していきます。

<用語解説>
* Society5.0: 日本政府が提唱する、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続くICTを最大限活用して人々に豊かさをもたらす新たな経済社会

「参考文献:ビジネスコミュニケーション 8月号「IoT活用の現場から」」

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