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テクノロジーの進化とともに、IoTがビジネスや暮らしに“新たな価値”を生み出すスピードも加速しています。
本コラムでは、IoT業界の最新動向や旬な情報をお届けします。

第七回
グローバルでのIoT導入の壁を乗り越える!

以前紹介しました、企業が海外でIoTを展開する際の支援サービス、グローバルIoTソリューション“Globiot(グロビオ)™”。今回は、Globiotを実現するにあたって取組んでいる、海外でのパートナーシップについて紹介します。

グローバルIoTソリューションとパートナーシップ

前回まで、日本国内でのIoT導入に対する課題を解決する取組みを紹介してきましたが、今回は日本以外で企業がIoTを導入する際の課題を解決する取組みを紹介します。

企業がIoTをグローバル展開する際に、国によって端末の認証、回線利用環境や法規制が異なるなど、国内展開とは事情が異なるさまざまな課題に直面し、苦労していることがこれまでの取組みでわかっています。

これらに対し、グローバルでのIoTサービス導入が円滑にできるよう、海外展開時に想定される、お客さまの困りごとに対する解決項目をメニュー化したグローバルIoTソリューションのGlobiot(グロビオ)™というマネージドサービスを2018年7月より提供しています(本サイト2018年11月1日掲載)(図1)。提供開始以降、多数のお客さまから引き合いがあり、順次展開中です。

図1 Globiot(グロビオ)™と海外パートナーシップ

なお、本サービスを提供するにあたっては、海外パートナーとの連携は必要不可欠であり、移動通信キャリアやSIパートナーなどとの提携を進めています。今回は、その中で海外の移動通信キャリアとのパートナーシップについて説明します。

海外の移動通信キャリアとの連携

(1)IoT World Alliance

ドコモは、2012年から通信回線をお客さまのシステムと連携し、一元管理可能なdocomo IoT回線管理プラットフォームを提供しています。ドコモは、Cisco Jasper社のIoT接続管理プラットフォームを採用していて、同プラットフォームを採用する30以上の移動通信キャリアの中から10キャリア間で「IoT World Alliance」を締結しています。IoT World Allianceには、ドコモのほか、Telefonica(スペイン)、KPN(オランダ)、VimpelCom(ロシア)などが加盟しています。IoT World Allianceは、現地サポートの提供、一括契約や請求の対応、技術協力などの連携を目的としたもので、eSIM(*)相互接続の仕組みも加盟キャリアとの間で実現しており、eSIMを運用する仕組みを構築しているところです。

また、IoT World Allianceには加盟していませんが、Cisco Jasper社のIoT接続管理プラットフォームを採用している、AT&T(アメリカ)、Vivo(ブラジル)、Orange(フランス)などは、お客さまのご要望により個別協議でサービス提供可能なパートナーです(図2)。

図2 海外通信キャリアパートナーのカバーエリア(ローミング提供エリアは含まない)2018年12月時点

(2)SCFA

SCFAは「Strategic Cooperation Framework Agreement」の略で、2011年からドコモ、中国China Mobile Communications Group、および韓国KT Corporationの3社間の事業協力の枠組みで進めており、IoTを含めて幅広い分野において3社で協業しています。

IoT分野については、サービスの共同検討や新技術の共同検証などの事業協力活動を進めています。たとえば、中国国内で日系企業によるコネクテッドサービスの提供ニーズがある場合、中国国外からのサービス参入については、中国の政策に基づく規制があり、現地SIMの利用が必要とな ります。そのため製造時からSIMを差し替えずに現地の回線に切り替えることができるeSIMの活用要望があります。これに対し、ドコモとチャイナモバイルが連携し、eSIMによる日本(ドコモ)から中国(チャイナモバイル)への回線切り替えを可能にしたサービスを提供しています(図3)。

図3 ドコモ-チャイナモバイルによるeSIMソリューション

(3)ドコモ・アジアIoTプログラム

日系企業は、アジア地域への拠点進出の機会が多いことから、ドコモもアジア地域を中心としたGlobiotの展開を早急に強化する必要がありました。これにより、アジア地域での移動通信キャリアとともにドコモのリードで「ドコモ・アジアIoT プログラム(AIP)」を2018年10月に立ち上げました。ドコモは本プログラムを通じてGlobiotの重要なメニューである、現地回線提供、現地のデバイス認証・規制調査、現地サポートなどのメニューを強化し、ソリューションの拡充を図ります。また、本プログラムに参加する各移動通信キャリアは、日本やアジア市場のニーズをいち早く入手し、さらなる顧客獲得をめざすことができるようになります。

立ち上げ時には、15の国・地域から移動通信キャリアが参加を表明し、中には1つの国から複数のキャリアが参加するケースもありました。これにより、アジア地域での展開を検討している日系企業は、Globiotを通じ、進出予定国のIoT導入について、複数の移動通信キャリアの比較検討、スピーディな現地情報入手、回線調達などが可能になります。

本プログラムに参加する移動通信キャリアの国・地域名(2018年10月末時点)は、インド、インドネシア、オーストラリア、韓国、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ、台湾、ネパール、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、香港、マレーシアとなります(図4)。

図4 ドコモ・アジアIoTプログラム (AIP)に参加する移動通信キャリアの国・地域

これ以外にもアジアにおけるConexusアライアンスへの加盟やローミングパートナー、そして海外のSIパートナーとの個別協業といったパートナーシップを基盤に、Globiotを通じてグローバルIoTに関する総合的なソリューションをお客さまに提供拡大していきます。

<用語解説>

「参考文献:ビジネスコミュニケーション 2月号「IoT活用の現場から」」

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