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石川県/地方創生セミナー

2019年4月15日(月曜)に実施した、石川県金沢市における地方創生セミナーの内容を記者目線でお伝えします。

石川県/地方創生セミナー 石川県/地方創生セミナー

はじめに

今回開催される「地方創生セミナー in 石川」で地方創生セミナーも6回を数える。今回は会場がホテルではなく、「銀行」であることに注目したい。最先端技術による地域との結びつきやお金との関連性が気になるところだ。

SGDsを合い言葉に地域協創が未来をつなぐ

石川県が開催場所として選ばれた理由はいったい何であろうか。ここでSDGs(エス・ディー・ジーズ)という言葉に注目してみたい。


SDGsとはSustainable Development Goalsのことで日本語に直すと「持続可能な開発目標」となる。2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2030年までに達成するために掲げたゴールとも言われている。平和で豊かな暮らしを享受できるように改善をめざす試みだ。

  • 具体的には17個の大きな目標があり、貧困やジェンダーに向き合うものから、働き方改革や災害対策、テクノロジーやITインフラに関わってくるものも含まれている。

    内閣府地方創生推進室は、2018年6月15日、SDGsの達成に向け優れた取組みを提案した自治体として石川県白山市と石川県珠洲市を選定している。ドコモは2018年11月5日に白山市、金沢工業大学とSDGsに関する連携協定を締結した。
    【白山市、金沢工業大学、ドコモ、持続可能な開発目標(SDGs)における5G・ICTの利活用推進に関する連携協定を締結 】

    石川県における地方創生セミナーにおいて、SDGsが一つのテーマとして取り上げられている理由はここにあるようだ。

  • セミナー風景

生産性向上のための仕組みづくり!銀行業でも「働き方改革」を実践

会場が銀行であったことにも理由がある。実は北國銀行もキャッシュレス推進への取組みによって、SDGsに符合する地域協創に一役買っているのだ。

北陸新幹線が金沢まで開通したのは2015年。交通インフラが整備されたことで、国内外の訪問客を増やしたいと思うのは自然な流れだろう。そこで現金管理の手間や人的コストを削減できるキャッシュレス化を実現できれば、地元企業の生産性向上につながる。
北國銀行は2016年からVisaデビットカードの取扱いや加盟店への端末提供に取組み続ける。


「銀行員は昔から帰宅時間が遅かった。平均するとだいたい22時から22時半。遅い支店で23時ぐらいになる」登壇した株式会社北國銀行代表取締役専務・杖村修司氏はこう語る。

  • 何よりも正確さが求められるデスクワークは二重三重のチェックも含め、ともすれば長時間労働に行き着く。残業時間を減らし、行員たちの働き方改革をめざすための取組みとして、「生産性2倍運動」がはじまった。

    キャッシュレス化以外にも生産性を改善する方法として、ICT(情報通信技術)のインフラ整備に白羽の矢が立った。

    ICT基盤を整備し、事務を簡素化することで来客との接点を増やすことに成功し、その結果営業店を「相談・セールス」の場にすることができたという。さらに銀行員全員にスマートフォンとMicrosoftのタブレット型パソコン、 「オフィスリンク」を活用することで、コミュニケーションから時間的地理的制約を取り払った。

    その結果、年間10億円の経費がかかっていた残業代を4,000~5,000万円まで大幅縮小させることに成功した。95%の経費削減効果である。これは流石に驚きを隠せない。

  • セミナー風景

人の視線に近い8K映像の配信で、匠の技の伝承が可能になった!

石川県の特産品に「ルビーロマン」という新品種のぶどうがある。初競りで100万円もの値がつくこともあるらしい。それほど希少価値のある特産品が、約6割の農園で50%程度の出荷率に留まる。

その理由はノウハウを持つ人の少なさにある。繊細な色の違いや細かな傷といったものを見わけるためにはどうしても経験が必要になる。口頭伝承は難しいのだ。

  • セミナー風景
  • そこでスマートグラスで撮影した生産者目線の映像を、技術指導員に送る遠隔指導の仕組みを構築した。ルビーロマンは、厳しい出荷基準に対応する為、モニターを通じて正確な着色判断や繊細な傷みの発見が必要であり、高精度な色彩状態の把握が求められる。よって、既存製品による遠隔指導の仕組みに加え、第5世代移動通信方式(5G)を利用し、高解像度(4K、8K等)映像を用いた遠隔での判断を行う機能の実証実験が行われた。

  • セミナー風景

まるで目の前でみているかのような8K録画映像を5Gテストベットを活用し配信し、ぶどうの粒や房の細かな傷や繊細な色の違い等、映像劣化がないことを確認した。

  • セミナー風景

映像を確認した技術指導員が、現地の新人作業員に指示を出せば出荷率の向上だけでなく、遠隔にいながらにして匠の技の伝承がスムーズに行えるというわけだ。将来的にはAI化も見据えているという。
医療の現場でも同様のことが行われているのは、すでに徳島県のセミナーでも発表されていた。この技術は医療や農業だけでなく、伝統工芸品の生産といったマニュアル作成が難しいものづくりの現場にも応用できるだろう。

災害時にも役立つ!管理アプリを使えば雪だって怖くない‼

  • セミナー風景
  • 今回の取材のために北陸新幹線を利用した。車窓を眺めていて驚いたのは、4月半ばだというのにまだ雪が残っていたことだ。その雪を見て北陸地方の交通網を麻痺させた2018年の豪雪を思い出した。

    当時、自治体が早急な対応をし、100台を超える除雪車を24時間体勢で稼働していたにもかかわらず「うちの前にはまだ除雪車がきていない。いつになったら来るんだ」と多くの市民から問い合わせが殺到したという。

    とは言え、稼働する除雪車が増えればそれだけ管理するのも難しくなる。実際、除雪車の現在位置を把握しようにも管理能力の限界を超えてしまい、自治体はどこの道を除雪したのかも分からなくなってしまったという。

過去の失敗を繰り返さないための対応策として採用したのが、「スノプロアイ」。だった。除雪車にGPS機能とカメラ機能が内蔵されているスマートフォンを設置するというIoTの活用だ。これにより、作業効率は大幅に改善された。

稼働している除雪車の現在地や除雪作業の軌跡の確認が行えるようになっただけでなく、リアルタイムに映像を確認し、作業報告書の自動作成までもできるようになった。このシステムのおかげで除雪作業効率化への課題が一挙に解決したといえるだろう。

  • 地域協創の取組みはさらなる技術革新を生み出し、新しい解決策を提示する。
    実際的な話を聞くと、最先端の技術と等身大の日常がうまく融合しているケースが多いことに驚かされる。
    気候や地政学上のリスクから人口問題までその土地々々が抱える課題と向き合うためにも、各地域の取組みや実証例を互いにシェアし、個々の事情や特色に応用していくことが、今後より大きな成果を生むものと期待される。

  • セミナー風景

セミナー詳細

名称 地方創生セミナー in 石川
開催日時 2019年4月15日(月曜)13:30~17:30
会場 別ウインドウが開きます北國銀行 本店 3F メインホール
主催 株式会社NTTドコモ
後援 石川県/総務省北陸総合通信局
特別協力 株式会社北國銀行

プログラム

時間 講演タイトル
12:00~13:30 受付開始・展示観覧
【主催者挨拶】
13:30~13:40
株式会社NTTドコモ 執行役員
北陸支社長 川﨑 博子(かわさき ひろこ)
【後援者挨拶】
13:40~13:55
石川県知事
谷本 正憲(たにもと まさのり)様 総務省 北陸総合通信局長
山田 和晴(やまだ かずはる)様
【基調講演1】
13:55~14:25
地域活性化と事業構想 ~テクノロジー・観光インバウンド・SDGsを見据えて~
先端教育機構 事業構想大学院大学
産官学連携本部 本部長 織田 竜輔(おだ りょうすけ)様
14:25~14:45 休憩
【基調講演2】
14:45~15:15
金沢工業大学が進める産学連携・地方創生への取組み
金沢工業大学
学長 大澤 敏(おおさわ さとし)様
【第一部】
15:15~15:30
ドコモの災害対策の取組み
【第二部 セミナー1】
15:30~15:45
観光について
【第二部 セミナー2】
15:45~16:00
一次産業について
【第二部 セミナー3】
16:00~16:15
働き方改革について
【第二部 セミナー4】
16:15~16:30
教育について
16:30~16:50 休憩
【基調講演3】
16:50~17:30
地域金融と地方創生
株式会社 北國銀行
代表取締役専務 杖村 修司(つえむら しゅうじ)様
【閉会挨拶】
17:30~17:40
株式会社NTTドコモ
取締役常務執行役員 古川 浩司(ふるかわ こうじ)

  • 掲載内容は2019年4月15日時点の情報です。
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