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鳥取県/地方創生セミナー

2019年5月14日(火曜)に実施した、鳥取県における地方創生セミナーの内容を記者目線でお伝えします。

鳥取県/地方創生セミナー 鳥取県/地方創生セミナー

はじめに

今回で8回目を数える「地方創生セミナー」。前回の広島につぎ、中国地方で2度目の開催地となった、ここ鳥取県は、10万年の歳月の中で風と大地が織りなした雄大な“鳥取砂丘”が存在する。

地方創生への熱意

  • セミナー風景
  • 訪れた人々を魅了する美しいジオパークのあるこの土地に最新技術がどのように結びつき、創生とさらなる発展をもたらすのか。「地方創生セミナー in 鳥取」に赴き話を聞いた。
    鳥取街話に「弁当忘れても傘忘れるな」という言い伝えもあるほど天気は気まぐれなのだが、セミナー当日の朝方に降っていた雨も昼前には止んでいた。会場は受付開始とともに人が増え、用意されていた席はすぐに埋め尽くされ大盛況となった。このことからも地方創生への関心の高さを改めて感じることができた。
    挨拶に立った鳥取県総務部井上靖朗部長は、「地方創生は役所だけでなく、地域の色々な人が一緒になって進めなければなりません」と挨拶の席で話した。

教育現場におけるICTの活用を

  • セミナー風景
  • セミナー風景

鳥取県は、全国の都道府県と同様に人口流出は続いているが、移住・定住者が年間2,000人を超えるほか、全国合計特殊出生率1.4人を超える1.6人を記録。子どもを生み育てるファミリーが増えている。だからこそ関係人口、働き方、少子化、未来技術を使った地方創生が大きな柱になる。

国が発表した2020年新学習要領によると、学校におけるICT環境の整備方針には、生徒用コンピューターは3クラスに1クラス分あること、教師用のコンピューターは1人1台あること、大型提示装置は100%、超高速インターネットは100%、ICT支援員は4校に1人などの項目が盛り込まれている。

その中、文部科学省が発表(*1)している教育用コンピューター1台あたりの児童生徒数が全国平均5.6人/台に対し、鳥取県は3.7人/台と群を抜いているが、古くから整備されたパソコンも含まれており、コンピューターが有効に使われているか、どうかは難しい点もある。それを示すように、教師が児童・生徒のICT活用を指導する能力は、全国平均67.1%に対し、鳥取県では59.3%と下回っている。

ただ、日本全体でのICT教育の現状が世界からも大きく遅れを取っており、総じていうならば、世界の国々では早い段階からICTを教育現場に活用する傾向にあるのだ。

では、なぜ、日本において教育ICTが普及せずにいるのかを熟慮すると、ICTを活用した教育へのビジョンが定まっていないこと、予算の確保が難しいことが導入を鈍らせている。そして教師側が端末操作に自信がないこと、授業での活用シーンが分からないことなどが進展を遅らせる背景となっている。

そこで教育分野に取組みをはじめて5年が経つNTTドコモは問題課題に対し、次の3点をトータルサポートする。

① 未来を見据えての計画(ICT導入のビジョンから策定から提案までを提案)
② 負担の少ないICT運用(セルラータブレット端末による運用の軽減)
③ 活用支援のバックアップ(管理職やICT担当者への研修)

既に導入活用されている地方の中核都市である熊本県熊本市では、23,460台という国内最大級の配備となっているというから驚きだ。

(参考)熊本市が挑む大規模教育ICTプロジェクト

また2020年には小学校からのプログラミング教育が必須となることで国内でのプログラミング教育の重要性や必要性は高まっていくことが見込まれ、諸々の円滑な環境整備とプログラミング教育に必要なものを、すべてパッケージ化して提供する。すでに鳥取県内では小学校教員に向けたプログラミング体験会となるワークショップを開催しているのだ。

そして教育業界最大手のベネッセ社と連携し、アクティブラーニングを強化。学習の個別化を図ることで一人ひとりに合った指導を提示。世界に負けない教育ICTの実現は、そこまで来ている。


(*1)平成29年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果

(参考)プログラミング教育ロボット

一次産業にICTを活用し、鳥取県を豊かに

ドコモは、アグリガールと呼ばれる非公式チームのメンバーを募り、一次産業に寄り添って生産者を支援している。現在、140名いるメンバーだが、この「地方創生セミナー in 鳥取」では、鳥取を応援する(アグリガールナンバー113番の)横井優子氏が登壇。「少子高齢化の進む日本において、次世代の担い手不足だけでなく、TPPの世界的な動きのなか、生産性の向上と収益が急務となっています。先進技術とこれまでの農業を併せたスマート農業がこれから広がっていきます」と一次産業から地方創生を取組むための説明をはじめた。

横井氏は“簡単で分かりやすく、早めの導入ができるIT”について、鳥取県での身近な実例を挙げる。「鳥取県内で多数の畜産農家さんに好評をいただいている商材(モバイル牛温恵)があります。妊娠した牛の体内にセンサーを入れ、分娩24時間前にお知らせをするサービスです」

牛の出産時期になれば畜産農家は4日間不眠不休になるという。このモバイル牛温恵は妊娠した牛の体内に温度センサーを入れ、分娩24時間前の兆候を検知し、メールで知らせるシステムなのだ。

このインフォメーションがあることで「子牛の出産が楽になったと、高い評判を得ています」(横井氏)と笑顔。分娩事故0「ゼロ」を目指す取組みがスタートしている。

(参考)モバイル牛温恵


  • セミナー風景
  • また、豊かな中国山地に囲まれ自然豊かな鳥取県だが、一方ではイノシシなどによる里山への鳥獣被害も大きい。一次産業の人口が減少傾向にあり、多くの罠を設置しても見回りができないなどの問題があったが、罠が動作をすると画像付きのメールで知らせ、そして、LPWA通信を使用することで、少ない消費電力でkm単位での通信も可能。鳥獣被害を減少させるだけでなく、ICT機器の活用により、ジビエを新たな資源としての活用につながっている。

未来を豊かにする働き方改革

  • セミナー風景
  • 国は一億総活躍社会の実現に向けて「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「あんしんにつながる社会保障」という“新・三本の矢”を立てている。それを実施する上での横断的な改革として“働き方改革”がある。
    どこにいても高い生産性で働くことができる環境整備と労働時間の削減を推進する上で、ICTが効果的な役割を担う。
    その中でもスマートフォンやタブレットを使用したモバイルの活用が有効となる。

おわりに

  • セミナー風景
  • セミナー風景

セミナーが終わると、会場後方にある分野別の各種ブースでは、ソリューションサービスに興味を抱いた参加者が輪になって話を聞きいる姿が見えた。それぞれの地域によって抱えている問題や課題はさまざまだが、「自分の住む地域を明るく豊かで住みやすい街にしたい」という思いが参加者の下地にある。

官と民が手を携え、そして住民が主役となる「地方創生」は無限の可能性を秘めていると、感じられた日となった。

セミナー詳細

名称 地方創生セミナー in 鳥取
開催日時 2019年5月14日(火曜)13:30~17:30
会場 別ウインドウが開きますホテルニューオータニ鳥取
主催 株式会社NTTドコモ
後援 鳥取県 / 株式会社鳥取銀行

プログラム

時間 講演タイトル
12:30~13:30 受付開始・展示観覧
【主催者挨拶】
13:35~13:45
株式会社NTTドコモ 取締役常務執行役員 古川 浩司
【来賓者挨拶】
13:45~13:55
鳥取県総務部長
井上 靖朗 様
【基調講演】
13:55~14:35
「CSV視点による地域活性化~時代は変化する/企業は進化する事業(ドメイン)を活かした社会課題解決~」
一般社団法人CSV開発機構 専務理事 小寺 徹 様
【セミナー1】
14:35~14:50
ドコモの災害対策の取組み
14:50~15:10 休憩
【セミナー1】
15:10~16:30
ドコモの地方創生への取り組み ~観光・キャッシュレス、教育、一次産業、働き方改革~
16:30~16:50 休憩
【招待講演】
16:50~17:20
「鳥取銀行における地方創生の取組み」
株式会社鳥取銀行 ふるさと振興本部 地方創生グループ 担当部長 松本 公彦 様 / 調査役 山本 武志 様 / 田畑 英野 様
【閉会挨拶】
17:20~17:25
株式会社NTTドコモ 執行役員
中国支社長 上野 智久

  • 掲載内容は2019年5月14日時点の情報です。
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