5G×AR未来授業 実証実験

5G×AR未来授業 実証実験

2020年1月23日(木)、ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA(沖縄県那覇市)と世界文化遺産「今帰仁城跡」(沖縄県今帰仁村)、ドコモオープンハウス2020(東京ビッグサイト)の3会場を結んで、AR未来授業のプレ実証を行いました。

那覇・今帰仁・東京を結ぶ
遠隔授業を可能にする5G

イベントに先立ち、実証実験を担当しているドコモ法人ビジネス戦略部 沖縄振興推進室の坂本光弘に話を聞きました。

5Gを利用して未来授業を実現

坂本今帰仁城跡で開催するAR未来授業は今年で2回目で、昨年も1月15日に同じ内容の実証実験を行いました。ただ、そのときは5Gの電波がどこにも流れていない状態だったため、現地に5Gの試験器を2台運び、今帰仁城跡をエリア化することで実現しました。
その後、2019年9月にドコモ5Gオープンラボ OKINAWA(沖縄県那覇市)、12月に今帰仁城跡(本島北部)が5Gのエリアになったため、今回の実証実験では、実際に約85km離れた2か所を結び、末端は5Gで通信をして、ドコモのネットワークを経由して、お互いに通信をすることが可能になりました。
併せて、ドコモオープンハウス2020(東京ビッグサイト)の会場も5Gのエリアにしますので、そちらも接続して3地点で未来授業を行います。

ー 未来授業の内容を教えてください。

坂本生徒側はタブレットを使用し、上里先生の授業の様子をリアルタイムで見ることができます。また画面上に文化財や遺跡からの出土品を浮かび上がらせるように表示し、それを動かしたり、当時の様子を再現したりすることもできます。先生と会話も可能でインタラクティブな授業を実施できます。
5Gの大きな特徴として高速大容量の通信が挙げられますが、インターネットを介すと、ネット回線が遅ければ通信は遅くなってしまいます。そのため、今回はこのコンテンツをドコモ内部にあるドコモオープンイノベーションクラウドに置いて、インターネットを介さない通信を行うことにより、高速通信を維持することができました。
今後ドコモの5G通信速度は最終的に20Gbpsくらいまで高速化して行く予定です。そうすると、今まで出来なかったことができるようになります。
たとえば、1〜2台であれば、現在のLTE(4G)でもこのような通信は可能ですが、1クラス単位になると20〜30台の同時接続が必要になってきます。動画はもちろん、音声データや制御プログラムも同時に通信しますので、LTE(4G)だと難しくなります。5Gは高速大容量を活かしてそれを可能にします。
今回は今帰仁城跡で5台、ドコモオープンハウス2020の会場で5台、計10台を同時接続しました。

ー 先生側の設備はどのようなものが必要ですか。

坂本先生はタブレットやノートパソコン合計3台使用しました。操作するタブレットが1台と、各会場(遠隔地)の様子を写すタブレットパソコンがそれぞれ1台あり、先生はインカムを通して会場と話をしました。放送システムの様な大掛かりなシステムは必要ありません。

ー 今後、未来授業をどのように展開していく予定ですか。

坂本教育以外にも観光という観点で活用できるのではないかと考えています。今回の実証実験は今帰仁城跡という世界遺産を使って学びの要素が大きいですが、それ以外でも名跡を紹介するコンテンツを紹介・説明すると言った観光事業の提供側にも提案できると思います。

観光コンテンツの質向上に向け、
5Gの活用を

1月23日(木)10時よりAR未来授業の実証実験をスタートしました。ドコモ5Gオープンラボ OKINAWAでは講師の上里隆史先生が、3台のタブレットを前に今帰仁城の歴史や出土品について授業を行いました。

上里先生@5Gおきなわラボ

ー 今年は昨年と違い、実際に遠く離れた場所での授業でしたが、いかがでしたか?

上里実際に距離があるということで、本当に遠隔授業をしているんだなと感じました。やり方は昨年と全く同じなので、つまり距離は関係ないという意味ですよね。やりとりもスムーズですし、そこはすごく実感しました。

ー 今後のAR未来授業の可能性についてどうお考えですか。

上里歴史の授業に関しては、当時の建物や人、暮らしを実際に見ることはできません。今後はVRやARなど仮想空間でそれを再現し、もっと現地にいる人に見てもらえるようになっていくと思っています。そうすることで例え何もない場所でも、自分が歴史を体験しながら観光することもできますし、授業も行うことができます。歴史の授業にとってはすごくよい環境だと思います。当時の武将の姿を再現し、城に立たせてみるなど、面白いことができる感じがします。

ー 離島や世界に沖縄の歴史を紹介するのにも活用できそうですね。

上里そうですね。特に沖縄は離島県ですから、私も出張講座など行きますが、結構大変なんです。天候によっては行けなくなることもありますし、それを考えると5Gの遠隔授業はすごくメリットが大きい。離島側の教育環境のハンデも減ると思います。音声だけではなく、データも同時に送れるというのがいいです。

ー AR遠隔授業は、子どもたちも興味を持ちそうですよね。

上里博物館でガラス越しに見るのではなく、目の前で自由に動かせたり、いろいろな角度から見られるというところはリアリティが違いますし、楽しんでもらえると思います。

ー ほかのコンテンツにも活かせそうですか。

上里観光ツアーのガイドにも活用できると思います。私も史跡を巡るツアーガイドをすることがありますが、現地を説明しながら参加者にも気を配ってガイドするのは本当に大変なんです。
5Gのコンテンツが活用できれば、私は1か所にいて、チャンネルを切り替えることで複数の史跡を案内することもできます。ツアー参加者もタブレットさえあれば、本格的な歴史の話が聞けて、そこには実際にはない出土品や人物を見ることができる。そうすれば、学びも深まる。今までお断りしていた100〜200名の団体ツアーも案内することができるようになります。質疑応答もスムーズになりますし、まるで一対一のやりとりをしている感覚が味わえる。5Gの普及で、これから楽しいことができそうです。

世界文化遺産「今帰仁城跡」で
歴史を感じる
遠隔授業

当日は天候にも恵まれ、多くの方が実証実験に協力してくださいました。先ほどまで目の前にいた上里先生が、タブレットの向こうで授業をしています。約85kmの距離は全く感じず、やりとりもスムーズです。

遠隔授業設置テント@今帰仁城跡

遠隔授業実施中のタブレット@今帰仁城跡

今回遠隔未来授業にご参加いただいたみなさんからは、「面白かった」「見学にあたって参考になった」「ほかの場所でもやってほしい」という声が聞かれ、ほとんどの方から「観光分野に有効」という高評価が得られました。また設備に関しても「映像が見やすい」「音声が聞きやすい」と、5Gの持つポテンシャルを十分に感じられる実証実験となりました。

いよいよ5Gによる通信新時代が始まります。暮らしを豊かにし、ワクワクがいっぱいなコンテンツにぜひご期待ください。

(本内容は2020年1月23日取材時点のものです。)

ドコモの5G

今帰仁城跡で行われた歴史回帰講義の
実証実験レポを見る

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