【ドコモ×H2L株式会社】5GとBodySharing®技術による新たな可能性

【ドコモ×H2L株式会社】5GとBodySharing®技術による新たな可能性

総務省は5Gの実現による新たな市場の創出に向けて、さまざまな利活用分野の関係者が参加する5G総合実証試験を平成29年度から実施している。それを受けドコモは、VR(仮想現実)やBodySharing®技術(身体情報をコンピューターと相互伝達する技術)の開発を行うH2L株式会社と連携し、5Gと連動した技術の実証実験を行っている。

【ドコモ×H2L株式会社】5GとBodySharing®技術による新たな可能性

「VRとBodySharing®技術による体験型観光」実証実験とは

ドコモとH2L株式会社は、2020年2月25日(火)~27日(木)に沖縄工業高等専門学校(以下:沖縄高専)、一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター(以下:ISCO)の協力のもと、沖縄県における「5GとBodySharing®技術を活用したカヤックロボットシステムによる体験型観光の実証試験(以下、本実証)」を実施。

BodySharing®技術とは、離れた場所にあるロボットや他者と、遠隔地から身体の動きを共有することを目的として、視覚や聴覚だけでなく、触覚を含む身体感覚を伝達する技術だ。この仕組みを活用した本実証では、沖縄県那覇市のドコモ5Gオープンラボ®OKINAWAに設置したマスターシステムと、沖縄県名護市の沖縄高専プールに浮かべたカヤックロボットを5Gに接続し、5Gの特長である「高速・大容量」、「低遅延」という機能を活かすことで水上のカヤックをリアルタイムに遠隔制御するという国内初の取組みを実施した。

さらに、マスターシステム側のユーザーは、VRヘッドマウントディスプレイに伝送されるカヤックロボット視点の高精細映像に加え、H2L株式会社のBodySharing®技術の応用により、オールを漕いだ際の水の抵抗や重さの感覚、カヤックの傾きをリアルタイムに体感することができ、まるで現地で実際にカヤックを操縦しているかのような没入感や臨場感のある体験が可能となる。

「VRとBodySharing®技術による体験型観光」実証実験とは

H2L株式会社との取組み

BodySharing®技術を提供するH2L株式会社の取組みを簡単に紹介する。これまでH2L株式会社は、社名の由来でもある「Happy Hacking Life」を理念に掲げ、最新テクノロジーによる幸せな人生経験の提供をめざしてきた。5G時代における新たなサービスや利用シーンの協創に向け、2019年1月9日(水)ドコモと連携して取組むことに合意。

その後、ドコモとH2L株式会社はさまざまな実証実験に取組んだ。たとえば世界初となる自分の顔に他者の口の動きと表情をリアルタイムに再現する「Face Sharing」の開発。本技術を活用することで他者に代わって自分が会話することや、他者の口の動かし方を実際に体験できるようになるというものだ。これにより、遠隔からサポートを受けながら外国語で会話したり、専門的な知識が必要な会話などを行うことが可能となる。

そして本実証では、カヤックロボットシステムを用いて、たとえば東京にいながら、沖縄県のマングローブカヤックツアーをはじめとするさまざまな体験を遠隔でも提供でき、新たな観光産業の創出や観光資源のPRへの活用をめざしている。

H2L株式会社との取組み

カヤック漕ぎ体験

ドコモ5Gオープンラボ®OKINAWAでは、実際にVRを装着してカヤックをリモート操作する実証実験を行った。カヤック設置場所である沖縄高専との直線距離はおよそ50キロメートル。
各社の役割は以下である。

[ドコモ]5G通信環境の構築
[H2L株式会社]カヤックロボットシステムの開発
[沖縄高専]検証フィールドの提供
[ISCO]総務省主催「5Gアイデアコンテスト」への提案/実証の被験者の参加調整/実証および事業化における沖縄県内関係者調整の支援

本実証では、30名ほどの被験者による体験が行われた。実際に漕いでみると水面にオールを差し込んだ時のような水の抵抗と重さが伝わってくる。漕ぐ動作を行うと、VRヘッドマウントディスプレイ内に実験プール上のカヤック視点の映像が時差なく映し出され、カヤックの揺れに合わせて椅子の振動も再現され、とても臨場感のあるカヤック漕ぎを体験できた。この日体験した被験者からも「リアルだった」「本当に水の上をカヤックで進んでいる感じがした」などの声があがった。

カヤック漕ぎ体験

カヤック漕ぎ体験

ドコモとH2L株式会社はなぜ
連携協定を結ぶことになったのか

本実証では、沖縄県内の2拠点をつなぐことに成功した。今後は日本国内、そして世界へと距離を広げていくことを掲げている。大きな可能性を見出している5GとBodySharing®、連携を結ぶきっかけや今後の展望を、ドコモ5G・IoTソリューション推進室・ソリューション営業推進担当・主査「池田 峻也(いけだ しゅんや)」氏と、H2L株式会社代表取締役「岩崎 健一郎(いわさき けんいちろう)」氏に話を伺った。

ドコモとH2L株式会社はなぜ連携協定を結ぶことになったのか 左から池田峻也氏/岩崎健一郎氏

ー 連携を結ぶことになったきっかけを教えてください。

岩崎弊社の創業者が沖縄出身で、ISCO設立イベントにて基調講演を行っていました。その際に、BodySharing®の次の展望として「遠隔での実現」をめざしているけれど課題は通信面だという話をしたところ、5Gとの相性がよいのではと、ドコモさんからアプローチをいただきました。

池田BodySharing®を活用して遠隔での観光や医療に活用するシーンを想定した時に、5Gの持つ「低遅延」というメリットが重要なのではと考えました。両社のアセットを使って面白いことができればと、声をかけさせていただきました。

ー 連携を結んだ後は、どのような取組みをしてきましたか?

池田2019年4月に、5GとBodySharing®を活用したアイデアコンテストを実施しました。そこでさまざまな企業から100を超えるアイデアをいただきました。たとえばVRを活用し、ご当地キャラになりきって戦う「ご当地キャラ5Gコロシアム」や、高齢者の運転スキルをチェックする「ドライビングスキルチェッカー」などです。

岩崎通勤時間0分をめざすリモートワーク専用の書斎などもありました。弊社としてめざしていきたいことに「移動という概念をなくす」があるのですが、たとえば家にいながらも遠隔で美容師が髪を切ったりなど、これまでリモートワークの恩恵を受けられなかった人や企業に対しても、BodySharing®と5Gの連携によって活用の幅が広がればと思っています。

ー 両社のアセットを活用した未来の展望として、移動という概念をなくすことが挙げられるのでしょうか?

岩崎そうですね。ウイルスの影響などでリモートワークを開始する企業が増えていますが、“案外できるけど、やっぱり顔を合わせて仕事した方が早いよね”という段階だと感じています。足りないのは「臨場感」や「つながりやすさ(遅延がない)」ですが、BodySharing®と5Gが加われば、「体を使って身振り手振りでプレゼンができる」「低遅延で時差がない」など、課題解決につながり、ストレスを感じることなく遠隔でのやりとりが成立します。今後は弊社だけでなく、2社3社で連携してこの技術を活用し、可能性を広げていきたいと考えています。

池田BodySharing®と5Gの連携で活用幅が広がり移動という概念をなくすことに成功すれば、東京一極集中や地方の人口減少など、多くの課題解決や地方創生につながります。地方創生はドコモとしても力を入れてますし、たとえばホテルや病院など、5GとBodySharing®が活用できる企業と連携し、2社3社を交えながら可能性を広げることで、東京に人が集まる必要のない社会を実現したいと思っています。そして、地域に人が集まったり、人々が住みたいところに住める社会をめざしたいです。

ドコモとH2L株式会社はなぜ連携協定を結ぶことになったのか

ドコモとH2L株式会社はなぜ連携協定を結ぶことになったのか

未来の展望のなかで特に刺激的だったのは、美容師などリモートの恩恵を受けられなかった職種・業種に対しても、利活用の幅を広げていきたいという話だった。そこには、地方や離島であってもより高度な技術を受けられたり、遠隔による治療やコミュニケーション、体の不自由な人が気軽に観光体験できるなど、多くの課題解決が可能になる。家から出なくてもあらゆる体験ができる未来は、多くの人にとって選択肢の広がる世界となるだろう。

(本内容は2020年2月27日取材時点のものです。)

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