5Gが島チャビ(島しょが抱える問題)を解決する未来

5Gが島チャビ(島しょが抱える問題)を解決する未来

5Gが島チャビ(島しょが抱える問題)を解決する未来

一瞬、体が浮かんだように感じたー。ドコモは2020年3月25日(水)、高速・大容量、低遅延、多数端末接続を実現する、第5世代移動通信方式の商用サービスを国内ではじめて開始した。サービス開始の直前、フリーランスのライターである筆者は5G技術を検証できるドコモ5GオープンラボOKINAWAを訪ね、5G技術の普及によって実現するであろう未来の一端を体験してきた。そこで感じたのは、これまでにない圧倒的な通信速度と情報量によってもたらされる「遠く離れた場所に、自分がいる」ような感覚だった。

5Gが島チャビ(島しょが抱える問題)を解決する未来

ドコモは2018年4月以降、5G技術を体感したり、検証したりできるドコモ5Gオープンラボを開設してきた。その数は海外のグアムを含む国内外11か所。5Gを活用して新たなビジネス創出をめざす企業や団体に「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参加してもらい、参加企業に5G基地局装置やVR装置などを検証できる環境を提供している。2020年2月末時点、プログラム参加企業・団体は全国で3,300超に上る。

オープンラボで5G技術を体感

沖縄県那覇市にあるドコモ5GオープンラボOKINAWAは2019年1月9日、東京、大阪についで、国内3か所めのラボとして開設された。開設から2020年3月までで、自治体や民間企業などからのべ約1,500人が訪れ、5G開始によって実現する技術を体験してきた。

オープンラボで5G技術を体感

ドコモ5GオープンラボOKINAWAでは約20坪のラボ室内に大型ディスプレイやVRゴーグル、液晶タブレット、デジタルサイネージなどの最新の5G体感・検証装置が所狭しと並ぶ。ラボの運営を委託されている一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センタースタッフの案内のもと、一つひとつの装置を体験してみた。

島にいながら3Dデザインを制作

遠く離れた場所にいる複数の人が同時に3Dデザインの制作作業を進められる遠隔共同制作ソリューション「Virtual Design Atelier™」。これは高速・大容量と低遅延という5Gならではの特徴を活かしたソリューションといえそうだ。VRゴーグルを身に着け、リモコンを両手に持って、制作作業を進めていく。今回体験した内容は、ゴーグル内の画面に浮かぶ3DCGでできた自動車のドアに色を塗り、ヘッドライト部分に丸く印を付けていくというもの。装置を付けてわずか数分で、車を視界の近くまで引き寄せ、作業しやすいように回転させ、塗りたい色を選ぶということまで難なくできるようになった。

島にいながら3Dデザインを制作

島にいながら3Dデザインを制作

世界的なCGアーティストとして活躍する沖縄県の島しょ(本記事では、沖縄島以外の島のこと)出身者がいる。5Gが普及し、遠隔共同制作ソリューション「Virtual Design Atelier™」が島しょでも使えるようになれば、島しょに住む中高生が3Dデザインを学んだり、彼のようなグローバルに展開する作品作りに携わったりする日がやってくるかもしれない。専門的な技術を学び、仕事にするには島を出なければならないー。沖縄県内の島しょに住む若い人の共通の悩みを遠隔共同制作ソリューション「Virtual Design Atelier™」が解決する未来が、ゴーグル越しに見えた気がした。

島にいながら3Dデザインを制作

日本の端から端まで
低遅延でつなぐ

4Kという高画質な動画を360°、リアルタイムで観ることができる「4Kライブ映像伝送ソリューション」も触ってみた。5Gに接続したタブレットを持ち、立っている場所を基点に360°ぐるりと回転してみると、タブレット画面に映った北海道札幌市内にあるドコモ5GオープンラボHOKKAIDOの映像もぐるりと360°回転する。両ラボ間の直線距離は約2,200キロ。その距離でも遅延をほぼ感じさせないまま、映像でつなぐことができる。アーティストのライブやスポーツ観戦の新しいスタイルを提案してくれそうなソリューションだ。

日本の端から端まで低遅延でつなぐ

沖縄県では、県内全市町村の首長や各業務担当者が参加する会議が年に何度も開かれる。開催場所は大抵、県庁所在地の那覇市だ。那覇市から遠く離れた沖縄県北部や島しょの首長たちは移動に多くの時間をかけ、場合によっては前泊したり、会議当日に宿泊したりといったことを余儀なくされている。「4Kライブ映像伝送ソリューション」が普及すれば、遠隔地の首長たちは会議のたびに那覇市まで出向く必要がなくなる。クリアな映像で主会場の様子や雰囲気を体感しながら、会議に参加することができるようになる。

日本の端から端まで低遅延でつなぐ

日本の端から端まで低遅延でつなぐ

首長が市町村を頻繁に離れる必要がなくなるため、時間コストや金銭的なコストの削減につながり、予期せぬ災害に襲われたときにも首長の指揮のもと対応できるという危機管理の面でも効果が期待される。民間企業も同様に、会議のたびに担当者に那覇市まで出張してもらう機会を減らすことができるだろう。

島しょ県、
沖縄ならではの課題解決へ

沖縄県は多くの島々からなる島しょ県だ。島チャビ(島しょが抱える問題)という言葉があることからわかるように、沖縄島から物理的な距離があることによって生じる教育や医療、福祉などの苦しみがある。高校がない島では、中学卒業にあわせて、沖縄島にある高校に進学する生徒たちは高校近くのアパートに移り住む。島に残る家族と、沖縄島で学校に通う生徒とで二重の支出を強いられることが今なお続いている。

沖縄島の北部(やんばる)も同様だ。医師不足のために、妊娠・出産の間、中部の病院に通う妊婦も少なくない。

島しょ県、沖縄ならではの課題解決へ

ドコモの法人ビジネス本部 5G・IoTソリューション推進室・大西智之氏は「私たちはドコモ5Gオープンパートナープログラムに参加されている自治体や企業がお互いWin-Winの関係になれるようビジネスマッチングし、新たなビジネスモデルを世の中に出していくことで、社会が抱えている課題の解決につなげていきたい」と説明する。「法整備が必要だが、医療困難地域に5Gのエリアを展開し、東京にいるゴッドハンドと呼ばれるような医師の指導を受けながら、現地にいる若手の医師が患者さんの診察を行うといったことが可能になるでしょう」

島しょ県、沖縄ならではの課題解決へ

ドコモ5Gオープンパートナープログラムに参加する自治体や企業が連携し、5Gを活用して、物理的な距離を乗り越えるようなソリューションを創出するー。その先に、「島チャビ」「やんばる苦」といった沖縄ならではの課題を克服した未来が待っているのではないだろうか。

※「ドコモ5Gオープンラボ」「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」は、株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。
※「Virtual Design Atelier™」は株式会社NTTドコモの商標です。

(本内容は2020年3月23日取材時点のものです。)

ドコモの5G

「DOCOMO Open House 2020」の全容―
“5Gが生み出す革新的協創“

Virtual Design Atelier™

4Kライブ映像伝送ソリューション

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