スペシャル対談 vol.3 大宜味村 宮城村長塩屋湾に知恵と技術を集め、村を活性化する

沖縄県 大宜味村 村長
宮城 功光 氏

株式会社NTTドコモ
法人ビジネス本部 沖縄振興推進室
伊藤 邦彦

スペシャル対談 vol.3「塩屋湾に知恵と技術を集め、村を活性化する」

大宜味村(おおぎみそん)は北部三村のなかで那覇に最も近く、「やんばるの入り口」として県内外や海外から多くの人を集めています。大宜味村の持っている自然と文化の価値を伝え、村を活性化するために、ICTにできることは何か。大宜味村の宮城功光村長と、NTTドコモ 法人ビジネス本部沖縄振興推進室 伊藤邦彦が語り合いました。

『やんばるの入り口』に広がる
塩屋湾は、
自然と文化の宝庫

伊藤大宜味村は沖縄北部三村のなかで、どのような特色のある地域なのでしょうか。

宮城那覇に最も近い「やんばるの入り口」として多くの方に訪れていただいています。特に、村の南西に広がる塩屋湾は「新沖縄八景」「新おきなわ観光名所100選」に選定されており、風光明媚なだけでなく、過去には交易の港として栄えた豊かな歴史・文化も持っている場所です。重要無形民俗文化財「ウンガミ」を筆頭に、塩屋湾ではたくさんのイベントが開催されています。2017年から2018年にかけて開催された「やんばるアートフェスティバル」は、村内外の若い人たちが中心となって作り上げた、新しいアートイベントです。

伊藤また、大宜味村といえば、シークヮーサーが全国的に知られていますね。

宮城ありがとうございます。そういっていただけるとうれしいですが、しかしまだまだ知名度は低いのではないでしょうか。PRにつとめると同時に、商品開発などを通じて、大宜味のシークヮーサーをブランド化していくことが必要だと思っています。

村長

ICTで村の価値を高め、
伝える工夫

伊藤今後の村の発展に向けて、課題となるのはどんなことでしょうか?

宮城塩屋湾の観光資源としての価値を高める取組みが必要です。湾周辺に遊歩道やサイクリングロードを整備し、ウォーキングやサイクリングを楽しめる環境を作ることで、塩屋湾の美しい風景や稀有な自然環境をより身近に楽しんでいただけるようにしていきたいと思っています。

塩屋湾

伊藤そうした取組みと連動してICTを活用することで、塩屋湾の価値をさらに高めることができるのではないでしょうか。たとえば遊歩道を整備すると同時に、「バイクシェア」で観光客に手軽にサイクリングを楽しんでもらったり、ウェブでサイクリングマップや観光情報を提供することで、滞在の体験価値を上げることができます。さらにドコモでは、スマートフォンを所持している人の行動を統計的に把握できる「動向分析」の技術を持っています。観光客がどこを訪れ、何をしたのかを把握することができますので、効果的な「次の一手」を考えるヒントにしていただけるのではないでしょうか。

宮城現在、村では特産の芭蕉布*づくりを体験できる「芭蕉布体験」や、登り窯を使った「陶芸体験」など、村の生活を体験できるプログラムを用意し、「滞在・体験型」の観光を推進しています。2016年に村の4つの小学校を1つに統合したのですが、その跡地を利用して、「滞在・体験型」の観光に対応した宿泊施設を作ろうとしています。これからも村の価値を伝える新しい形の観光を積極的に提案していきたいと思っていますが、そこにもICTが活用できればありがたいですね。

*芭蕉布…糸芭蕉の繊維を糸にして織った布で、沖縄・奄美地方の特産品。大宜味村喜如嘉の芭蕉布は、国の重要無形文化財に指定されている。

伊藤部長

『結(ゆい)の心』が、
健康長寿の秘訣

伊藤大宜味村は「健康・長寿の村」としても知られています。その秘訣はなんでしょうか?

宮城私の母も93歳でまだまだ元気ですが、母を見ていると「人のためにする」ことが秘訣なのではないか、と思うのです。

伊藤「人のためにする」、ですか?

宮城母は毎日畑に出ていますが、自分が食べるためではなく、誰かにあげるために作っています。村のなかで役割があるから元気に過ごせる。大宜味では「結の心」といっていますが、こうした「誰かのために動く」大宜味の人たちの性格が、「健康で長生き」につながっているのではないかと思うのです。

伊藤それは素晴らしいですね。

宮城しかし一方で、今の50〜60代の村民の健康状態が、少し気がかりです。独り暮らしの人が多く、不規則な生活で体を壊してしまったり、なかには孤独死してしまう人もいるのです。村でも近所の人に声がけをお願いしたり、料理教室を開いて来てもらえるように働きかけたりと、いろいろ取組んでいるのですが……。

伊藤そうした取組みをICTがお手伝いできるかもしれません。私どもの「健康マイレージ」というサービスでは、スマホや歩数計で歩数を計測するだけでなく、ポイントやスタンプラリーなど、楽しく継続するための工夫ができます。たとえば、集落対抗戦などグループで結果を競っていただくことで、独り暮らしの人も参加しやすい状況が作れるかもしれません。

宮城なるほど。将来的には北部三村で対抗戦などが開催できればいいですね(笑)。

農家

『人材を以て資源と為す』。
人を受け入れ、
育てる仕組みづくり

伊藤他に、村民の皆様の暮らしについてお考えのことはありますでしょうか?

宮城昔から大宜味には「人材を以って資源と為す」という言葉が村是として伝えられてきましたが、今年(2018年)6月、この言葉を正式に村民憲章に制定しました。村を活性化していくのは、最終的には人の思いやつながりです。ですから、人材育成、人材確保には、今後ますます力を入れていきたいと思っています。まず子どもたちへの教育を充実させると同時に、村の外からも多くの人に来ていただけるように、雇用と住居を整備していきます。

伊藤私どもの「English 4 skills」というサービスでは、「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能をオンラインで身につけることができます。大宜味の次代を担うグローバルな人材の育成に適したサービスではないでしょうか。

宮城ありがとうございます。ドコモさんには、ICTの専門家の立場から、地域活性のためのノウハウを引き続きご提供いただけることを期待しています。

伊藤ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします。

伊藤部長と村長

(左)宮城 功光氏
1982年から村議7期、その間議長を2期務め2014年沖縄県大宜味村長に当選。現在1期目。

(右)伊藤 邦彦
2002年 株式会社NTTドコモ入社。
端末保守、システムエンジニア、NWエリア設計等を経て2017年4月より現職。
現在、沖縄北部地区と奄美群島エリアの地方創生推進を担当。

(本内容は2018年6月5日取材時点のものです。)

  • スペシャル対談 vol.1「やんばるの自然を守り、未来をひらく」
  • スペシャル対談 vol.2「ICTで広がる『花と水とパインの村』の可能性」

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