2016年9月 台風16号

2016年9月、台風16号が非常に強い勢力で日本列島に接近しました。九州南部に上陸し、大雨と強風による被害をもたらしました。河川の増水で橋が流され、敷設しているドコモの通信ケーブルも断線し、その先の基地局がサービス中断に陥りました。これに対しドコモは、通信ケーブルの復旧には時間を要すると判断し、臨時の衛星回線を用いた応急復旧機器や周辺基地局からの電波を増幅する可搬ブースターを用いて通信サービスの迅速な復旧を実現しました。

主な被害状況(鹿児島県大隅半島)

増水により流された橋の様子(垂水市)

写真:河川の増水により流された橋

河川の増水により橋が流され、橋に沿うように設営していた通信ケーブルも切断された。

強風による倒木で倒れた電柱

写真:倒木により倒れた電柱

強風により、各所で倒木が発生。電力線が切断された。

災対機器によるエリア救済の実施

可搬型衛星エントランス装置

写真:可搬型衛星エントランス装置

黄色枠内が周辺基地局向けアンテナ

写真:周辺基地局向けアンテナ
※黄色枠内が周辺基地局向けアンテナ

可搬ブースター

周辺の基地局の微弱な電波を増幅して発射する基地局装置。

可搬ブースタのイメージ:通信ケーブルが断線した救済エリアの電波を、携帯電話向けアンテナにて受信し、微弱となった電波を増幅したうえで、周辺基地局向けアンテナから隣接基地局のエリアへ再度発射する。 可搬ブースタのイメージ:通信ケーブルが断線した救済エリアの電波を、携帯電話向けアンテナにて受信し、微弱となった電波を増幅したうえで、周辺基地局向けアンテナから隣接基地局のエリアへ再度発射する。
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