コラム:ルール作りの意味を考えよう!

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堀口瑞穂
人々がより安心できる暮らしを実現する企業。「SUSPORT(さすぽーと)」代表
企業・行政・学校などと共に様々な環境での安全性向上を支援する活動を積極的に行っている。

“あんしん・あんぜん”と豊かなコミュニケーションに役立てるためのルールづくり

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お子さまに自転車を与えるときのことを考えてください。どのご家庭でも、お子さまの身体に合った自転車を選び、最初は安全な場所で保護者が乗り方を教え、一緒に練習するはずです。一人で乗れるようになったら、交通規則を教え、乗って行っても良い範囲を親子のルールとして決めます。まずはパパやママと一緒のときだけ、次は家の周辺、上手に乗れるようになったら友だちの家や公園まで、さらには塾や習い事の場所へ。お子さまの判断力や運転技術の成長を見ながら、利用範囲を広げる、すなわちルールを見直していきます。

道具を持たせはじめる時期に、使う目的を親子で共有し、利便性と注意点を教える。そして安全に使うための約束事をつくり、お子さまの成長と必要性に応じてルールを変えながら、利用のしかたも育てていく。こうした一連の手順は、お子さまが道具を安全かつ有効に活用するスキルを身につけるうえで不可欠です。ケータイという道具を安全に使うためだけでなく、親子の“あんしん・あんぜん”に役立てるためにも、ご家庭の状況に合ったルールをつくりましょう。

お子さまとご家族の現状に合ったルールを

自転車を安全に使うためのルールはご家庭によって異なります。多くの場合、保護者がお子さまの学年(発達・成長)や必要性など(目的地)を判断材料にルールを決めているでしょう。
お子さまの学年に応じたルールをつくるのは、自転車に乗ることによって生じるリスクや、お子さま自身の判断力や運転技術などが、学年(発達・成長)によって異なるためです。すなわち、判断力も技術も未熟なうちは保護者が同伴するといったルールをつくることで、リスクを低減しているわけです。
ケータイについても同じことが言えます。学年や年齢によって共通の傾向はあるものの、お子さまの性格や興味などの特徴、外出パターンやケータイの利用場面、友人関係といった細かな条件は一人ひとり違います。だからこそ、お子さまとご家族の実態に合った“我が家のルール”をつくることが、ケータイの安全利用の第一歩です。

継続的な見守りと関わりでルールを見直す

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道具の使わせ方を安全に広げるためには、お子さまの成長(利用スキルの向上)と、必要性や利便性(行動範囲の拡大)のバランスが保たれるという条件が必須です。このバランスを決めるのは保護者の都合や希望ではなく、お子さまの道具を使うスキルです。たとえば、保護者としては一人で塾まで自転車で通ってほしくても、乗り方や交通ルールを満足に理解していないお子さまにそうさせることはできません。

自転車で出かけていい範囲を広げるとき(利用範囲を拡大する)を例に、ルールの見直し方について考えてみましょう。
「習いごとに一人で通うために、どうしても交通量の多い幹線道路を渡る必要が生じた」。
この場合、この交差点を渡る際の具体的なリスク(危険な場面)と、それを回避したり対処したりするために必要なスキル(判断力と実行力)がお子さまに備わっているかを見比べたうえで、ルールの見直しを判断されるはずです。
幹線道路の交差点を渡ること(利便性)に含まれるリスクと、それを回避するためのスキル(必要な注意点や確認行動)を日頃から把握しておき、お子さまの運転スキルの成長を見守っていれば、安全なルール変更(利用範囲の拡大)が可能となります。
ケータイの利用においても同じことがいえます。通話の相手やアクセスできるサイト、使える機能を増やすことによってどんな利便性とリスクが生じるのか、そのリスクに対処するスキルや判断力がお子さまに身についているか見定めたうえで、必要に応じてルールを改訂していくといった継続的な見守りと関わりが大切です。

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