営業収益は4兆3,834億円で前年度比778億円の減収、営業利益は6,391億円で前年度比1,801億円の減益となりました。
営業収益は、端末機器販売収入やスマートライフ領域※1からの収入を主とするその他の営業収入がそれぞれ321億円、1,069億円増加したものの、「月々サポート※2」による割引影響の拡大や新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の減収影響が先行したことにより、通信サービス収入が2,168億円減少しました。営業費用は、コスト効率化を推進したものの、端末機器原価などの増加により、1,023億円増の3兆7,443億円となりました。
当社に帰属する当期純利益については、前期に比べ546億円減の4,101億円となりました。
株主還元については、1株当たりの配当金を当初予想の60円から65円へ増配すると共に、4,730億円の自己株式取得を実施しました。
- Point
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- 営業収益4兆3,834億円・営業利益6,391億円
- iPhone・新料金プラン・ドコモ光が揃い、
オペレーション数値が大幅に改善 - dマーケットの力強い成長が継続するなど
スマートライフ領域収入が順調に拡大
2014年度の事業運営結果について
当年度は、新料金プランやドコモ光の導入により、純増数やMNP、解約率などのオペレーション数値は大幅に改善し、成長軌道の礎を確立した1年となりました。
dマーケットをはじめとしたスマートライフ領域の収入も順調に拡大しました。LTEネットワークについては、PREMIUM 4G※3のサービス開始など、高速化とエリア拡大を推進すると共に、設備投資の効率化も実現しました。また、コスト効率化についても、計画を上回る結果を残しました。
2015年度の事業運営について
通信事業においては、新料金プランやドコモ光の加入促進、上位プラン(データMパック・Lパック・シェアパック)への移行促進により、増収をめざします。スマートライフ領域においては、dマーケットの取り組みを加速すると共に「ホーム」領域へのサービス拡大を推進します。加えて、法人営業の強化や、B2B2C※4ビジネスの拡大をめざします。また、ネットワークにおいては、CA(キャリア アグリゲーション)※5技術などにより300Mbsまで高速化を図ると共に、コスト効率化も徹底的に推し進めます。
2015年度は「成長に向け結果にこだわる年」と位置づけ、これらの取り組みにより、6,800億円の営業利益目標の達成をめざします。
- ※1 スマートライフ領域 「スマートライフ事業」と「その他の事業」を合わせた領域の呼称であり、通信事業の周辺分野を収益源としている。
- ※2 月々サポート お客さまが購入された端末機種に応じたサポート金額を、毎月のご利用料金から割り引くサービス。
- ※3 PREMIUM 4G LTEをさらに高度化した無線通信方式LTE-Advancedのブランド名称。
- ※4 B2B2C 顧客企業の消費者向け事業の一部になっているようなものや、企業と消費者の取引を仲介・媒介するような事業などをさした概念。
- ※5 CA(キャリア アグリゲーション) 複数の周波数帯を束ねて通信速度を向上させる技術。