あらゆるモノが「ネットでショッピング」があたりまえとなりつつある今日・・・
EC（electronic commerce、電子商取引）市場は拡大を続けています。
ECの強化を進めるドコモにとって、ファッションは重要分野のひとつ。
そのファッション分野を、ドコモグループではマガシーク株式会社が担っています。
社内ベンチャーからはじまったビジネス
「雑誌で見たファッションがネットで買える」をコンセプトに、2000年にオープンしたファッションECサイト「MAGASEEK」。「マガジン（雑誌）＋シーク（さがす）」を合わせた名前です。伊藤忠商事株式会社の社内事業としてスタートし、2003年にマガシーク株式会社として独立。2004年にはファッション専門アウトレットサイト「OUTLET PEAK」を立ち上げるなど、着実に事業を拡大してきました。2013年にドコモグループに加わり、ドコモ直営のサービスポータルサイト「dマーケット」内に「d fashion」をオープンしています。
「d fashion」で新しいユーザー層を開拓
d fashionは取扱いブランド数が約450から約600に拡大するなど、順調に成長しています。さらにはお客さまからの要望が多かったアウトレット商品やスポーツブランドの取扱いを開始するなどのニーズに対応し、いまやマガシーク社の主力事業のひとつに成長しました。ほかのファッションECサイトと異なり、ネットで服をあまり買ったことがない消費者の利用も多く、新規顧客の獲得につながっています。またメンズの売上が多いのも特徴で、今後もメンズウェアを強化していく予定です。
物流センターはファッションECの最前線
約6,300坪の広大なスペースに常時200名が勤務する物流センター「magaco（マガコ）」（マガシーク＋倉庫）。表舞台には出ませんが、ここがマガシークのビジネスの最前線であり、生命線です。商品の入荷から出荷までの物流機能に加え、掲載される商品の撮影や採寸もすべてここで行っています。もちろんd fashionの商品も、すべてmagacoで管理しています。
magaco外観
撮影もすべて常設スタジオで行う
ファッションECのノウハウを外販
MAGASEEK 、OUTLET PEAK 、d fashion の3事業に加え、第4の事業としてECソリューション事業に取り組んでいます。これは長年にわたり培ったノウハウ、インフラを活用し、ECサイト運営にかかわる業務をワンストップで代行するビジネスで、ここでも膨大な処理能力を持つmagacoが強みを発揮しています。
d fashionの経験が生んだ「サテライト戦略」
近鉄百貨店との共同事業「HARUKAS STYLE」は2014年オープン。サテライト戦略により豊富な品揃えと販売機会の最大化を実現
d fashionでは、MAGASEEKと在庫をmagacoで共有・一元管理する在庫連携を導入。これが物流効率化、品揃えの強化につながり、d fashion とMAGASEEKのシナジーを生みました。
d fashionでの成功体験を踏まえ、「サテライト戦略」にも力を注いでいます。大手百貨店・他社ECサイトなどの複数のサイトが在庫を連携することでより販売力・仕入力が向上し、成長はさらに加速します。今後もファッションに留まらないパートナーとの連携を拡大し、win-winでさらなる収益力の向上を図ります。
■会社概要
- ■会社名
- マガシーク株式会社
- ■設立
- 2003年4月1日
- ■資本金
- 1,156百万円（2015年3月31日現在）
- ■株主構成
- NTTドコモ：75%
伊藤忠商事：25％
マガシーク株式会社について、
詳細はホームページをご確認ください。
http://www.magaseek.co.jp/
代表取締役社長 井上 直也
CEO message CEOメッセージ
マガシークは「明日が楽しくなる」価値提供をミッションとし、iモード初のファッションECサイトとして2000年に雑誌掲載商品が買えるサービスをスタートしました。紙からネットにメディアが移るなか、「欲しい瞬間」を演出することにこだわりつづけ、サイト自体が雑誌のように「思わず欲しくなる」商品や情報にあふれています。d fashionをはじめとして「＋d」によるプラットフォーム化を進め、ファッションの流通を変える「ECの雄」をめざしています。