【特集】5G(第5世代移動通信)次世代の通信システム5Gで何ができるの?

豊かな未来を実現するための新しい技術

博士、教えて! 5Gって、どこがすごいの?

5Gでは今のネットワーク(4G:第4世代移動通信)の特長がさらに進化しており、実用化されれば私たちの生活が大きく変わる可能性があるんだ。

さらに進化した特長って?

「高速・大容量」「低遅延」「多数の端末との同時接続」。大きくはこの3つになる。

う~ん、わからないなぁ……。

*記載数値は、国際標準化上で議論される要求条件です。2020年の商用サービス開始時にこれらすべてを実現するものではありません。また、将来的にも必ずドコモがこれらすべてを商用サービスとして開始するとは限りません。

では順に説明していこうね。「高速・大容量」は通信速度が劇的に向上し、膨大な量のデータも素早くやりとりできるということ。これは、今までの携帯電話でも重視されてきたね。

わかる!

今も通信回線を流れるデータ量は増え続けている。対応は待ったなしの状態なんだ。

5Gだと、今より動画がきれいになって、ダウンロードも速くできるようになるの?

そのとおり。スマホはもっと便利で快適になる。たとえば、4K、8K映像もストレスなく視聴できる。そして、AR※1/VR※2などの新しい技術を活用した臨場感ある動画も楽しめるようになる。

「低遅延」や「多数の端末との同時接続」は?

IoTという言葉を聞いたことがあるかい?

「モノのインターネット化」でしょ?ニュースでやっていたわ。これからは、あらゆるモノがインターネットにつながって通信するようになる。たとえば、家庭内で利用している家電なども対象になるって。

そのとおり。IoTは人口減少や少子高齢化が進む今後の日本で、その社会課題の解決に貢献する技術として期待されている。さっきの2つの特長は、特にIoTのネットワークに必要なものなんだ。

ふうん……どうして必要なの?

まず「多数の端末との同時接続」は、文字どおり同時に多数のモノが接続できること。家電や車をはじめ多くのモノがインターネットにつながるIoTでは、この機能が絶対必要だ。

たしかに。じゃあ「低遅延」は?

これは情報を遅れることなく伝えられるということ。5Gでは遅れが非常に小さくなる。たとえば、運転手がいない遠隔操作の自動運転を実現するには、情報のやりとりが遅れてはいけないため5Gが役立つ。そのほかにも、医療(遠隔手術)などの情報の遅れが許されない分野で、より高度なIoTを実現するためにも、5Gのネットワークが求められているんだよ。

5G未来予想図(5Gの導入で実現が期待されていること)

このページのトップへ ▲

来るべき 5G 時代を見据えたドコモの取組みは?

5Gはいつから使えるようになるの?

ドコモは2020年のサービス開始をめざしている。競争も厳しいが、世界の先頭集団として研究開発を進め、5Gを熟知していることがドコモの強みだ。

2020年には全国どこでも使えるようになるの?

導入当初は全国一律ではなく、必要とされる地域に適切な機能のサービスを提供していくことになる。下の5Gエリア展開図を見てごらん。

なるほど。たとえば都心では「高速・大容量」、IoTを進める農業地帯では「多数の端末との同時接続」のニーズに応えるサービスからはじめるのね。2020年まであと3年だけど、今ドコモはどんなことをやっているのかしら?

国内外の企業と協力して5Gの技術検証を行い、5Gの国際標準化活動を進めている段階だ。また、多くのパートナー企業と5Gを活用した新しい産業創出(5Gトライアルサイト)に取組んでいる。

きっと私が大人になるまでに、今では考えられないようなことがいろいろできるようになっていくのね。

ドコモの5Gエリア展開図

新しい産業創出に向けた取組み(パートナー企業との連携)

ALSOC + NEC

高度化警備サービス

複数の高解像度カメラ(4Kなど)から収集した大容量の映像を、5Gでコントロールセンターへ送信。AI(人工知能)で解析し異常状態や不審行動を検知することで、犯罪・事故を未然に防止するサービスを実現。オフィス商業ビルをはじめとした都市空間や大規模イベント会場などでの活用を想定。

5Gを活用した新しいセキュリティシステムを構築

KOMATSU®

建設機械の遠隔制御

5Gの特長である高速・大容量、低遅延の機能を活かした建設機械の遠隔制御を検証。建設機械に搭載した複数のカメラで撮影した高精細な現場映像と建設機械を制御する信号を、5Gにより遠く離れたオフィスと双方向でリアルタイムに通信し、現場状況をリアルタイムに把握しながら遠隔で建設機械を操作。

映像のリアルタイム転送・建設機械の遠隔制御

  • ※1 AR(拡張現実)人が感知する現実の環境をコンピューターにより拡張する技術、およびコンピューターにより拡張された現実の環境のこと。
  • ※2 VR(バーチャルリアリティ)コンピューターによって作り出された人工の環境を現実の環境として感知させる技術のこと。

このページのトップへ ▲

 

ページ上部に戻る

©NTT DOCOMO, INC. All rights Reserved.