• 2019.4.19
  • 社長日記

凄いぞ5G! ドコモの取組みを世界へ発信
─「MWC19 Barcelona」出展報告

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2019年2月、世界最大級のモバイル関連展示会「MWC19 Barcelona」がスペイン・バルセロナで開催されました。ドコモは次世代ネットワーク「5G」をビジネス展開につなげるパートナーとの取組みを中心に出展。5Gならではのサービスイメージを広く世界に発信することができました。

ドコモは、NTTグループ各社と合同で出展。ドコモ/NTTグループブースには、約3万人が来場しました。

5Gならできる、あんなコト、こんなコト・・・
ドコモがめざすパートナーとの協創による新しいサービスは?

2019~2020年にかけ、世界で5Gの普及が始まります。私たちの生活を大きく変えるとされる5G──ドコモは「産業創出宣言」を掲げ、さまざまな業種のパートナーとの協創により5Gを活用した新しいサービスの開発を進めています。今回はMWCの展示を通して、ドコモがパートナーとめざす「5Gで実現する未来社会」の一端をご紹介します。

【5G Cyber Jam Session】
臨場感あり!
離れた場所から仲間と音楽セッション

ドコモがヤマハ株式会社と共同で実用化をめざすサービスとして、異なる場所にいるプレイヤーが5Gのネットワークを介してライブセッションに挑戦するデモを実施。毎回多くの来場者でにぎわい、「今回のMVPデモ」との評価をいただくことができました。

ステージ上で演奏する二人のミュージシャン?実はキーボード奏者(左)はホログラム映像。本人はステージから離れた場所で演奏しています。

5Gを使って音と映像を同時に伝送することで、離れた場所にいる二人があたかも同じ場所で演奏しているような臨場感あるライブセッションとなりました。大容量で、しかも通信の遅れがほとんど発生しない5Gだからできることです。
自宅にいながら遠くの仲間とセッションしたり、コンサートホールに行かなくてもリアルタイムでアーティストを身近に感じるライブ体験ができる──そんな時代がまもなく実現します。

【Mobile SCOT】
いつでもどこでも高度な医療が受けられる社会に

5Gにより高度遠隔医療を可能にするソリューションとして、東京女子医科大学と共同で進める「モバイルSCOT(※1)」のコンセプト展示を行いました。
SCOT(スマート治療室)は、手術室全体をネットワーク化し、手術の進行や患者の状況を瞬時に整理統合して「見える化」。これらのデータを医師やスタッフ間で共有することで、医療トラブルの防止、手術の精度と安全性の向上につなげます。

  1. スマート治療室の別名。Smart Cyber Operating Theaterの略

あらゆる情報がネットワーク化・可視化されたスマート治療室。壁面、天井の大型ディスプレーには手術に必要なあらゆる情報高精細画像で表示され、スタッフに即時共有されます。

モバイルSCOTは、スマート治療室をモバイル化し、5Gの超高速・低遅延通信を活用することで、いつどこにいても高水準で安全な医療が受けられる遠隔スマート治療支援システムを構築する試みです。
今回の展示では、スマート治療室をトラックに積込み、モバイルSCOTとして災害現場や医療過疎地域に派遣。現場で手術を行うという想定。スマート治療室と、新幹線で移動中の専門医が持つタブレットやノートパソコンを5Gでつなぎ、専門医がタブレットで手術情報を見ながら執刀医に助言を行うデモを行いました。

スマート治療室(左)から5Gで送信されるデータをもとに、移動中の戦略デスク(右)から専門医師が手術を監修します。

移動中のタブレットへ、医療に欠かせない高精細映像や機器の情報をリアルタイムに配信できるのは、高速・大容量通信ができる5Gだからこそ。モバイルSCOTが実現すれば、病院搬送が困難な場合でも現場に派遣されたスマート治療室と専門医をつないでタイムリーな治療を行えるようになり、災害医療、へき地医療の問題解決にもつながると期待されています。
来場者からも「良いアイディア」「わが国でも実現したい」など好意的なコメントを多数いただきました。

【Diorama Stadium】
スポーツ観戦をもっと楽しく、もっとリアルに

株式会社フジテレビジョンと共同開発する「Diorama Stadium(日本名称:ジオスタ)」の展示では、5Gの「高速大容量」の特性とARの技術を組み合わせ、新しいスポーツ観戦のスタイルを紹介しました。
ジオスタでは、会場に設置したトラッキングカメラ(選手用2台・ボール用4台)映像を画像解析し、その結果(選手・ボールの位置情報)をクラウドサーバーにアップロード、このデータとユーザー端末の6DoF情報からクラウドサーバー上でAR用CGを生成、それを手元のスマホやタブレットで立体的に楽しむことができます。
また、選手やボールの位置を確認したり、選手の情報を見たり、好きな選手を追いかけて観戦することも可能。テレビの中継を見ながら、同時に手元の端末を使って積極的に自分が知りたい情報を見る──そんな試合の楽しみ方が2020年の東京五輪では可能になっているかもしれません。

タブレットでジオスタを体験。テレビ映像を見ながら俯瞰はもちろん、自分が選手と一緒に走っているように感じる選手目線の映像まで、手元でさまざまな角度からのCG映像を見ることができます。

今回のデモではJリーグの映像を使いましたが、世界でも名高い強豪チーム「FCバルセロナ」の本拠地とあって、サッカーの試合に多くの人が注目。新体感の観戦を楽しんでいました。

ドコモが2020年春に予定する5Gの提供開始まで、あと1年。さらに2019年秋に予定しているプレサービス提供まで半年を切り、5Gを使ったさまざまな取組みが加速しています。
ドコモは5Gにより、今まで経験したことのない新しい世界を創出し、人々の暮らしがもっと便利で、快適になることをめざしています。

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