• 2019.3.15
  • ドコモの最前線

「DOCOMO Open House 2018」レポート②

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仕事を変える先端技術

2018年12月、「DOCOMO Open House 2018」のプレスデーに、株主さまを対象とする見学ツアーを開催しました。今回は、その詳細をお伝えするレポートの第2弾、テーマは「仕事を変える先端技術」です。
IoTやAIは、私たちの社会や暮らしを変えるといわれています。中でも、私たちの働き方や仕事の内容は、大きな影響を受けることになるでしょう。
では、一体何が、どんなふうに変わるのか?……なかなか、イメージできないですよね。
そこで、「DOCOMO Open House 2018」に出展された、ビジネスに大きな変化をもたらすサービスや技術をご紹介しましょう。

3Dアバターで参加!? XRテレプレゼンス・ミーティング

PCやITが導入されたことにより、オフィスでの仕事は大きく変わり続けています。最大の変化は、フレキシブルに働けることです。PCを使ってネットワークにつながっていれば、オフィスでなくても、出張先や自宅でも仕事ができる。つまりリモートワークが可能になってきました。子育て中の女性や遠隔地に暮らす人でも仕事ができることは、企業にとっても、また働く人にとっても理想的です。
デスクワークはリモートワークで行えますが、問題は会議やミーティングです。テレビ会議では、意思の疎通がうまくいかないというお悩みを抱える企業に、最適なサービスが誕生しています。
株式会社VRCとドコモのコラボから誕生した「XR(※1)テレプレゼンス・ミーティング」です。
参加者は事前に3Dボディースキャナーで全身を360度撮影。自分の分身となる3Dアバターを作成します。その3Dアバターが、VR技術を活用した仮想のミーティングルームに集まって、ミーティングを行うことができます。参加者は、自宅や遠隔のオフィスなどにいながら、身振り手振りを交えた臨場感あふれるコミュニケーションをして会議を行うことができるのです。

  1. XR:VR(Virtual Reality 仮想現実)、AR(Augmented Reality 拡張現実)、MR(Mixed Reality 複合現実)などの技術の総称のこと。

360度撮影して、瞬時に3Dアバターを作成

数分後にモデリングを終え、アバターが完成!

左側の画面が、3Dアバターによるミーティング

ちなみに、実際の参加者はこのような状態に…

「XRテレプレゼンス・ミーティング」は、「テレビ会議だとコミュニケーションがとりづらい」「実際に会って話したいが時間がない」というビジネスパーソンや企業に最適なサービスです。
イベントでは、複数の3Dアバターによるバーチャルミーティングの映像を公開。動きもなめらかで、とてもリアルでした。VRは独特の没入感があるので、高い集中力で会議を行うことができ、生産性も上がるというメリットがあります。
「XRテレプレゼンス・ミーティング」は、ミーティングの可能性だけでなく、労働人口が減少する中、さまざまな働き方の可能性を広げてくれるサービスでもあります。社会的課題の解消にも貢献しているといえるでしょう。

農作業をもっと楽しく快適にagbee(アグビー)

農業は自然を相手にする仕事。それだけに天候の変化や自然災害の影響を受けやすいというリスクがあります。また、熟練者でも高齢になると力の必要な作業が困難になることも。そういった、農作業のリスクを軽減する支援サービスが「agbee」です。
農家では、栽培→収穫→販売→納品→営業活動までをすべてこなしています。agbeeは、身体に負荷がかかる、重量物の運搬や農薬散布などをサポート。またセンサーを活用して、害獣対策のパトロール、土壌や作物の状況把握などを行います。

土の上でプレゼンテーションが行われました

独自開発した「Hello,agbee!」というアプリによって、農作業者とagbeeはつながります。収穫量や水分量、地温やEC値(肥料の濃度)、pHを表示し、畑の状況を見える化。さらには、ルート設定をすると、ビークルが自律走行し、農薬散布なども無人で行います。

アプリと連動し、作業効率をアップ

中西金属工業株式会社とKMD(Keio University Graduate School of Media Design)のコラボによるagbeeは、さまざまな農家のみなさまの声を聞き、悩みや課題を解決しながら開発を進めてきました。現在は、グローバルギャップ(一定の基準に従って、食品安全・環境保全・労働安全などの面から安定した農業管理を実践する世界的な取組み)の認証取得にもチャレンジしています。

農家のみなさまの相棒agbeeが農業の未来を変える!?

農業の楽しさや喜びを味わえるように、身体的負荷を軽減する相棒―agbeeの登場によって、農業の未来が大きく変わる予感がしました。

IotやAIというと、すべてデジタルに置き換わる印象があります。しかし、今回ご紹介したサービスからは、人対人、あるいは人対自然というコミュニケーションをサポートし、そこから生まれる価値や魅力をさらに拡大するという、ぬくもりのある明るい未来を感じることができました。

次回は、「これからのヘルスケア」というテーマでお送りします。お楽しみに!

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