• 2019.10.31
  • ドコモの最前線

ドコモCM「dd兄弟篇」の誕生秘話

シェア

ドコモCM「dd兄弟編」の誕生秘話

「ディー、ディディー、ディーディーディディー♪」…と、気がつくと口ずさんでいる人、いませんか?
 ドコモのCM「dd兄弟篇」は、子どもから大人まで人気の名CMとなりました。
 星プロの3人、星Pこと星あゆむ(星野源)、モンジュウロウ(浜辺美波)、ドニマル(新田真剣佑)は、風邪をひいてしまったコスモフ(長谷川博巳)のお見舞いのためにドラッグストアへ…「これください」とレジに声をかけると、「ディー、ディディー、ディーディーディディー♪」とdd兄弟が登場!
 TT兄弟で人気のお笑いコンビ、チョコレートプラネットがdd兄弟として出演しています。
 ドコモCMではすっかりおなじみとなった星プロメンバーとdd兄弟の夢の競演に、視聴者からは大きな反響があり、ネット上でも話題になりました。
 今回は、そんな「dd兄弟篇」を制作した、ドコモプロモーション部担当者にCMに込めたメッセージと制作秘話についてうかがいました。

dd兄弟のCMが誕生した背景

最近では、テレビやネットなどで「キャッシュレス」という単語を見ない日はありません。
 ご存じのように、日本は国をあげてキャッシュレス化を推進。経済産業省は「2025年までにキャッシュレス比率を40%に」という数値目標を掲げています。
 また、2019年10月の消費税率引き上げに伴い、同年10月~2020年6月末の期間「キャッシュレス・消費者還元事業」が行われます。官民を挙げてキャッシュレス化を推進する機運がますます高まっているのです。
 CM「dd兄弟篇」に登場するdd兄弟とは、「d払い」の「d」にちなんだ名前です。CM中にも「d払いなら~dポイントたまる~」というフレーズが流れ、最後のシーンは「d払い+20%還元中!」という文字がバーンと現れます。
「dd兄弟篇」は、ドコモのキャッシュレスサービス「d払い」をより多くの方に使っていただくために作られたのです。

15秒のCMに込めた担当者の思いとは

河崎「私たちは、主にサービス系のプロモーションを行っています。ドコモのキャッシュレスサービスには、クレジットカードの「dカード」、おサイフケータイ・電子マネーの「iD」、QRコードによるスマホ決済サービスの「d払い」の3種類があります。そのなかで一番新しいサービスであり、スマホで手軽に支払える「d払い」をテーマとしようということになりました」

「ご存じのように、諸外国と比較して、日本のキャッシュレスの決済手段は多種多様です。特にQRコードによるスマホ決済は激戦区で、さまざまな会社がインパクトのあるCMを放映しています。そのようななか、どうしたらd払いが視聴者の方々の心に残るのか…企画段階では、その点を考えていきました」

河崎「いくつもあった企画案のひとつが「dd兄弟篇」でした。TT兄弟が全国的に人気となるなか、元ネタのリズムとダンスが耳残りすることもあり、印象的なCMになると思いました」

 15秒のCM。そこには、視聴者に向けたさまざまな思いが込められています。「dd兄弟篇」には、どのようなメッセージが込められているのでしょうか。

河崎「私たちが伝えたかったメッセージは2つです。「d払いならdポイントたまる」というdポイントの価値に関連づけたd払いというサービスを知っていただくこと。そして、最後の「+20%還元中!」という、利用のきっかけとなるおトクなキャンペーン。15秒という時間のなか、CMが伝えられるのはワンメッセージが定石です。そこで、CMでは歌とリズムでサービスの認知を図り、視聴者の方にはスマホで、キャンペーンの詳細を調べていただいたり、アプリをダウンロードしていただく。d払いの利用のきっかけになればいいなと思いました」

今だから語れるCMの制作秘話

河崎「星プロシリーズは、すでに10数本のTVCMを制作しています。そのなかで、彼らの好感度アップに貢献したいとも思っていました。でも星プロは「キャラまち」という架空の世界です。そこに「決済」というリアルなサービスを織り込むことは、果たしてどうなのか。星プロの世界観を壊してしまうことになるのではないか…と、この点に関しては配慮しました」

「星プロの世界を守る一方で、サービスについてはきちんと視聴者の方々にお伝えしなくてはなりません。サービスについてのメッセージを星プロのキャラクターが語ると世界観を壊してしまうので、別の世界からやってきたキャラクター「dd兄弟」を登場させたのです」

星プロのキャラクターのみなさん、そしてチョコレートプラネットのお二人。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの方々ですから、一同に会しての撮影は非常に難しかったのではないですか?

「撮影についての一番のハードルは、スケジュール調整でした。皆さん超多忙な方々なので、どうしても全員のスケジュールを合わせることが難しく、星プロチームと、dd兄弟チームに分けて撮影を行いました」

河崎「ストーリー仕立てのCMには何度も立ち会ってきましたが、ダンス系の撮影はこんなにも大変なのか…と驚きました。リズムはもちろん、手足の振り、上げた足の高さが合わなかったり。動きがピッタリでも、被り物やTシャツがよれただけでもNGになってしまう。チョコレートプラネットさんは深夜の撮影にも関わらず何十テイクも躍っていただきました」

「星プロチームとdd兄弟の動きや目線などのタイミングを合わせるのもまた大変でした。dd兄弟のダミーの紙の人形を使って行うのですが、それに向かって驚いたり話しかけたり…と演技をして、画面で合体させるとあたかもその場にいるように見えます。プロの役者さんの力を目の当たりにしましたね」

予想外のロングラン、3部作に展開!

何十テイクもの撮影によって、ようやく完成した「dd兄弟篇」。その膨大なテイクからは、副産物も生まれたようです。

河崎「本来は7月末までの放映予定だったのですが、おかげさまで評判がよいため、8月以降も「dd兄弟」シリーズを放映することになりました。未使用の映像をチェックしていると、星Pがアドリブで躍っているものがあり、それを使うことになりました」

「それが8月以降放映した「dd兄弟につられる篇」です。撮影現場では、まったくそんな予定はなかったのですが、星野さんがアドリブで躍りだしたのです。浜辺さんは必死に笑いをこらえ、新田さんは耐えきれず笑いだして…映像自体がすごく楽しそうで、いい雰囲気でした」

河崎「星プロの皆さんは、撮影現場でもすごく仲がいいんです。待ち時間中もいろいろなお話をして盛り上がっています。そういういい雰囲気が画面を通じて伝わっているのではないかな…と思います。結果的に、アドリブだった映像を活用して、dd兄弟シリーズは最終的には9月の放送分も含めて3部作となったのです」

「つられる篇」も、星野源さんのファンを中心にネットで話題となり、再生回数をぐんぐん伸ばしています。また、コスモフのお見舞いに向かう「星プロのお買い物篇」も、「dd兄弟篇」の裏バージョンとして大人気。
 最近では映画やドラマのスピンオフ作品や、SNSの面白動画などがよく注目されます。「dd兄弟篇」もそういったアドリブならではのリアルさや裏バージョンを面白いと感じる視聴者層に受けているのかもしれません。

CMが成功した手応えを教えてください

視聴者に大好評の「dd兄弟篇」。その手応えをどのように感じていますか?

「CMの放映とともに、d払いのご利用も拡大し、プロモーションとサービスの両面で結果を出すことができてよかったです。お客さまからも「面白いね」とお声をいただくこともあり、みなさまに喜んでいただけたことをうれしく思っています」

河崎「ドコモショップのスタッフの方にも好評なんですよ。来店されたお客さまに「dd兄弟のあれです…」と言うと、すぐに伝わるそうです」

「動画投稿のSNSでも、dd兄弟の真似をして躍っている子どもたちの動画があったりして、いろんな形で反響があるんだな…と驚きました」

河崎「星プロシリーズが、視聴者の方々に喜んでいただけるものになるように、また、たくさんの方々にd払いをご利用いただけるきっかけとなるように、今後もプロモーションを通じてサービスを盛り上げていきたいです」

制作秘話を語る担当の菅社員、河崎社員

ドコモ通信トップへ戻る

このページのトップへ