• 2020.3.25
  • DOCOMO HEADLINE

東京以外で初開催の『株主さまイベント』
ドコモ東海支社で「事業概要説明」と「災害対策の取組み」を紹介しました②

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地域の株主さまの声にお応えした東海支社での「株主さまイベント」でドコモの「災害対策」をご体感いただきました

地域の株主さま向けに、事業概要説明会を含む『株主さまイベント』を、2019年12月6日(金)、ドコモ東海支社で開催しました。
このイベントは、「事業概要説明会」「災害対策に関する取組みの紹介」「移動基地局の車見学」「5Gおよび災害対策に関する展示コーナー見学」の4つで構成。
前号では、その中から、「事業概要説明会」の模様と、「5Gソリューション」をご紹介しましたが、今号では「ドコモの災害対策」に焦点を絞ってご説明いたします。

大ゾーン基地局の整備や、大規模停電時の携帯電話無料充電サービスを実施

ドコモ東海支社災害対策室の坂口室長から「近年の激甚化・広域化する災害対応とドコモの災害対策」と題して、ドコモの災害対策について説明させていただきました。
携帯電話から発信された音声やパケットは、「基地局」と呼ばれるアンテナ・無線設備を介して、全国の交換機から通信相手の携帯電話やインターネットに接続される仕組みになっています。ドコモではさまざまなタイプの基地局を構築しており、東海地区では針葉樹の形をしたものや、竹を模したものなど、周辺環境に溶け込んだユニークな基地局も備えています。

常に進化し続けるドコモの災害対策について説明するドコモ東海支社災害対策室の坂口室長

ドコモでは平時から耐震や風水害などに対する厳重な災害対策を実施していますが、2011年の東日本大震災及び2018年の北海道胆振東部地震での被災経験を教訓に、そのさらなる強化・充実を図っています。
東日本大震災では、想定を大きく超える被害が被災地の基地局などで発生したことから、「大ゾーン基地局」の設置など、これまでにない新たな施策を行い、2012年末までにその配備を完了しました。大ゾーン基地局とは、広域災害・停電時に人口密集地の通信を確保するために設けた、半径約7㎞をカバーする災害時専用基地局のことです。これを現在ドコモでは全国106か所に設置(東海エリアには10か所)しています。

また北海道胆振東部地震では、全道停電が起きた際には、各地のドコモショップや自社ビルを開放し、無料充電サービスを提供しました。併せて、東日本大震災後に構築された大ゾーン基地局の運用を釧路市内で初めて行い、通信困難となっていた釧路市中心部から半径3㎞のエリアで通信可能となりました。
令和元年には大型台風15号および19号が東海、関東地方に大きな被害をもたらしましたが、ドコモでは衛星移動基地局車や可搬型移動基地局による応急復旧対応、無料充電サービス、外国人向けSNSによる情報提供に加えて、復旧に時間を要すると判断した千葉県沿岸部に対して、対岸の三浦半島にある基地局からの救済策を実施するなど、多角的な対策により、迅速な災害復旧を実現しました。

こうした説明を聞いた株主さまより、「大ゾーンのアンテナは平時にも使用できないのか」とご質問。担当者は「通常時はたくさんの基地局で、きめ細やかなにエリアを構築して通信速度も速くなるよう用意している。通常時に大ゾーン基地局の電波が介入すると、通信速度が遅くなるなどの支障が生じてしまうため、平時の運用は行っておりません。」とご回答差し上げました。

ドコモの災害対策紹介に熱心に聞き入る株主さま

ドコモでは、「災害用伝言板」や「災害用音声お届けサービス」、通信の復旧状況が分かるサイトの運営、防災ハンドブックの配布など、災害時に役立つ様々な活動をしています。

ドコモの災害への取り組みが一目で分かる「災害対策展示コーナー」を設置しました

説明会の会場横には、5Gソリューションと災害対策の展示を行い、説明会で紹介された災害対策をより分かりやすく目に見えるかたちで紹介しました。では、災害対策展示のコーナーに足を踏み入れてみましょう。

災害時の通信手段の確保は非常に重要です。ドコモではただネットワークを復旧、救済するだけでなく、災害に遭われた被災者のみなさまを心身とも全面的にバックアップするよう心がけています。そこで、「ビル開放用非常食」についても展示。大規模災害時にドコモは自社ビルを帰宅困難者のために開放するため、あたためずにそのまま食べることのできるご飯やカレー、スパゲッティ、飲料水などの非常食、さらには感染症予防のための除菌タオルなどをお配りしています。このイベントでは、これら非常食の試食もしていただき、「思っていたよりおいしい。あたためなくても食べられるのは便利」とご好評いただきました。

自社ビル開放時に帰宅困難者のために配布する非常食など。ドコモは被災者の安全・安心にも貢献できるよう取り組んでいます。

避難所や自社ビル・ドコモショップ開放時の支援策をご紹介

災害時、ドコモショップや自社ビル、各避難所などに設置する衛星携帯電話、Wi-Fiルーターなどの機器類や、携帯電話・スマートフォンの無料充電サービス、携帯電話から安否情報を登録することのできる「災害用伝言板」の紹介をしました。避難所では、電波状況の現地確認や、端末修理を行ったり、その他各種ネットワークや通信に関する相談にも応じています。株主さまは「ふだんから安全意識を高めるためにも、災害用伝言板のことを家族に教えようと思う」と話していました。

ドコモでは設立当初から、①システムとしての信頼性向上、②重要通信の確保、③通信サービスの早期復旧の「災害対策3原則」を定め、東日本大震災、北海道胆振東部地震、令和元年台風被害などを契機にさらに施策、対応をブラッシュアップしながら、多角的な災害支援を推進しています。また、いざというときに100%の力を発揮し、迅速な災害復旧を行えるよう、日頃から陸上自衛隊や海上保安庁などにご協力いただき、陸海空での訓練を定期的に実施しています。
「こんなことまでやっているのか」と、株主さまからお褒めの言葉をいただきました。

日頃から災害を想定して訓練しているからこそ、万一の時に力が発揮できるのです

令和元年の台風15号・19号。台風15号では、最大1215局のサービスが一時中断しましたが、オールドコモ体制で復旧を敢行、約10日後にはほぼ支障のない状態にまで回復しました。19号は河川氾濫による停電の長期化や設備の水没により、91市町村に影響が及びました。ここでも衛星移動基地局車や、可搬型移動基地局による応急復旧を進めながら、全国からの災害対策機器等を投入し、復旧作業を行いました。他にも、避難所やドコモショップにおいて、積極的な無料充電サービスを展開。自治体や自衛隊の要請に応じて、衛星携帯電話の貸出しを行ったり、訪日外国人向け災害情報SNSを配信するなど、多面的な支援策を講じました。東海地方も大きな被害を受けた台風だけに、「これからも災害支援に力を入れてほしい」との声が多くの株主さまから聞かれました。

令和元年台風の被害時にはオールドコモで迅速な復旧活動にあたりました

「移動基地局車」の見学も実施。ふだん見ることのできない車両の中に入っていただきました!

株主さまに「移動基地局車」もご覧いただきました。
ご用意したのは、衛星回線を利用した臨時の伝送路を用いることで、速やかなサービス復旧を実現する「衛星エントランス搭載移動基地局車」です。車両には携帯電話向けアンテナを搭載しており、この車両が近くにあれば、たとえ基地局が被害に遭っていても、携帯電話がつながります。
今回は、ふだんは見ることができない車内にも足を踏み入れていただきました。

ビルの一階に用意した「衛星エントランス搭載移動基地局車」

スタッフの説明を聞いた後、さっそく車両の中を見学!

通信関連の機材でびっしりと埋まった車両の中に入った株主さまは、「すごいハイテク」と驚いておられました。
イベントを通して、株主さまから「事業の説明や、災害対策、5Gのソリューションなどいろいろなことが分かってためになった」とのお言葉もいただきました。

今回のイベントは東海支社のスタッフが一丸となって、何度も打ち合わせを重ね、企画から当日の進行、おもてなしまでトータルで運営いたしました。

最後は株主さまに心ばかりのプレゼントをお送りし、株主さまイベントはつつがなく終了しました。また今度は、ぜひ別の地域でも開催したいと思います。

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