• 2018.11.22
  • 特集

中期経営戦略 2020年代の持続的成長に向けて

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ドコモは、中期経営戦略として、「beyond宣言」の実現に向けた取組みと中期目標を発表しました。
その基本方針は、「会員を軸とした事業運営への変革」と「5Gの導入とビジネス創出」で、「顧客基盤をベースとした収益機会創出」、「5Gによる成長」、「お客さま還元の実施とお客さま接点の進化」の3点に取り組みます。特集では、その取組みと中期オペレーション指標を解説します。

顧客基盤をベースとした収益機会創出

ドコモでは、dポイント会員と法人パートナーの拡大に注力することで、会員数7,800万、法人パートナー数5,000社をめざします。そして、その会員基盤と法人パートナーをドコモのアセットで結びつけることで、新しい価値を提供し、スマートライフビジネスと法人ビジネスなどの収益機会を創出します。
スマートライフビジネスにおける金融・決済事業では、これまでのdカードやdポイントに加え、今後はd払いやドコモ口座などを含めた決済基盤全体のエコシステム※1を進化、拡大させることで、事業成長を実現します。そのために、dポイントやd払い、iDを利用できる場所を約90万から200万か所へ拡大させ、お客さまの利便性を向上させることで、取扱高6兆円をめざします。
法人ビジネスでは、お客さま、法人営業、研究開発部門が三位一体で連携した小規模チーム「トップガン」と「5Gオープンパートナープログラム※2」などの取組みにより、ソリューションを創出し、社会課題の解決をめざします。これらの取組みにより、2017年度比約2倍である法人ソリューション収益1,200億円をめざします。

新たな付加価値の創造のイメージ

5Gによる成長

5Gネットワークを構築するため、2019年度から2023年度まで累計1兆円を投資し、2019年9月のプレサービス開始、2020年春の商用サービス開始を予定しています。5Gを利用したサービス・ソリューションでは、一般のお客さま向けに、スタジアムソリューションやVR※3・AR※4・MR※5などの新体感サービス提供、法人向けには、幅広いパートナーと防災や遠隔医療などに取り組み、社会や産業の発展に貢献します。
スタジアムソリューションでは、スタジアム内外の観戦者が、マルチアングル映像や選手データの閲覧など、より高度な観戦をできるようにし、スポーツの新しい観戦スタイルを提供します。
防災分野では、市街地や施設内に設置された高精細カメラと5G・AIを組み合わせることで、リアルタイムに災害や事故などの発生を自動検知し、近くの警備員などに知らせることを可能とします。そして、遠隔医療では、移動診療車での遠隔医療実験として、医師が乗車する次世代移動診断車から、高精細診断映像を5Gでリアルタイムに総合病院へ伝送し、総合病院から診療アドバイスを得ることができるようにすることで、医療格差の解決に貢献します。

5Gによる成長のイメージ

お客さま接点の進化

ドコモショップでのお客さまの待ち時間・応対時間は、サンプル調査の結果、平均2時間超となっています。ドコモでは、その対策として料金プランのシンプル化、来店予約の拡大、説明方法の見直しなどに取り組みます。来店予約は、予約枠を拡大した店舗を2018年度中に全国300店舗、2019年度中に1,000店舗まで拡大する予定です。また、Web強化などにも取り組み、2019年度中には、現在の待ち時間・応対時間を約半分にします。

中期オペレーション指標のまとめ
  1. エコシステム:特定の業界全体の収益構造を表す単語。一社ではなく複数の企業が協調し、収益構造を高めることをめざしている。
  2. 5Gオープンパートナープログラム:ドコモがパートナーとなった企業・団体に対し、5Gの技術や仕様に関する情報の提供や5Gのデモ環境と試験環境を利用可能な、ドコモ5GオープンラボTMの提供、パートナー間の意見交換を行う5Gパートナーワークショップの場を提供するもの。
  3. VR(バーチャルリアリティ):コンピューターによって作り出された人工の環境を現実の環境にて知覚させる技術のこと。
  4. AR(拡張現実):人が知覚する現実の環境をコンピューターにより拡張する技術およびコンピューターにより拡張された現実の環境のこと。
  5. MR(複合現実):ARをさらに発展させたものがMRという技術。現実の環境と仮想の環境をより密接に融合させバーチャルな世界をより現実に感じることができること。

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