ドコモを取り囲む事業環境

政府の競争促進政策やMVNOをはじめとした格安スマートフォンの台頭などを通じて、日本の通信業界における競争が激化する中、携帯電話市場は今なお成長を続けています。また、AIやIoT、ドローンといった技術の発展や共通ポイントサービスなどによる各社のお客さま接点の拡大に伴い、異業種からの新たなプレーヤーとの競争・協業などが活発化し、従来の通信市場の枠を超えた新たな市場において、これまでにない事業機会も拡大しつつあります。

MVNO:Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)
AI:Artificial Intelligence(人工知能)
IoT:Internet of Things(モノのインターネット)

【携帯電話市場】
スマホやタブレットのニーズが「一人1台」を超える市場を牽引

ドコモを取り囲む事業環境 携帯電話市場グラフ
  1. 出典:総務省「情報通信統計データベース」
    別ウインドウが開きますhttp://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/tsuushin02.html

日本の携帯電話市場は、2007年度に契約数が1億を突破し、2011年度末には総人口を超えるなど着実に成長してきました。その成長は止まることなく、近年におけるデータ通信の需要増大などを背景に、いまなお市場規模は拡大を続けています。そして2016年度末には、スマートフォンの普及とタブレットなど2台目の通信端末に対するニーズの高まりを受けて、総契約数は前年同期比4.4%増の1億6,349万となりました。これは日本の総人口に対して128%の普及率で、一人が複数台の端末を用途に応じて使いわける時代が本格化したことを表しています。

【MVNO市場】
新規参入事業者の増加を背景に拡大を続けるMVNO市場

ドコモを取り囲む事業環境 MVNO市場グラフ
  1. 出典:「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成29年度第2四半期(9月末))」(総務省)
    ( 別ウインドウが開きますhttp://www.soumu.go.jp/main_content/000523384.pdf)を加工して作成

近年、無線通信インフラを他社から借り受けてサービスを提供するMVNOが増加しています。様々な業種からの新規参入を受けてMVNO市場は拡大を続けており、2016年度末(2017年3月末)時点での契約数は前年度比25.0%増の1,586万となりました。これは日本の携帯電話市場全体の9.7%にあたります。

【光通信市場】
今後も拡大を見込むFTTH市場と「光コラボレーション」

ドコモを取り囲む事業環境 光通信市場グラフ
  1. 出典:MM総研「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査(2017年9月末時点)」

ドコモは、2015年3月から「ドコモ光」の提供を開始しました。FTTHの契約数は、緩やかな拡大傾向が続いており、中長期では、2020年3月末に3,217万件、2022年3月末には3,363万件と予測されています。このうち、携帯キャリアや大手インターネットサービスプロバイダーなどの事業者がNTT東日本/西日本の光回線「フレッツ光」の提供を受け、独自の施策などをプラスする「光コラボレーション」は2022年3月末で1,604万件で、FTTH市場全体に占める割合は47.7%になると予測されています。

FTTH:光ファイバーを伝送路として個人の家に引いてくる方式のこと。
英語のFiber To The Homeの略。光ファイバーによる通信であるため、他の方式よりも高速な通信ができる。

【モバイルコンテンツ産業の市場規模】
スマートフォンなどの普及で加速するモバイルコンテンツ産業のさらなる成長

ドコモを取り囲む事業環境 モバイルコンテンツ産業の市場規模グラフ
  1. 出典:「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成29年度第2四半期(9月末))」(総務省)
    別ウインドウが開きますhttp://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/pdf/29honpen.pdf

携帯電話やスマートフォンなどで利用可能なウェブサイトや動画・音楽配信サービスを提供する「モバイルコンテンツ市場」、そして、携帯電話やスマートフォンなどを使って買い物や金融取引が行える「モバイルコマース市場」からなる日本のモバイルコンテンツ産業。その市場規模は2016年で5兆619億円(前年比14.5%増)となり、スマートフォンやタブレット端末の普及を背景に、年を追うごとに拡大し続けています。

【クレジットカードのショッピング取扱高】
キャッシュレス決済の急速な浸透で年々拡大を続ける決済サービス市場

ドコモを取り囲む事業環境 クレジットカードのショッピング取扱高グラフ
  1. 株式会社矢野経済研究所「2017年版 クレジットカード市場の実態と展望」を基にNTTドコモ作成
    (注)クレジットカード発行元のショッピング取扱高ベース、2017年度以降は予測値(2017年10月現在)

近年、訪日外国人の増加に合わせて決済サービスのインフラ整備が進んでいます。サービスの利便性も向上する中、急速に浸透しつつあるのが現金を使わない「キャッシュレス決済」です。今後もクレジットカード利用環境の整備やスマートフォンやウェアラブル端末などのスマートデバイスを活用した決済サービスの普及・拡大が進み、クレジットカードによるショッピングの取扱高は、2022年度までに約86兆円を超えると予測されています。

【世界のIoTデバイス数の推移および予測】
身の回りのあらゆるモノとモノがインターネットにつながる新時代へ

ドコモを取り囲む事業環境 世界のIoTデバイス数の推移および予測グラフ
  1. 出典:「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成29年度第2四半期(9月末))」(総務省)
    別ウインドウが開きますhttp://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/pdf/29honpen.pdf

あらゆるモノがインターネットを通じて接続され、状況の把握や制御などを可能にする「IoT時代」が本格化しつつあります。昨今のインターネット技術や各種センサー・テクノロジーの進化を背景に、パソコンやスマートフォンなどに加え、家電や自動車、ビルや工場など世界中の様々なモノがインターネットにつながり始めています。こうしてインターネットにつながるモノは今後も爆発的な増加が見込まれており、2020年までにその数は300億個を超えると予想されています。また、IoT時代の可能性を支える5Gネットワークの国際標準化も進んでおり、さまざまな産業の発展や新たな産業創出を加速させるその可能性に大きな期待が寄せられています。

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