ネットワーク仮想化(NFV)

ネットワーク仮想化(NFV)とは?

ネットワーク仮想化(NFV)イメージ

仮想化とは、「物理的に一つのものを論理的に複数に見せかけたり、逆に物理的に複数に分かれているものを論理的に一つに見せかけたりする」ことで、ハードウェアを物理的な構成にとらわれずに論理的に利用する技術です。なかでもネットワーク機能への仮想化技術の適用を「ネットワーク仮想化(NFV:Network Functions Virtualisation)」といい、ドコモでは2016年3月に商用導入しました。

ネットワーク仮想化の適用

これまで、各ソフトウェアは専用のハードウェア上のみで動作していましたが、ネットワーク仮想化により、さまざまなソフトウェアを共用の汎用ハードウェア上で動作させることができます。これにより、ネットワーク設備のようなハードウェアの利用効率向上や災害時などで通信が混雑した際のつながりやすさを向上させるなど、通信サービスをよりよいものに変えていくことができます。
ドコモでは、LTEの中心的な機能を担うパケット交換機(EPC※1)から適用を進め、ネットワーク全体がネットワーク仮想化のメリットを最大限に得られるネットワーク構成の実現をめざします。

ネットワーク仮想化の適用のイメージ
  1. EPC(Evolved Packet Core):LTEをはじめとした多様な無線アクセスを収容し、お客様の認証や移動しながらもデータ通信を継続するための移動制御、課金機能などを提供する通信設備。
  2. 仮想化レイヤー:Hypervisor(ハイパーバイザー)とも呼ばれている。仮想化技術のひとつであり、さまざまなハードウェアとして振る舞うことができる仮想マシンを制御するためのソフトウェア。
  3. 仮想化管理システム:ハードウェアのリソースを管理し、ソフトウェアや仮想化レイヤーから得た容量逼迫・故障に関する情報をもとに、自動的なハードの切替や追加割当の指示を行う。

ネットワーク仮想化のメリット 〜その1〜

ネットワーク仮想化の導入によるメリットについて解説します。

メリット1 「通信混雑時のつながりやすさの向上」

これまで大規模なイベントや災害によって通信が混雑した場合、ネットワーク設備が輻輳し、通信規制がかかることがありました。
ネットワーク仮想化の適用により、自動的に設備の容量を追加し、混雑している地域のつながりやすさを向上させます。

通信混雑時のつながりやすさの向上のイメージ

メリット2 「通信サービスの信頼性向上」

ネットワーク設備のハードウェアは、故障に備えて冗長性を持つ構成としています。これまではハードウェアの故障が発生すると、修理が完了するまで通信設備の冗長性が損なわれていました。しかしネットワーク仮想化の適用により、正常なハードウェア上にソフトウェアを自動的に移動させることで、速やかに冗長性を復旧することができます。

通信サービスの信頼性向上のイメージ

ネットワーク仮想化のメリット 〜その2〜

ネットワーク仮想化の導入によるメリットについて解説します。

メリット3 「サービスの早期提供」

これまで新たなネットワーク設備を導入する場合は、ハードウェア設置に向けた計画や工事が必要でしたが、ネットワーク仮想化では共用ハードウェアを用いるため、新たなハードウェア装置を導入することがなく、迅速なサービス提供が可能となります。

サービスの早期提供のイメージ

メリット4 「ネットワーク設備と運用の経済性向上」

これまでは各装置に対して専用のハードウェアを使用していたため、高価であったり、ハードウェア毎のメンテナンスが必要でした。ネットワーク仮想化により、専用ハードウェアに比べ低価格な汎用ハードウェアでの運用が可能となります。また装置毎に専用のハードウェアだったものが、装置によらず共用のハードウェアでの運用となります。その他、ハードウェアのメンテナンスが統一化されるなど、ネットワーク設備と運用面での経済性が向上します。

ネットワーク設備と運用の経済性向上のイメージ

ネットワーク仮想化に関するより詳しい紹介は、「ネットワーク仮想化(NFV)」をご覧ください。

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