3.3 LTE-Advancedの主な技術〜HetNetにおける基地局間連携

「さらなるLTEの進化,スマートライフをサポートするLTE-Advancedの開発」目次

LTE-Advancedでは、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)※9の低コスト化も重要な要求条件の1つであり、従来のマクロセル※10中心の構成に加え、スモールセル※11基地局などの送信電力の異なるさまざまな形態の基地局を適切に展開し、連携することでコスト低減が期待できる、ヘテロジニアスネットワーク(HetNet:Heterogeneous Network)と呼ばれる構成が注目されている。Het NetではCAと連動した異周波間連携、同一周波数での干渉を低減するeICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)などを高効率にサポートする無線インタフェースが仕様化された。

  1. 無線アクセスネットワーク(RAN):コアネットワークと端末の間に位置する、無線レイヤの制御を行う基地局などで構成されるネットワーク。
  2. マクロセル:1つの基地局がカバーする半径数百メートルから数十キロメートルの通信可能エリア。
  3. スモールセル:送信電力が小さく、マクロセルに比較して小さいエリアをカバーするセルの総称。

4. 高度化C-RANアーキテクチャの特長

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.23 No.2に、掲載されています。

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