2.1 5Gのサービスと要求条件〜5G時代のサービス

「ドコモの5Gに向けた取組み —2020年での5Gサービス実現に向けて—」目次

サービスそのものは移動通信の世代とは直接的には関係なく、2Gや3Gでもスマートフォンが利用できるように、5Gで提供できるものの多くは4Gでも提供可能だと考えられる。しかしながら、同じサービスであっても通信技術の向上によって、より快適に、よりさまざまな環境で楽しめるようになり、やがて5Gの通信品質を前提とした新しいサービスも誕生し、いつしか5Gは普通のこと(「いつか、あたりまえになることを。」)になっていくと思われる。

5G時代に想定されるさまざまなサービスは、図1に示すようにMBBの拡張とIoTの、2つのトレンドに大別することができる。

図1 5Gで想定されるさまざまなサービス

図1 5Gで想定されるさまざまなサービス

  1. MBBの拡張、すなわち、高速・大容量・低遅延な通信方式によって、無線で提供されるサービスやアプリケーションはより豊富かつ高度になっていくものと考えられる。例えば、高精細動画ストリーミング(4K※2/8K※3動画)、メディアリッチなソーシャルネットワークサービス、クラウド※4の膨大なデータと緊密に連携した拡張現実感(AR:Augmented Reality)※5のようなサービス、触覚や体の動きなどの音や映像以外のメディア通信(触覚通信)などが可能性として挙げられる。また、無線が人々にとってのライフラインとなり、自動運転のような安全で確実性を求められるサービスを提供するものになっていくことも考えられる。
  2. IoT、すなわち、あらゆるモノが無線でつながる世界では、車、住宅、家電、眼鏡、腕時計、アクセサリ、ロボット、センサなどが機器間通信(M2M:Machine to Machine)※6によってネットワークに接続し、クラウドが膨大な情報を自動的かつ知的に管理・制御することで、無線ネットワークがユーザや企業にさまざまなサービスを提供するようになっていくことが予想される。
  1. 4K:画像の画素数が3,840×2,160pixまたは4,096×2,340pixの表示形式。
  2. 8K:画像の画素数が4Kのさらに4倍(横2倍×縦2倍)である表示形式。
  3. クラウド:ネットワーク経由でサービスを利用する形態、仕組み。利用状況に応じたサーバリソースの分配が可能なため、スケーラビリティが高い。
  4. 拡張現実感(AR):現実世界を写した映像に、電子的な情報を実際にそこにあるかのように重ねて、ユーザに提示する技術。
  5. 機器間通信(M2M):機械間で自動的に行われる情報通信のこと。

2.2 5Gのサービスと要求条件〜5Gの要求条件

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.23 No.4に、掲載されています。

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