4.2 5Gの標準化戦略〜3GPP Workshop on 5G概要

「ドコモの5Gに向けた取組み —2020年での5Gサービス実現に向けて—」目次

2015年9月に「3GPP Workshop on 5G」会合が開催され、3GPPにおける5G標準化が開始された。写真1にその様子を示す。会合には、外部団体(第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF:5G Mobile Communications Promotion Forum)など)からの寄書10件、各企業からの寄書54件、複数企業による連名寄書3件の発表が行われ、活発な議論、質疑応答が交わされた。参加者は450名を超え、5Gに対して各社から高い関心が寄せられた。

写真1 3GPPワークショップの様子

写真1 3GPPワークショップの様子

2020年の5Gサービス実現に標準規格を間に合わせるため、ドコモでは複数社の連名寄書およびドコモ単独の寄書により段階的な5Gの標準化アプローチを3GPPに提案した[6] [7]。議論の結果、段階的な5G標準化のアプローチについてはほぼコンセンサスが得られたが、各段階で重視する技術の中身については、各社さまざまな意見があり今後も議論を継続予定である。3GPPのRAN(Radio Access Network)議長によって標準化スケジュールに関する方針(予定)として以下がまとめられた[8]。

  • 2015年9月から、チャネルモデルの基本検討(SI:Study Item)を開始(2015年12月までに高周波数帯の状況を議論し、2016年第1四半期からRAN WG1での検討を開始)
  • 2015年12月から、5Gの要求条件およびシナリオに関するSIを開始
  • 2016年3月から、5Gの技術に関するSIを開始(SI開始までに、段階的な標準化における機能や議論対象の優先度付けについて合意形成を図る)
  • 2018年9月までにNew RATのPhase I仕様(Release15)を完成
  • 2019年12月までにNew RATのPhase II仕様(Release16)を完成

以上より想定される5Gおよび5G+のスケジュールを図9に示す。New RATのPhase I仕様を含む5Gが2020年に導入され、Phase II仕様はITU-Rの要求条件を満たすとともに、5G+として数年後に展開されていくイメージである。

図9 標準化スケジュールの想定(見込み)

図9 標準化スケジュールの想定(見込み)

5.1 5G関連活動の概要〜国内外の5G動向

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.23 No.4に、掲載されています。

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