1. まえがき

「3GPPにおける5G標準化動向」目次

国際的な移動通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、第5世代移動通信システム(5G)の検討が進められている。
5Gでは、LTE、LTE-Advancedでも考慮されていた「高速・大容量」の観点に加えて、「低遅延・高信頼」「多様な端末の接続」「多様な産業のサポート」などの観点も考慮して、新たな要求条件や要求値が検討されている。5Gによる具体的なユースケースとしては、仮想現実(VR:Virtual Reality)※1や大量のIoT(Internet of Things)デバイスによる産業の高度化や自動化、自動運転などの自動車用無線通信(V2X:Vehicle to everything)※2への適用が期待されている。
本稿では、3GPPを中心とした5Gの標準化スケジュールを紹介し、3GPPにおける5Gの要求条件やユースケース、さらにそれを実現する無線およびコアネットワーク※3の特徴と導入・展開シナリオを解説する。

  1. 仮想現実(VR):コンピュータグラフィックスを用いてPCなどで仮想空間を作り出す技術。
  2. V2X:車車間通信および路車間通信の総称。
  3. コアネットワーク:交換機、加入者情報管理装置などで構成されるネットワーク。移動端末は無線アクセスネットワークを経由してコアネットワークとの通信を行う。

2. 5Gの標準化スケジュール

本記事は、テクニカル・ジャーナルVol.25 No.3(Oct.2017)に掲載されています。

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